G8サミット・グローバルヘルスフォローアップ東京会議

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今年の洞爺湖サミットでは、エネルギー、気候変動、食料高騰、さらに金融危機など、急激に出現した大きな問題がありました。しかし、この難しい時に、日本が結構がんばったのです。特にグローバルヘルスにおける、医療提供制度システムとG8とのフォローアップは世界でも特に評価の高い成果でした。

そのフォローアップ会議が11月3、4日に、東京で、外務省などの協力を得てJCIEの主催で開催されました。WHOのMargaret Chan事務総長(写真1。6月のシアトル以来です)、Gates財団グローバルヘルスのトップ、Dr. Tachi Yamada(3週間前のFusionopolisでも一緒でした)、メキシコの前厚生大臣で今度Harvard University School of Public Healthの学部長に決まったDr. Julio Frenk(こんなこと日本の大学で想像できますか?)、そして、The Lancet編集長のRichard Hortonなど、この分野の世界のトップが集まり、議論しました。5月のTICAD4で発表された「野口英世アフリカ賞受賞」のMiriam Wereさんも来られて、再会をお互いに喜びました。本当に多くの日本そして国際社会の関係者が集結した会議でした。皆さんご苦労様でした。

Rimg00192whodg2008113写真1: 左端からUNFPA Tokyo OfficeのMs. Ikegami、UNFPA事務局次長Dr. Mari Simonen、 私、WHO Director General、Dr. Margaret Chan、Academy for Nursing Studies and Women’s empowerment Research Studies 事務局長 Dr. M Prakasamma。

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写真2・3: パネルタイトルと司会の私。左に外務省の山本さん、イタリアの外務省次年度G8担当官のお二人。

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この会議で、日本の意見、そしてプランを固め、次のG8サミットのホスト国Italyへ引き継ごうという日本政府の意思があるのです。これは前厚生労働副大臣だった武見敬三さん(現在Harvard University School of Public Health のSenior Fellow)が動いてくれています。すばらしいことです。このような役所ばかりでなく、多くのグローバルNGOや市民社会運動団体などが関与しながら進める政治的活動は、日本そしてグローバル世界の大きな社会変化といえます(G8環境大臣会合で行なったスピーチなども見てください)。関係者一同におおいに感謝します。私もパネルに参加(写真2、3)しました。レセプションには中曽根外務大臣がご挨拶にみえました。

夜にもいくつかの予定が入っていて、UCLAのManagement SchoolのOlian学部長と、副学長、卒業生の一人で私の友人、渋沢さん(参考: 1 ) とご一緒(写真4)しました。

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写真4: UCLA Management SchoolのOlian学部長、渋沢さん、後ろは同じくAssistant Dean、Dr. Schakelfordさん。

忙しい一日でした。

リーダーの言葉、「ちから」と思想

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オバマさんが、とうとうアメリカ大統領になります。すごいことですね。

このような背景の人が大統領になるアメリカ社会の内的な強さ、変化するグローバル世界、そして世界の期待を一気に受け止める強さと責任感を感じさせる、一種の羨望が感じられた時間だったのではないでしょうか。どこでもこの話題が、感動を持って語られ、話題になっています。私もこの選挙はアメリカの内的な強さの存在を示した、歴史的な出来事だと思います。あまりにも変われない世界第2位の経済国家。日本の状況とすぐに比較できるのではないでしょうか?

彼は、米国でも「orator」(大変優れたpublic speaker)と評され、大統領候補ではJFK以来とも言われます。勿論、それだけではありません。優れた人たち、支援者に囲まれ、市民活動からスタートし、そして逆境をはねのけてきた、芯の強さを感じます。ナミの人ではありませんね。この「逆境」を実体験したことのない人には、いざという時に「修羅場」はこなせないような気がします。冨山和彦さんの著書「指一本の執念が勝負を決める」に示してあるとおりです。歴史的にみて、ほぼ例外はありません。

