Dhakaから、ドラゴン桜の大快挙!

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昨日の夜中にBangladesh「ドラゴン桜」 の税所くん  (資料1)からメールが来ました。

「村からの電話が鳴り止まず殺到しています。多くは驚き!!!とおめでとう!!!の電話で、村中で大騒ぎしているようです。

「今回はダッカ大学Bコース(文系)、全受験者は3万6千人 合格者は3000名。ドラゴン桜からは13人受験しました。そのうちボラン・ウディン・ヘラル1名が1276位で合格!

「ダッカの名だたる名門校の子が2300位、ダッカの名だたる有名予備校の生徒が1500位で合格のところ、村出身のヘラルは1276位での合格!快挙です!

「われらがドラゴンは13名が受けて1人合格。
大手予備校UACは1000人受けて50名合格。
大手予備校UCCは2000人受けて180名合格。
大手予備校からみてもまったくひけをとらない合格率です。

「ダッカ大学受験
Cコース(11月26日)
Dコース(12月3日)
それぞれドラゴン生徒がチャレンジします!

「ヘラルはこの世界に不可能はないと証明しました。来年以降の村の子供たちのロールモデルになり、数千、数万人の学生が彼に続くでしょう。

「ヘラルはバングラデシュで初の映像授業による勉強でのダッカ大学合格者です!パートナーのマヒンは「e-education change human life!!!!!!!!」と興奮しています!」、と。

● この受験競争の背景は

「現地大学生チームと大手新聞の教育担当記者と会ってきました。
バングラデシュでは高校卒業試験HSCを受験する生徒が73万人、
卒業試験を合格し、大学にチャレンジできるのは53万人、
53万人のうち成績優秀A取得者は29万人、
しかし、大学のキャパは10万7千人分しかないことがわかりました。

「この10万7千のうち、7万人分は私立大学。学費が高く農村の生徒は通えません。

「非常に多くの優秀な生徒が、国立大学の少ない席を取り合っていることがわかりました。

「以上ダッカより報告!税所です。」

2年前に私を訪ねてから、早稲田大学を2年間休学、その間にいろいろ苦悩し、試行錯誤 してでの大快挙。

この世界に不可能はないことを、税所くんは、その熱い思いを、実践して証明しました。

若い人たち、決して捨てたものではないのです。

 

海外で企業説明会、現地からのメール

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10月20日付けで、日英両語bilingualの方達を対象として、日本にある企業の説明会がBostonで開催される「ボストンキャリアフォーラム」を紹介しました。

それに対して、去年と今年、その場にいた人の感想がまったくもって違う、というメールをいただきました。「それにビックリしました。ボストンの街中を歩いていても、様子が少し変です」、さらに以下のように続きます。

「このフォーラムは日英バイリンガルの方を対象にした日米のキャリアフォーラムだったと記憶しているのですが・・・。街中では中国人や韓国人でキャリアフォーラムの袋をもった人ばかり。また、中には欧米系の方もいらっしゃっていて、既に日系企業が海外の人材を獲得する場になっているというのが現状のようでした。話によると、別に日本語をしゃべれる訳ではないようです。」と。

『確かに面接に呼ばれた人に話を聞いてみると、日系企業でも、「面接に並んでいた日本人は私一人だけだった」ということがあったそうで、優秀な人材であれば誰でも採用したいという企業側の要望から、日本人留学生にターゲットを絞っているわけではなく、国を問わず、優秀な人を採用するというスタンスに変わってきているように思えます。』

さらに、「何年か採用担当をしている方とお話をする機会がありましたが、今年の印象は?と聞くと、日本人より別の人を、という形になってきているようです。」

『海外に行き、見聞を広めるというだけでは済まされないのだと思います。どこにいても「個の価値」を高める人材を欲しいという傾向が益々強くなっているのではないか?ということだと思います。』

『ということは、おそらく問題は「量」ではなく「質」の問題なのだと思います。最近、日本から流れてくるニュースは数だけの問題を気にしていますが、私が思うに、「留学してからが大事。」ということに気づかなければならないのだと思います。』

