日本土地建物販売協力会 講演会
日程: 2009年7月15日(水) 17:30~19:00
場所: 港区虎ノ門1丁目13 磯村ビル内
演題: イノベーション:日本の課題、世界の課題
<連絡先>
日本土地建物販売株式会社 ※講演は会員のみの参加となっております。
「ノーベル賞とアカデミー賞」対談のその後
米国内科学会日本支部
この米国内科学会日本支部というのはなかなかユニークなものです。なぜ米国内科学会(American College of Physicians- ACP)に日本支部があるのか?これについては以前にもご紹介していますので参考にしてください(参考1、2)。
2004年春の設立以来、ACPの会長の参加も得て、総会を開催しています(活動報告はこちら)。私も設立から関わっており、あと1年ほどGovernor支部長を勤める予定です。
この総会は国内のものとはちょっと違っていて、上下関係があまり感じられないところに特徴があります。これは特に若い人たち、医学生や研修医たちから言われることです。
去年の報告はこのblogでも。
今年の総会は、日本内科学会の協力を得て、4月に東京で開催されました。女性医師の活動や症例検討などに活発な議論が盛り上がり、若い人たちの熱気が感じられた会でした。会場の雰囲気はこちらでご覧下さい。また、去年の総会の報告もこのブログで紹介していますので、見てください。
さらにその2週間後には米国PhiladelphiaでACP年次総会もあり、多くの会員が忙しい中を参加していただけました。
これらの一連の活動報告ができあがりましたので、興味のある方はぜひ目を通して、会の活動状況や多くのメッセージ、写真なども楽しんでください。
グローバル時代のイノベーション
今年の2月、学士会の午餐会で「グローバル時代のイノベーション」という講演をさせていただきました。学士会会報 877号(平成21年7月号)に掲載されています。お時間のあるときに、目を通していただけるとうれしいです。
この10数年ほど、世界中で「イノベーション」政策が大流行。私の話しぶりからScienceのインタビューでは「’Innovation’ Mantra」(お題目としてのイノベーション)というタイトルをつけてくれました。「言いえて妙」です。
世界中がどんどん変化していますが、さて日本はどうでしょうか?皆さんのご意見はいかがでしょう。
知的な刺激に満ちた2日間、Azimiさん、宮川さん、池上さんと
先週の金曜日(6月26日)、広島へ行ってきました。
UNITAR広島事務所の初代所長として6年の任期を勤め上げたNassrine Azimiさん(参考)の最後のRoundtableです。「多様性Diversity」をテーマに、MITの宮川繁教授と私が講演をしました。会場は広島平和記念資料記念館の講堂です。この6年間にわたって素晴らしい活躍をされたAzimiさんのファンが大勢集まり、夜はAzimiさんのスタッフたちと、くつろぎながら食事をしました。
講演の様子や資料などの詳細はUNITARのサイトや中国新聞に掲載されています。
翌27日は、Azimiさん、宮川さんと3人で安芸の宮島を散策しました。
夕方に帰京。MITの宮川さんに加えて、同じくアメリカで活躍する池上英子さん(参考)と楽しく夕食を共にしました。
宮川さんはMITのOpenCourseWareを開発した責任者の一人で、ネット時代の大学教材のありかたを示した方です。また、日本でもよく知られる「敗北を抱きしめて Embracing Defeat」のJohn Dower教授とVisualizing Culturesという、きわめてユニークでとても刺激的なコースを提供されている先生です。ペリーの来訪、日露戦争、広島の原爆の被害、資生堂等々が使われています。ぜひこれらのサイトを尋ねてみてください。
池上さんはこのブログで何度も紹介している名著「名誉と順応-サムライ精神の歴史社会学 'The Taming of The Samurai'」、最近では「美と礼節の絆-日本における交際文化の政治的起源 'Bonds of Civility: Aesthetic Networks and the Political Origins of Japanese Culture'」という日本文化史考察の2つの大書を著している方です。メールで交流はありましたが、お会いするのは今回が初めてでした。この2冊とも原作は英語(それぞれHarvard University Press, Cambridge University Pressです)なのですから、すごいことです。
とてもとても知的な刺激に満ちた、充実した2日間でした。
素敵な計画「Grameen Change Makers Program」
早稲田大学2年生の3人とそのお仲間達が、去年の暮に訪ねてきました。彼らはバングラデッシュを訪問し、その状況に愕然として、「自分たちで何かできないか、そこから日本を変えたい。僕たちはやりますよ!」と。
彼らは、再度バングラデッシュを訪れて、多くの人たちと知り合い、1人は1年間大学を休学して現地で活動を始めました。この1人とは都合で会えなかったのですが、残りの2人が報告を兼ねて来訪されました(彼等のblogはこちら。写真つきで熱い内容です)。