リーダーのメッセージの意義、プロセスについては、JFKそしてWinston Churchillの演説のコレクションが大いに参考になるでしょう。

前者「Let the Word Go Forth」の著者は、31歳という若さでJFKのスピーチライターだったTed Sorensen去年、偶然お会いすることができました)。彼の書いている「序」はすばらしいです。JFKのような類まれな政治家のスピーチの思想、意義、背景などについて、教えられるところが多く、参考になると思います。

後者は「Never Give In」というタイトルで、Churchillのお孫さん(名前は同じくWinston Churchillですが、middle nameが違うのですね)が編纂したものです。政治家の言葉について、その思想、草稿、国民への伝え方など、これも大いに参考になるはずです。

これらの本を見てみると、日本のような閉ざされた国では政治のトップものんきなものだなと考えてしまいます。いまや、日本も日本だけではすまない世界なのですから。力量のある、国民を鼓舞するような力のある「リーダー」の言葉がないのです。大体、役所の書いたものを読むようでは、政治家として信用されるはずがありません。しかも、このグローバル時代、日本語でしゃべってもすぐに世界中に知られているのです。こうしたことが積み重なって政治家の、そして国家の信用になっているのです。

もっとも、これはビジネスのリーダーにも、学者にも、官僚にも、すべてに言えることです。それらが集まって国家の「品格」というものになっているのでしょう。

野口英世アフリカ賞、私達の伝えたいこと

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野口英世博士は近代日本でも有数の有名な医者でありヒーローです。日本以外ではあまり知られていないのですが、1904年の大学創立時から研究し、後に20世紀初頭にこの新しい研究機関を世に知らしめたロックフェラー大学の図書館には銅像が飾られています。千円札の肖像画にもなっていますね。

日本政府は今年5月に野口英世アフリカ賞を創設し、イギリスのブライアン・グリーンウッド博士とケニアのミリアム・ウェレ博士が受賞し、私の過去のブログにも書いたように、TICAD(第4回アフリカ開発会議)初日の夜である2008年5月28日に授賞式がありました。

そのストーリーが記事になりました。賞に関する詳しい話を読んでいただき、野口先生の精神をアフリカや世界の友人達と共有いただければ幸いです。

グローバルヘルスと日本を考える、「日本内科学会講演」

今年は、東京アフリカ開発会議があり、G8サミットがあり、日本はグローバル世界から注目された1年でした。しかし、これらの大事な会議が終わってまもなく、福田総理が安倍総理と同じように、就任1年で突然退任されました。

今年の春、私は内科学会総会のパネルにお招きを受けました。過去にも何度かこのような機会をいただきましたが、特に今回はグローバル時代を踏まえて、今盛んに論議が湧き起こっている国内の医療問題や政策関連には触れず、外の世界へとを思いをはせていただけるように世界の中の日本という話をしました。他のパネルの方たちが国内の問題に限定した話が中心になることを考えた上のことのです。

聞いていた方たちから、多くのコメント、励ましをいただきました。

この講演の内容が日本内科学会誌に掲載されましたので紹介します。

 「グローバル世界と日本の課題」(PDFをダウンロード)

ワタミの渡邉美樹社長、教育、そして農業特区

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「和民」の社長の渡邉美樹さんは、すばらしい情熱と夢を実現していく熱血漢、起業家、経営者です。いくつもの本も出版されているので、amazonで調べてください。教育を大事に考えておられて、日本ではいうまでもないのですが、カンボジア(最近ではネパールも)でも多くの子供の教育支援など、ご自分でできる活動をどんどん展開しています。本当に立派なことです。

原油の値段が上がり(今は、一時的にちょっと落ち着いていますが・・・さて、いずれはどこまで?)、ただでさえ世界的に食料が不足していて(さらに気候変動、水不足などで、悪化する様相)、現在でも毎年数百万の人たちが飢え死にしている現状(「2C+3F」:-Climate Change and Fuel, Food, Feed-ともいわれますが・・・) は決してよくなるとはいえないのです。日本の農業技術はすばらしいのですから、長期的は視点でこれを成長産業に育成すべきと考えています。いくつもの世界的なブランドもできるでしょう。もちろん、食料の自給率も向上します。さらに、食用以外の部分で再生可能エネルギー源としても大きな可能性があり、研究開発は世界的な競争になっています。