このような意見は、貴重なものです。現場からの感覚ですが、日本での就職と採用の制度にもいろいろ課題があります。

日本の大学は東京大学が一番ということになっていますが、これは単に1発の入学試験偏差値での判断ですから、入学後にそれぞれの可能性を見つけ出させ、どんな人材、人財に育てていくか、が課題です。「東大までの人、東大からの人」 とも言えます。

一方で企業側の3年生での一括内定とか、新卒でなければ、などという価値はもうなじまないのです。そしてこのような方達を、特に「一流」企業がどのように扱うか、これもフォローしたいところです。

学生さんたち、若い人たち、国内だけに引きこもっていても、先は見えないかもしれません。思い切って「休学のすすめ」資料1)で、1,2ヶ月から数ヶ月でもいいので海外へ出てみてはどうでしょう。自分発見のたびになる可能性は大きいと思います。1年程度は、いろいろ見聞を広め自分を磨くことも大事です。

若者は将来がある人たちです。若者を大事にしない社会、国家には将来はありませんね。大人たちは若者の支援こそすれ、彼らの将来を抑える、邪魔することだけはしないで欲しいものです、いろいろ理由はあるでしょうけどね。

 

See-D、D-Labの活動続く

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MITのD-Lab, Kopernik などで活躍する学生たち が中心となって7月に開催された「現地に適切な技術が世界を救う」というタイトルのSee-Dを紹介しました

この活動はその後、東チモールへの派遣などから現地の様子、現場感などを感じ取り、それぞれの課題を探り、解決への一歩の可能性を探る企画、立案、そして紹介、試作品の展示とプレゼンが、私の所属しているGRIPSで, 10月22日、開催されました。

皆さんに聞くと、東チモールという現場に行って見たこと、知ったこと、感じたことがいかに驚きだったのか、これが共通の感想でした。その上で、何とかしたい、出来ないか、という熱い思いをこめた「計画」を発表し、皆で議論しようというものです。

テーマ、コメントを頂く方々、またこのような学生さんたちの活動をいつも応援している一橋大学の米倉さん (資料1)などの参加もあり、大いに盛り上がり、一方で皆さん大きな勉強をしたと思います。

この集会のあらすじはKopernik から、あるいは、「ここ」 、そして「ここ」でも見ることができます。

建設的に厳しく分析し、建設的に批判し、自分たちで考えさせ、静かに応援していく、これらが若者たちを育てる大人の役割なのです。大人たちは、決して若者の気持ちや情熱を冷えさせないこと、励まし、静かに応援することです。若者にこそ将来があるのです。

ここに集まった若者たち、一人ひとりが熱く燃えています。

 

熱い若者たち、自分で進路を開拓する

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今までも機会があるごとに紹介していますが、いまどきの若者はすてたものでもないのです。

何度も紹介していますが、早稲田大学を休学してBangledeshでGrameen銀行と「Dragon桜 E-education」を立ち上げて大活躍する税所くん。彼も2年の休学を終えて早稲田に復学しています。休学の時期には大学では1学期に5万円、年間10万円を払うのだそうです。マアマアですね。

早速、2人で会いました。苦労話、いろいろな計画、とてもチャレンジングですが、やりがいのある仕事。2年間のBangladeshに比べると、早稲田の授業は先生と生徒のあいだに緊張感、真剣味がないと、強く感じたそうです。

もう一組、「Learning For All」の松田くんと、深沢事務局長代理の武藤さんを連れて、文部科学省の国立教育政策研究所主催での会議で2時間話をしてもらいました。

この「Learning For All」は、私も2年前に紹介している米国大学学部卒業生に大人気の「Teach for America」の活動を日本に立ち上げる準備として2年間、いろいろトライをしながら、準備をして行くというものです。この夏からはじめましたが、この猛暑、とても大変だったと思います。

文部省側から参加の皆さん、はじめは何でそんなことをするのか、予算は、などなど質問されてあまりよく理解されないようでしたが、松田君の熱い返事に次第に理解が進み始め、理解が深まったようで、良かったです。皆さんご苦労様でした。

熱い若者たちを応援することは、私たち人生の先輩の責務です。決して邪魔をしてはいけません。がんばれ、がんばれ。皆さんも応援をお願いします。

慶応義塾湘南キャンパス、西山浩平さんを迎える

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今年の秋学期、慶応義塾藤沢キャンパスで「グローバルサイエンスとイノベーション」 (参考1)というクラスを教えています。

