ガーナ、アクラから-1

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3月7 日、パリからロンドン経由で夜10時にGhanaの首都Accraに到着。ここは赤道直下、「緯度4゜33’00’’ North、経度0゜12’00’’ West」で、とても「0、0」に近いところです。機内から出たとたん、とても「蒸し暑い」 。海岸沿いの「La Palm Royal Beach Hotel」。宿泊も会場もここです。

今回の訪問は、このサイトでも何回か報告しましたが、2年前に始まった日本政府の主催する唯一の賞、「野口英世アフリカ賞 シンポジウム」委員長としてきたのです。皇太子殿下もご臨席です。Sub-Saharaへは初めてのことですが、うれしいことです。第1回の受賞者のDrs Greenwoodさん、Wereさんも参加。

世界を精力的に駆け回っている日本財団の笹川会長、さらに東京大学の北 潔 教授、久しぶりです。頼もしいですね。

8日は打ち合わせと、今年のCanadaでのG8 Summitでの「Global Health」へのAgendaつくりも視野に入れてNIH Fogerty Program、日本(外務省、厚生労働省、JICA等)、、東京医科歯科大学の太田伸生教授ほか野口研究所にきている日本の研究者、アフリカの関係者などとの議論。

今年1月のダボス会議でHarper首相がG8 Summitで「母子の健康」を打ち上げているのです。日本がホストした2000年の沖縄九州でのGlobal Fund設立提案以来、2008年の洞爺湖サミットでのフォローなど、「Global Health」での日本の貢献はとても大きいのです。特に今年のSummitがG8としては最後かもしれませんし、「MGDs」の進捗状況を考えると、G8 Summitがなくなると「Global Health」はどうなるか、懸念がありますし、、、。

夕方は2人の受賞者、Africa、Ghanaなどの参加者、日本は内閣府、外務省、厚生労働省、JICA関係者とのレセプション。とにかく蒸し暑い。汗がでる。

韓国に学ぼう? いいことですね

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前回でも触れましたが、韓国に学ぼうという社説が日経に出たそうです。結構なことです。原子力、サムソン、現代自動車、Vancouver Olympicと、このところ立て続けにまともにパンチを浴びていますからね。

日本でも、私が時に触れるJBPressなどのネットニュース。これが結構「イケル」のです。そこに出ているのが、JBPress、野口 透さんのサムソンの「ヴァンクーヴァー五輪、真の勝者はサムソンだった; 半導体や液晶だけでない長期事業育成策がここにも」です。

日本の新聞も大丈夫でしょうか?時代の流れの方向は確実ですけどね。発行部数を競争したり、いまだに「記者クラブ制度」にこだわったりとはね。

一方で韓国での報道もあります。

中央日報が、その日本語ネット版で、「日本はいま“快速コリア”研究中」 という記事を掲載、日本経済新聞の社説に触れ、さらに私が前回触れた日経ビジネスの特集を紹介、私のコメントも入れ込んでいます。私の取材は私が滞在中のパリまでの電話でした。

「環境後進国ニッポン」、ついに明らかに?

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日経ビジネス3月1日号の特集を見ましたか?(ネットでは有料のみで見れるようですが、なぜでしょうか)。

はじめには「今週の焦点」で、経済同友会代表幹事、リコーの桜井正光会長。いつも財界のうち向きさ加減に鋭い異論を唱えていましたが、この特集との組み合わせは編集者の意図があるのでしょう。よい選択です。

特集は22-39ページ。タイトルは、ずばり「環境後進国ニッポン」です。世界の動きについていけない、内向きの「技術過信」日本の産業界。特に大企業は会社内の理屈ばかりで、グローバルな世界の動向を「実感」として知らない、議論すると「できない理由」ばかりをいう。

環境技術、日本は世界一、とずいぶん言われていましたね。省エネルギー、水処理、電池等々、でも世界の市場ではどうでしょうか?