私も機会を捉えて発言しています。今年5月には加藤紘一さんが座長で、茂木幹事長、さらに農林水産大臣もされた谷津議員も出席された自民党の委員会でも、農業政策について話す機会がありました。

渡邉さんは農業特区(実は使いにくいのです、なぜでしょうか)も使っておられるので話しを伺いたいと思っていたところ、渡邉さんが機会を作って下さり、1ページほどに短縮した対談も出ることになっています。対談の様子の一部は、渡邉さんのBlogにも出ています。

 「農業の今、そして未来」  (「ecocolo」 10月20日掲載)

Fusionopolis開所式、Singaporeから

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先日のソウルからSingaoreにやってきました。

Fusionopolis開所式に参加するためです。Singaore内外から多くの科学者が参加して、A*STAR所長のLimさんの挨拶に始まり、Singapore首相のLee Hsien Loongの力強いメッセージがあり、すばらしいハイテク映像のデモや研究者グループが参加する音楽、そしてレセプションも行なわれました。レセプション会場ではLee首相に紹介されて挨拶をしました。活気があって、世界中から研究者、若者を惹きつける場所とするために、力を注いでいます。この建物の設計は黒川紀章さんです。

Dsc00165写真 Lee首相のご挨拶

翌日はA*STARの理事会に参加。その翌日はA*STARで活躍している元京都大学ウイルス研究所所長の伊藤教授(参考 1 )と理研の現地事務所を預かる柿原さんと夕食をして、飛行場へ。

皆さん、とにかく日本の研究者、特に若手がこのような場所に武者修行、他流試合に来ないのをさびしく思っています。理研も研究所なのですから、できない理由などいわずにもっと多くの研究者をここへ送りこむといったことをすべきではないですか。そういったことができないのであれば、はっきりいってお金の無駄です。「若者は荒野を目指す」。「かわいい子には旅をさせよ」。昔からの言葉には普遍性、含蓄がありますね。

しっかりしてくださいね、皆さん。

ガラパゴス化する日本の製造業

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「ガラパゴス化」という言葉が広く使われるようになってきましたね(この言葉をGoogleで検索すると、36万近いサイトが出てきます)。皆さんご存知ですよね。

ついに、「ガラパゴス化する日本の製造業」(東洋経済新報社)という、そのものずばりのタイトルの本が出ました。是非読んでみてください。特にビジネスに関わる方たちには、いろいろと参考になることが多い本です。

日本の強さは「ものづくり」とよくいいますが、それだけではダメです。このblogでも何度も言っているところですが、人の心をつかむ、動かす“ものがたり”が大事なのです。「ものづくり」は、「ものがたり」の一部でしかないのです。英語で言う「story telling」が大事なのです。そこで、目標、戦略を立ててドンドン行動する。60年代のSONYの盛田さんやホンダの本田宗一郎さんたちのような人はいま存在しますか?これがビジネス、特にグローバル時代にもっとも重要なことで、スピードをもって行動することです。国内だけに目を向けている人は、退場して欲しいです。若い人たちが育ちませんからね。

「技術は日本が一番」なんていつも言っている人たちがいますが、それでは世界にどの程度進出しているのでしょうか?来月はスペイン国王が、上り坂スペインのソーラーパネル企業をつれて日本にやって来ます。

この本の著者宮崎智彦さんは、東京大学理学部、理論物理の博士、野村證券での調査研究の成果に基づいたデータを示しながら、いろいろヒント出してくれています。この本を読んだら「できない理由」などは言えないでしょう。「やること」をしっかり考え、一人ひとりが行動しなくては。特に「リーダー」といわれるお立場の方たち、企業でも責任あるお立場の人たち、しっかり願います。若者のお手本になるように行動してください。日本そして世界の若者が見ているのです。

今年はダーウィンの「種の起源」出版から150年目です。ここでのメッセージは「生き残るのは一番強いものではない、一番賢いものでもない、環境の変化に適応したものだ」(私のスピーチも見てください)ということなのです。この適応へのスピードが、いまや勝負なのです。