このサイトでも報告しているように、この2週間、私は日本にいませんでしたが、William斉藤さん冨山和彦さんがとても刺激的な講義をしてくれました。私はSeattleから13日の講演直後の斉藤さん、冨山さんにお礼の電話をすることも出来ました。

今週20日は、Elephant Designの西山浩平さん(資料1) をお招きしての講義です。どのようにして西山さんが今のような、とても面白いグローバルな視点と展開を持った事業を始めたのか、とてもワクワクする講義です。

これらの講義はすべてOn-line で見ることが出来ますので、ぜひ時間をとってでも聞くことをお薦めします。
・ William 斉藤さん

・ 冨山和彦さん

・ 西山浩平さん

講義の後は、東京のPASONA本社へ。大阪大学大学院とPASONAキャリア塾との合同セションで講義。これもとても刺激的なセッションでした。PASONAの南部社長さんは、就職できなかった大学生を、いろいろな形で引きとって、仕事のスキル、就職への支援活動をしてくれている、すばらしい企業人です。この様な活動は、何はともあれ出来ることで協力するのが大事です。

若者の将来を支援することは国の将来にとって一番大事なことです。おとなたちは決して若者の希望を奪うようなことをしてはいけません。そんな大人の多い国に、希望はないと思います。

若者へ投資しよう。

海外で企業説明会

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10月22-24日の3日間、Bostonで日英両語Bilingualの方達を対象にした企業説明会が開催されます。ボストンキャリアフォーラム (DISCOインターナショナル主催) という集会です。20年の歴史があるので、「知る人ぞ知る」会のようです。需要があればビジネスがあるのです。 以下のような案内です。

●今年は10月22日(金)~24日(日)までの3日間に渡り、130社の企業・団体が世界で活躍する大学生、大学院生、研究者、プロフェッショナルの方を採用しに参ります。

●研究職、教授職として大学に残る方も多くいらっしゃるとは存じますが、当フォーラムには世界・日本を代表する企業が多く参加し、新卒の学生のみならず多くの専門職、技術職、研究職の募集をしています。

●民間企業での活躍も将来、視野に入れている皆様には大変有意義なフォーラムになると思います。

●また、遠方からの参加者のためのトラベルスカラシップ(交通費補填)も行います。詳細・登録は以下のWebサイトからご覧ください。

●皆様の将来の選択肢として、少しでもお役に立てれば幸いです。

そしてこのフォーラムのサイトには参加企業リストトラベルスカラシップについても案内されています。また、同じような説明会は今年はLondon, Tokyo (Summer and Winter), Los Angelesで開催されています。 20年の成績はどうなのでしょう。ここから就職した日系、外資系企業でのキャリアはどうだったのでしょうね。

つい先日ある方から聞いた話ですが、まだ最近でも日本企業に採用された方達は、特に能力で抜擢されるわけでもなく、「日本の組織に慣れる」とか言う理由で、はじめのうちは毎日、朝9時から夕方5時まで、何の仕事を与えられるわけでもなく、ずっとデスクに座っているような扱いをされていた、とも聞きました。ありそうにもないことですが、以外に本当かも、と思われるところがありますね。

企業リストにある外資系はともかく、日本本流の企業で、これらの方がどの程度の「年功序列」とは別の入社年次、昇進などの扱いを受けたのか、知りたいところです。まさか、今でも、「○○年、入社」などという「年功序列、タテ組織」扱いなのでしょうか?

一方で、国内学生の就職状況は極めて困難な状況といえます。これについてもいろいろな意見があると思いますが、きわめて基本的な認識を広げることが大事です。企業も3年で内定して、残りの月日を、大学でどんな勉強をすることを期待しているのでしょうか?まさか、就職準備の実務であるとか?