技術が進んでいても「グローバルの横への展開」思考と、その「ノウハウ」がわからない。「ガラパゴス」 (資料1)、といわれてもなかなか新しい展開ができない。世界の人脈が薄い、英語もだめ、過去の「成功」にとらわれている精神的鎖国の上層部、責任者に運営される大企業群。国内事業で満足していた「ツケ」ですね。そこへ入社したい若者たちの10-20年後の将来は?そこでの中間管理職をはじめとする「人材」を見ることでしょうか。

具体例もいろいろ、大きく「こと」を見れない、「ものがたり」 を構想し、語れないのでは、いくら技術があっても、宝の持ち腐れです。

これは電気製品ばかりでないのは明白でしたが、なぜか国内の抵抗勢力の力が大きく、また横並び企業が多くて大転換できないでズルズルここまで来たのでしょう。

少々明かりが見えてはいますが、規模が小さい、スピード感に欠ける、何度も指摘されているとこところです。いつまで「単線路線」の従来型のキャリアパスが邪魔なのです。

このように、紙面、報道、ニュースなどなど、しっかり、繰り返し、国民へのメッセージの発信が大事です。それこそがメデイアの役割、そこでこそ政策の施行が可能になるのです。もう「黒船は来ない」 (資料1) のです。

今年1月に何報か報告した韓国の原子力 、さらに産業界ではサムソンをはじめとする、LG、現代、ポスコなどの躍進、最近ではVancouverでの韓国選手の活躍、そこへのトヨタの問題です。

ニッポンがんばれ。ニッポン企業がんばれ。大学も

人材、人財の育成、教育こそが国の根幹です。どんな教育なのか、これは別のことですが。

中国ばかりでなく、韓国にも学ぼうという素直な機運は結構なことです。何事にも謙虚であることは、昔からの知恵であり、教えです。

ボツワナから-4

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ボツワナからの写真はこちら; http://www.flickr.com/photos/whsaito/sets/72157623508216878/

ボツワナで5日間、政府への政策アドバイスのセッション、大変疲れましたが、現地の報道資料1)からもお役には立ったようでうれしいです。これからのフォローも大事です。日本へ期待も大きいのですから、日本の政府も企業も、大学も皆さんがんばってください。これからは企業が主体になった政府とのパートナーシップの出番です。秋田大学も協力関係を始めています。すばらしいですね。

ボツワナ強みは、その国土の広さ(日本の1.5倍)、いろいろな資源、アフリカで最も保全された自然とすばらしい観光の可能性、最も多いライオンや象などの野生動物、義務教育が国民みなに行き届いている、しかもみな英語が標準語、安定した政府、治安のよさ、GDPが国民あたり6,000ドル、などなど。弱い点は、200万人という人口、今の政府収入の40%がダイアモンドであること、それでも国民の20-30%程度が貧困、そして減りつつあるものの、まだまだHIV/AIDSが多いこと、などなどです。しかも、特に可能性のあることはSub-Saharaの南半分の中心に位置していることでしょう。

グローバルの時代、どうこの強みを生かしながら、弱さを生かせるか、これが私たちのボツワナ国家としての政策提案への基本的認識です。

ボツワナから-3

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ボツワナからの写真はこちら; http://www.flickr.com/photos/whsaito/sets/72157623508216878/

ボツワナ2日目の25日の夜、Phakalane Golf Estate and Hotel Resortでレセプション。同行のGRIPSのWilliam Saitoさん、双日の多田さんのほかにも、日本大使館から大使はご不在でしたがKosaka公使、そして現地で活躍されているNHKの仲居さんも参加してくださいました。

26,27日は6つの省、ボツワナ大学、また4つの国立研究所と、この国の科学技術イノベーション政策あり方について会談、討議しました。皆さん熱心なのですが、やはりどうしてもそれぞれ自分たちの立場からの見方になってしまいます。大学も研究の重要性と政府の予算のことが中心になってしまうのですが、卒業するとどのような職があるのか、などの質問などにはなかなかすぐには答えられないところがあります。致し方ないところですが。

面白いことに、あちらのスケジュールで3つの省と一緒に会議をしたときのことですが、このようなスタイルはあちらでもなかなかないようで、後でずいぶん参考になったといわれました。どこでも役所には同じようなところがあります。

26日は昼にちょっと近くにある「Mokolodi Nature Reserve」 へいきました。野生の動物を見るのは、美しいし、いつも何かの感動をくれます。でもここは完全な開放された自然の中ではないので、ケニアのMasai MaraやタンザニアのSerengeti のような感動にはならないのは致し方ないですね。次回はもっと本格的な自然のなかへ行ける時間の余裕を持ちたいところです。Okavango DeltaKalahari砂漠Zanbezi川、またライオン、象などの動物の多さ等々、それこそがBotswanaの魅力ですから。