日本は「グローバル化」、「フラットな世界」という環境の変化に適応できているのでしょうか?
石倉洋子さんのblogにも繰り返し出てくるテーマです。

World Knowledge Forum、ソウルから

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去年に 続いて、第9回 World Knowledge Forum(10月14日~16日)にお招きを受けて、ソウルに来ました。

李明博大統領の挨拶(写真1)に始まり、ゲストのリストは素晴らしいものでした。FinlandのAhoさんにもお会いしましたが、彼の発言を聞いていても、ここでも抜け出ている政治のリーダーだと思いました。Wall Street発の金融恐慌、世界不景気の影が忍び寄る中、New Yorkとライブ討論。また、Virgin AirlineのRichard Bransonもテレビで登場しました。

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写真1 李大統領の挨拶、右へIreland前首相のAhernさん、Finland元大統領のAhoさん。

東大の小宮山総長も参加。出番も多く、発言も多いので存在感がありました。何しろ日本の「学」のトップなのですから。とにかく海外にいると日本が見えませんから、理由はともかく発信しないといけません。

私に言わせると、80年代はバブルで「Japan Bashing」、バブルがはじけて90年代は「Japan Passing」、ネット時代の21世紀になると「Japan Nothing」、いまや「Japan Missing」、つまり世界第2の経済大国なのに何をしたいのか発信が少ない、意見を聞いてもはっきりしない、呼びかけても来ない、来ても発言がない、といった感じでしょうか。

多くの韓国の方(3日で3,000人を超える参加者があったということです)が参加していますが、このような会議を開催しても、日本ではあまり人が集まらないのではと感じるところもありますね。なぜでしょうか?ちょっと考えてみてください。

アメリカ労働省女性局長のShinae Chunさんとも知り合いになれました。韓国で大学を出てからアメリカにわたり、シカゴでアジアコミュニテイをまとめるような社会運動もしておられたようです。そんな背景もあってWashingtonに抜擢されたようです。ご主人も同じように韓国で大学を出てから渡米。PhDを持つエンジニアです。

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写真2 アメリカ労働省女性問題局長Chunさんを囲んで。右端がご主人、右から3人目がAppletreetales出版のKimさん(以下に出てきます)

主催はMaeil Business News です。夜のレセプションは15日はソウル市 、16日は京畿道が後援。それぞれ市長知事 がこられ、挨拶がありました。15日は韓流ドラマで日本でも人気の倉本裕基さんのピアノ、NYフィルで活躍する韓国のviolinist、Michelle Kimさん(NYフィルは今年はじめ、歴史的な北朝鮮訪問を果たしました。これは在イタリアの日本のご婦人、Yoko Nagae Ceschinaさんの支援があったのです)、16日はAndre Kimさん のファッションショー。素敵でした。

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写真3~5 レセプション(倉本さんはトップから照明なので、ちょっと写りが悪かったです。ごめんなさい。)

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ところで、私と石倉さんとで出した「世界級キャリアの作り方」ですが、これの韓国訳が出版されました。出版社Appletreetalesの社長で聖心女子大学で勉強されたOkhee Kimさん(写真)にもお会いし、Maeil Business NewsのChungさんの取材を受けました。

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写真6 右からKimさん、石倉さん、私(この本を持っている、ピンクでかわいい)、Chungさん

私はというと以下の3つのパネルに参加。

1.Outlook: India 2009: Another Opportunity or Bubble (写真7)

2.Outlook: ASEAN+East Asia 2009: The New Collaborative Model

3.Future Energy

いつも新たな出会いがあり、友人との再会があり、いいものです。去年も参加した石倉さんも3つ4つのパネルに出番がありました。特に、今回はIndonesiaの政府投資銀行のトップMuhammad Lutfiさんとパネルでご一緒しましたが、彼は40歳ちょっと前と若いですがとても優れていると思いました。以前もどこかで彼の30分ほどの講演を聴いたことがありますが、素晴らしいリーダーです。将来がとても楽しみです。

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写真7 右からTata SteelのVPの一人H Jhaさん、OECD前局長のD Johnstonさん、Stanford大学のD Bangaloreさん。