ところで、東京大学でさえも大学院進学について親までが出かけ、大学側が就職の確立の説明までしなくてはだとか。どちらもどちら、なんという自立できない甘ったれ社会なのでしょうか。ここには最近「ウェブで学ぶ」を著した教育についての研究を進めるMITの飯吉教授の意見 が参考になるでしょう。もはや、「終身雇用、大きな退職金」などの日本社会は終焉しているのです。

いまや研究者の留学も減少 とか(この理由のついては別の機会に考察しましょう、、、)。いっそのこと、大学院で留学して、上に紹介した海外での企業説明会なども含めたキャリアへの選択肢もいいと思いますよ。 若いときこそ可能性も大きいし、選択肢も多いのです。

先が見えないからこそ、勇気が出せる」  のです。

「GLOBE Live 2010」イヴェント

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朝日新聞には毎月2回月曜日の朝刊にはさまれて発行される「GLOBE」という8ページの特集があります。とてもしゃれていて、世界を見るすばらしい特集で、私も記事を書くようお招きを受けましたし、このサイトでも何回か紹介しています。(資料1

私の書いた記事は「なぜ東大からノーベル賞が出にくいかー 「4行教授」のぬるま湯の罪」 というものです。ここでは「4行教授」という造語が読者の話題を呼んだようで、たくさんの返事が編集室に届いたと聞いています。これは「人財を生かせ」という、私のこのサイトに繰り返し出てくる主要なテーマです。

特に「GLOBE」は、On-line でその全部を見ることができるのも素敵な点です。

10月17日の日曜日、この2周年を記念した「GLOBE LIVE 2010」 というイヴェントが東京で開催され(1周年のときは関西の西宮で開催したとのことです、、)、私もお招きを受けました。会場はいっぱいお客様でした。

このイヴェントはとても素敵なプログラムで、対談形式でパネルと合間合間に村松祟継さん (資料1)のピアノ、坂本美雨さんの歌を入れたものでした。対談パネルは私から始まり、映画監督等で多才な緒方 篤さん 、作曲家の藤倉 大さん (資料1)、山口ステイーヴさん (資料1)、秋山咲江さん (資料1)、渡辺博史さん  (先日も「7人のサムライ」の1人としてご紹介)という、私は別として、「すごい」リストです。皆さん、GLOBEに出ていますから、検索してください。司会はテレビ朝日の野村真季さんと朝日新聞GLOBE編集の方々です。

全体のプロデュースはテンポも良く、とても素敵でした、とても楽しめました。関係者の皆様、ありがとう、ご苦労様でした。

以下のいくつかのblogにも書いてありました。
1. http://legendokiki001.at.webry.info/201010/article_1.html 
2. http://changemylife.blog.so-net.ne.jp/2010-10-17

この「GLOBE LIVE 2010」、別途英語版On-lineが出るといいのですけど、期待していますが、、、。

 

「「休学のすすめ」、休学して、、」、Seattleからの続きの続き

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Seattle最後の日です。会議からHotelに戻るとメールが。なんと、慶応SFC 資料1)の4年生から、ちょうどUniversity of WashingtonのISAYA で半年の勉強に来ているというのです。

メールでは;
「●初めまして、慶應義塾大学 総合政策学部4年に籍を置く学生です。突然のご連絡失礼致します。
●現在休学してSeattleのUniversity of Washingtonにて勉強しております。先生のtwitterを拝見したのが遅く、先日の会食に参加できず大変残念に思っております。
●もしまた同様の会を催されるようでしたら是非参加させて頂ければと存じます。」

そこですぐにメールで返事、「今晩、あなたの先輩と夕食するから、来る?」。「1時間後に授業が終わるのでそちらへ行きます」。

バスで来るのでちょっと遅れ、Waterfront Seafood Grillに到着。この先輩とは、ご当地でBiotech Venture 「ACUCELA 」を起業しているクボタくん、慶応義塾医学部卒の眼科医からの変身。もう1人のお客さんは、この4年間一緒に仕事をしているSeattle発の「National Bureau of Asian Research (NBR) 」のMs Claire Topalさん

話が盛り上がっている時間が、ちょうど日本では慶応SFCで私のクラスの最中。今日のお客さんは、あの「指一本の執念が勝負を決める」、「会社は頭から腐る」など、忌憚のなき意見を吐いている冨山和彦さん (資料1)。様子を尋ね、冨山さんとも電話でお礼などいろいろ話しました。本当に、世界は1つ、便利なものだ、と感じます。私のクラスの講義は、このサイトで見ることができます

この慶応の学生さんたちのように、自分からどんどん「外」へ出てみることです。きっといいことがありますよ。

 