27日の午後はLobatse (ここにも Western Union (資料1) がありましたよ)にある JOGMEC (JOGMECに限らずいつものことですが、ウェブサイト何とかなりませんかね。もっと工夫ができると思います。)を訪問しました。衛星から資源調査をしているのです。現地で活躍している鈴木所長、沼田さん、ご苦労様です。この日は「Mokolodi Nature Reserve」を大きく回った形で、約200キロ、車での移動でした。

どこでも活発な議論ができて、とてもよかったと思います。日本との2国間、そしてさらに大きな枠組みで、どんな協力体制ができるか、これからの課題はたくさんあります。

ボツワナから-2; 国内外との送金、携帯とWestern Union

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ボツワナの写真はこちら;  http://www.flickr.com/photos/whsaito/sets/72157623508216878/

ボツワナはとても広い面積の国です。いろいろ話を聞いて見ると、携帯電話は広く普及していますし、皆さん共通言語は英語ですし、義務教育は全体にいきわたり、日本の高校一年まではほとんどが進学するようです。授業料は不要です。立派な国です。これらはこの国の強みです。

ところで、先日の「Western Union」 の件で、日本の鎖国政策がいかにひどいものかについて書きました。

これについていくつかご意見をいただきました。Vodafoneが中心になってKenyaと英国の間での携帯電話をつかった送金サービス が始まります。Kenyaでは「Safaricom」と いう通信会社が携帯電話での小額の送金を可能にしています。これこそが、多くのアフリカの国のような、交通、通信など社会インフラが十分に広がっていない国ではとても便利ですね。「Western Union」といっても銀行も窓口がなければなかなか送金は難しいでしょう。新しい「Demand-driven innovation」です。

このボツワナの国内の送金は携帯電話で簡単にすませるようです。Western Unionのオフィスを街中で見かけました。

アラブ首長国連邦のように海外からの労働力に大きく依存している国では、この母国の家族への送金は大事なビジネスになります。送金は、年に1兆円近くにもあるようで、より透明な形で携帯電話を通じた送金ができるようになるようです

日本の銀行では、このような小額送金を携帯電話などで簡単に利用できるようにするのに反対なのでしょうね。なぜでしょう、とても高額の手数料で結構大きな収入を上げているから反対なのでしょうか。このような大きなパラダイムを変える「Flattening世界」では、その変化に対して抵抗する企業は確実に どんどん衰弱します。しっかりしてください。

ボツワナから

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ボツワナの写真はこちら; http://www.flickr.com/photos/whsaito/sets/72157623508216878/

来ましたよ、ボツワナBotswanaへ。

成田からHong Kong、Johannesburg 経由で、正確に24時間後にここの首都Gabaroneに到着。快晴、暑いけどカラッとしています。直ちにWalmont にチェックイン。

午後から、BEDIA Botswana Innovation Hub と政策についての意見交換。ホットな議論になりました。
課題は、Botswanaの利点、強さをいかし、弱さをどう認識しながら、中長期的成長への戦略的政策を、フラットな世界への転換を見据えて立案し、進めるか、ここです。どこが利点、強さと考えますか?どこが弱点と考えますか?

一方で、今日はトヨタのアメリカ議会でのヒアリングが進んでいます。とても大きなニュースになっていますね。日本でも大きく伝えられていると思いますが。

北朝鮮、イラン、ミヤンマー、ソマリア、そして日本の共通点は? 日本はやはり鎖国か

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Western Union という米国の会社があります。聞いたことがありますか?これは19世紀の中ごろにできた通信・金融事業会社で、創設者の一人がCornellさんで、この名前をつけた大学が有名なCornell 大学です。

かつては電報通信会社として有名でしたが、通信技術の発達とともに電信による送金サービスなどを始めています。いまや世界中にネットワークを広げ、お金を送るのにはとても便利なのです。いまや、世界どこに行ってもcredit cardが使えますし、小切手も送れますし、お金を送る必要も感じないでしょう。海外にいる家族や、海外から家族や友人に送金するのも大きな銀行で頼めます。ネット決済という手もあるでしょうが、個人レベルでどの程度できるでしょう、まあ先進国同士ではまだしも。

日本に働きに来ている外国人もたくさんいます。自分たちの国が貧しい人たちも多いでしょう。「出稼ぎ」ですね。その人たちはどうやってお金を家族に送っているのでしょう。この人たちが日本の銀行に簡単に口座を開けるでしょうか?地方ではどんな銀行があるでしょうか?海外へ送金してくれるでしょうか?