アレキサンドリア図書館、グローバルヘルス、そしてPatient University

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世界最古といわれ(紀元前3、4世紀)、世界に(当時の)開かれたアカデミー、知人・賢人が集まり、いろいろと交流をさせた(ここに本当の価値のあることを認識した見識)というBibliotheca Alexandria。6年前に再建され、いまやdigital libraryとして素晴らしい活動を始め、急速に成長しています。Ismail Serageldin館長の素晴らしいリーダーシップで、若い人たちが思う存分に活躍しています。

この図書館の日本語ウェブサイト開設1周年を記念して、Egyptの高等教育、科学担当大臣Helal博士、Serageldin館長、Abdelnasser大使などご主席のもと、10月4日に青山の国連大学で講演とパネルが開催されました。私も理事をしていますので、挨拶をしました。初代理事のお一人の高橋先生もパネルに参加していました。

午後は、洞爺湖G8サミットで日本が提案を行なったGlobal HealthのHealth Systemsのフォローアップの会議。武見敬三さんをヘッドとする素晴らしいメンバーが集まり、基盤を固め、来年のG8のホストであるItalyに引き継ぎたいと思います。

途中、私たちのNPO「医療政策機構」の“Patient University”という、GE HealthCareと、患者さんの支援を行なうNGOを中心とした講習会がありました。私も挨拶し、「なぜNGOが増えてきたのか」という話をしました。こうしたプロセスを共有して「市民活動」を支援していこうというものです。皆さんご苦労様でした。

長い、土曜日でした。

“サバイバル”-BBCのグローバルヘルスに関する新番組

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イギリス大使館がグローバルヘルスに焦点をあてたパネルとBBCの番組“サバイバル”を紹介するレセプションを主催しました。これは全8回放送予定の1時間番組でマラリア、妊産婦の健康、乳幼児の生存、HIV/結核、アフリカ睡眠病など8つの重要なグローバルヘルスの課題に関するドキュメンタリーです。10月から11月にかけて放送されます。そして、これら8回のシリーズを50分に編集し、誰でもアクセスできるようにするそうです。(アクセスの方法はこちら。)目的はグローバルヘルスの認知度を上げることで、インペリアルカレッジ、ロックホッパー、とBBCの共同プロジェクトでゲイツ財団が後援しています。

Warren大使のご挨拶から始まり、8つのうち4つのシリーズのビデオ上映(各15分)がありました。私はパネルに参加したのですが、司会進行はあのNHKの道傳さん、パネリストは女性3名でそれぞれの分野を代表して企業からは伊藤忠の千野さん、NGOからはSHAREの青木さん、大学からは長崎大学の大西教授で男性は“年長の”2人だけ(JCIE山本さんと私)でした。日本にしては珍しいことに男女比が4:2でした。ビデオ上映もパネルも大変楽しませてもらいました。(写真はこちら。)

レセプションでは素晴らしい若い男女がそれぞれアフリカに関する話をされました。(自転車の威力!

男性の方は20代後半の山田耕平さん。JICAの海外青年協力隊としてアフリカのマラウイに派遣され、AIDSで亡くなった友人にあてたメッセージとして“Love you”という歌を現地の言葉で制作し、たちまち現地のヒットチャート1位に。レセプションではアフリカのパーカッショニストを携え、現地の言葉で歌ってくれました。アフリカでのHIV/AIDS問題に引き続き取り組んでいくとのことです。ぜひ彼のサイトを見てください。

女性の方は20代中頃の山崎美緒さん。スライドを使ってアフリカのサハラ以南を自転車で回った時の話をされました。大学時代には自転車で国内6,000Km、アフリカでは更に5,000Kmを漕いで回ったそうです。なんて女性なんでしょう!アフリカでの自転車ツアーを記した本を出版し、‘自転車を漕いで社会を変えよう’というコンセプトの‘Cog-Way’というNGOも立ち上げました。

若い力!まさにそれこそ今の日本‘CHANGE’に必要なのです。

熱気とグローバルヘルスを何とかしようという気持ちや活力で溢れている夕べでした。参加してくれたみなさん、ありがとう。そしてこのイベントを主催してくれたWarrenイギリス大使と大使館にも感謝します。