いろいろと計画を進めていますが、その一つが「Grameen Change Makers Program」です。素晴らしい行動力、構想力、実行力です。現地の体験からの発想と、日本への思いがよく出ている計画です。一橋大学の米倉誠一郎先生にもずいぶんアドバイスを頂いているようです。
ここでのポイントは、「現地での体験が大事」ということです。ここから自分の中にある何かに気がつくのです。それでないと現地に意味のある貢献ができないのです。前に書いたコラムでも指摘したところです。
また、大学を1年休学するということも、とても素敵なことです。私は、多くの学生に、学部生の時に1年間の休学したり、交換留学をすることなどを勧めています。大学も休学する学生からお金を取ることもないでしょうが、むしろ大学も、国も、少々の応援資金を出すぐらいのことを考える時だと思います。企業が奨学金を出すのもいいことだと思います。このような若者の交流こそが、日本の将来を作る人材育成には欠かせない、決定的に大事なことです。
この「Grameen Change Makers Program」へ多くの若者の参加と、皆さんの応援をお願いします。大学も、企業も。
もっともっとこのような活動を広げることにこそ、日本の未来がかかっているのです。
インフルエンザ文明論
4月の終わりからブタ由来のインフルエンザが広がり始め、世界中が大騒ぎになりました。速やかな科学的分析と対応、世界をまたぐ情報の共有を通して、幸いに今回はさほど大きな人的、社会的、経済的な被害は発生しないですみそうです。
よく考えてみれば人類の歴史は常に感染症との闘いであり、基本的には人類の活動範囲が広がるに伴って、これからも繰り返し起こることです。
この視点から月刊誌「新潮45」(7月号)に「インフルエンザ文明論」という私の考えを示してみました。
歴史を振り返り、将来を考える。これは何を考えるのにも大きな枠組みとして大事なことです。
ジャック・アタリの「21世紀の歴史:未来の人類から見た世界」は2006年の著作ですが、邦訳(2008年)が出ています。壮大な人類史と、21世紀の世界のありようについての予測です。今までの常識では考えられないような急速な変化です。でも本当に起こりそうです。
ノーベル賞とアカデミー賞
この2つの賞は「科学・平和・文学」と「映画」で、それぞれ世界最高の栄誉と広く考えられている賞です。
21世紀になって日本からノーベル賞受賞者(資料)が次々と出ました。昨年は科学分野で4人の“日本人”受賞者(南部、小林、益川、下村さんです。この場合の“日本人”の定義は国籍?血統?出身大学?等々の区別の問題があります。)が出るという快挙を成し遂げました。
今年のアカデミー賞では日本の作品「おくりびと」が外国映画賞を受賞。そして、「つみきのいえ」がアニメ短編でオスカーを受賞しました。すごいことです。嬉しいですね。
「おくりびと」は日本国内でも多くの賞を受賞し、広く知られていました。また「つみきのいえ」は12分のアニメ作品ですが、国際的にも高く評価されていたものです。
ビジネス誌の週刊ダイアモンドが「ノーベル賞とアカデミー賞」という企画で、ノーベル賞を受賞した島津製作所の田中耕一さん(資料)と「つみきのいえ」の加藤久仁生監督(ROBOT)の対談を企画しました。
何故か分かりませんが、私に司会役の話が回ってきて、実はこれを引き受けました。
田中耕一さんとは何回もお会いしていますし、研究業績などはよく知っていますが、特に加藤さんの仕事のことなどをいろいろと調べ、対談の司会に挑みました。お二人の似ているところ、違うところは何か?等々。大変面白い企画で、楽しかったです。
さてこの対談の記事はどのようなものになるでしょう。雑誌が発売されたときにまたご紹介します。(記事が発売されました。ご紹介記事へのリンクはこちら。)
編集担当の方、よろしくお願いします。
美しい日本 (ただし、幾多の問題も。。)
UNITAR広島事務所のDr. Nassrine Azimi所長は真の知識人であり、私が深く尊敬する良き仲間の一人です。5年前に来日されたときからご一緒に仕事をしていて、このブログでも過去に何度かご紹介してきました(参考 1、2、3)。
Azimiさんは日本と広島を深く愛する一方で、日本のさまざまな課題について私が持っている問題意識を共有して下さっています。最近、New York Timesに日本に関する大変格調高く美しいOp-Edを発表されました。その中で私の教育改革に関する見解も引用されました。
皆さんも是非彼女のOp-Edを読んでみてください。
カンボジア、そして新しい縁結び
以前、このブログでワタミの渡辺美樹さんをご紹介しました。「夢を実現させよう」と広く発信し、実践している素晴らしい起業家です。教育にもとても熱心で、自分で学校を経営し、またカンボジアで学校建設を手伝い、教育に貢献をされています。若者を元気づける本もいくつか書かれています。
もう一人の友人に、McKinsey日本支社長のエアン・ショーさんがいます。あの大虐殺が起こっていた頃にカンボジアからフランスに逃れ、そこでも苦労を重ねつらいことを多く経験しながら勉強し、いまやMcKinsey JapanのTOPです。とても真摯で素晴らしい方です。
先日、このお二人を引き合わせました。私は海外でしたのでお二人の昼食会に参加できませんでしたが、とてもいい時間をすごしたようです。
カンボジアという共通のテーマで協力関係が進むでしょう。楽しみです。
このような素晴らしい方々の「縁結び」も楽しいものです。