「「休学のすすめ」、休学して、、」、Seattleからの続き

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前回 、Seattleで3人の学生さんたちと会って一緒に夕食をした話をしました。

その2人が自分のblogにこの夕食のことを書いてくれ、写真まで掲載してくれました。

皆さんにも紹介しますね、tomoさんと、miyamoto君のblogです。

大学も慣れていないのか、休学の手続きも結構大変そうな様子もうかがえます。もっと多くの学生さんが休学の手続きを始めれば、大学側も、もう少し慣れてくるでしょう。

ところで、私立大学では、休学の間でさえも結構な額のお金を徴収するところが結構あるようです。これはとんでもないことだと思います。大学は第1に教育の場所なのです。こんな本末転倒のことは止めてほしいです。

なんと言っても教育の目的は、若者を元気付け、彼らのこれからを支援することです。ここに紹介した休学している若者たちの反応を読んでいると、こっちまで元気をもらいます。

秋のToronto再訪、Munk Schoolと共同Project打ち合わせ

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この2年、春秋2回1,2,3,4,5)にわたってTorontoを訪ねています。今回は、Singaporeを7日早朝に出発、成田、ChicagoのO’Hare空港で各2時間のTransitのあと、夜の7時にToronto着。Hotelのcheck-inで今回の目的のひとつ、私の勤務しているGRIPSの八田学長、福島副学長の一行とちょうど一緒になりました。一休みして、近所のItalian restaurant、Fieramoscaへ。ここがなかなかいいところでした。

翌日は、雲ひとつないさわやかな秋晴れ。朝からGRIPSの角南さんとMunk School of Global Affairs参考1)と大学院生、関係者約10数人が集まって共同Projectについての最終的打ち合わせ。Globalな貧困と開発への「Integrated Innovation」というか、調査と実践的政策を作成しようという計画です。従来からの計画ですので、最終的に大筋が決まったというところです。楽しみです。やる気のある研究者の参加も考えていますよ。

この会議を途中で抜けて私はNaylor学長室へ。ここでいくつかの大学と交流を進める計画で訪問している八田、福島さんと合流してこれからの交流なども含めていろいろ意見交換。Toronto大学でも更なる国際交流の推進に実に熱心です。日本では、最近の学生は外に出たがらない、留学したがらないなど、最近になって特に話題参考1)になっていますけど、程度が違いますね。日本の場合は若者ではなくて、周りの大人が出たがらないのです。だから、若者も外へ出ることへの意味も興味も少ないのでしょう。

昼食はツタの絡まる建物のfaculty club dining roomでいい時間をすごしました。緑に囲まれた広いキャンパス、学生たちも一見して実に多様性に富んでいます。しかもはつらつとして皆が楽しそう。ちょうどCanadaのThanksgiving(米国より1月早い)で学生などの数はそれほど多くはありませんでしたが、、、。後の時間はFour Seasons Hotelの裏のあたりの可愛い小道を散策、Japan Foundation事務所訪問、夜はみんなでご当地の中華料理へ。

翌日はGairdner Foundation 選考委員長 Dr John Dirksと朝食、Royal Ontario Museumへ「兵馬俑」を見に行き、ほかにも何人かの方達とお会いし、充実した2日のすばらしい秋晴れのTorontoでした。10日朝に出発、Seattleへ向かいます。TorontoはとてもCosmopolitanな街です。

広いキャンパスにいる学生は連休のために少ないのですが、それにしても日本の若者、いや日本の社会全体に元気がないね。若いとき、感受性も高く、自分の可能性の選択肢も限定されていないときに、もっともっと海外へ出てみると面白い。アジア青年の家に参加した人たちは、同じ世代の若者がどんなことを考え、行動しているのかを知る、どんな勉強をしているのかを知る。実に楽しそうに交流を続けている。世界の若者たちの友達にもなれるし、自分の得意なことや、やりたいことも感じるようになって来るでしょう、そこからネットワークが広がり、将来の活動の場の可能性も広がるでしょう。やはり高校生にも、大学生にも、どの程度の期間、どこへ、何をするか等、いろいろな形があるでしょうが「休学のすすめ」です。きっと目が開かれる思いがする、何かしたいと感じるようになるでしょう。