日本には結構な数の外国人労働者が仕事をしています。ハイクラスの方や大企業などの勤め人はそれほど問題ではないのでしょうけど、最近では介護の仕事でIndonesia、Philippineからも3年ほどを限度に日本で仕事できるようです。しかし、3年超えるまでに日本の国家資格試験に受ければ延長できるとか、しかも日本語ですよ、これはかなりハードルが高いですね、一種の嫌がらせ、ハラスメント、「鎖国のしるし」です。誰が反対しているのでしょうか?よく考えてください。

ところでこのような人たちは母国の家族にどのようにお金を送っているのでしょうか?このWestern Unionを使う人、使いたい人も多いと思います。Western Unionの窓口に行き、現金(と手数料―それほどひどい率ではない10%程度)を渡し、相手を指定し、手数料を払い、ある番号(Money Transfer Control Number- MTCN)をもらいます。この番号と送金額を相手に電話なりで教えるのです。受け取り相手は自分の身分証明書を持って、この番号を窓口で言うことによってこのお金を受け取ることができるのです。これは便利です。特に開発途上国へは便利です。

ところでWestern Unionは世界でその程度広がっているのでしょうか。それが、実はほとんどの国まで届いているのです。現在、Western Unionが開設されていない国は「イラン、北朝鮮、ソマリア、ミヤンマー」だけです、つまり米国と国交がないからでしょう。そしてもうひとつが「日本」なのです。日本の中で米軍基地にはありますが、日本人は使えません。いろいろ理屈を作って開設許可をしないのでしょうが、どんなものでしょうね。勘弁してくださいよ。

日本に仕事に来ている日人たちはどうやって母国の家族に送金しているのでしょう?いろいろなアングラの送金もあると聞きます。たぶん搾取されています。まずいですね。

「医療改革をどう実現すべきか」: すばらしい一冊

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医療改革は世界どこの国でも大きな課題です。現在、日本も米国でも、もっとも大きな政治的課題のひとつになっています。

国によってその社会的、政治的、経済的、文化的など複雑な要素があり、その一方で医学や医療技術がすすむものです。すべての国に適応する制度などありません。特に先進国では制度改革になりますが、最も大きな政治的課題です。側に社会に情報が広がる世界で、社会の期待と現場の状況との乖離は広がります。

医療制度のついては多くの本が出ています。それぞれの国の改革を述べたものもいくつもあります。普遍的なモデルはないのですから、できるだけ多くを学びながら、それぞれの「識者」も、もっと自分の立場を離れた俯瞰的視点からの発言が求められます。このサイトでも述べていますが、私の見るところ、わが国の多くの「識者」は、えてして自分の経験と立場からの発言で、自分を突き放して、大きな時間軸と社会背景などを考慮した客観の高い、俯瞰的視野から発言 (資料) が少ないように感じます。大部分が国内の単線キャリアを積んでいく「タテ社会」の弱みです。

数日前、「医療改革をどう実現すべきか」(日本経済新聞社)という本が出版されました。Harvard大学の公衆衛生大学院の教授たちによって書かれた「Getting Health Reform Right; A Guide to Improving Performance and Equity」 (2nd edition, 2008)を、著者たちの薫陶を受けた日本のお弟子さんたちが訳したものです。Amazonで調べてください。

同じテーマのいくつもの本と違って、著者たちはいくつもの国での経験を踏まえて、多様な社会的背景をよく理解した上で、政策ばかりでなく、医療改革の5つの「Controllers」、すなわち「財政、支払い、組織、規則、行動」を解析し、倫理的、政治的側面と改革への可能性のプロセスを書く、というすばらしい内容です。

日本ではどのような課題と側面があるだろうか、ではどのように改革を進めることが可能なのか、政策の根拠は等々、実によく考えられた、大きく俯瞰的、実践的な思考力を刺激される本です。

Harvard大学の4人の著者、また邦訳を企画、実践してくれた方たちに敬意を表したいと感じた一冊です。ありがたいことに、私も「推薦の言葉」を書かせていただきました。

医療政策に関心のある方たちに、ぜひ読んでほしい本です、ちょっと高い(4,500円)ですけどその価値はあります。

医療政策機構の活動と「驚くべき」評価

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私は6年ほど前から、「医療政策機構」というNPOを立ち上げ、意識を共有する仲間たちと活動しています。

機構のサイトからもわかるように、国に頼らず、超党派で医療政策の検討、患者の声や社会の声を取り入れるプロセス形成の政策とリーダーシップ形成、また「グローバルヘルス」 主要な3つの柱にして活動しています。有能な意識の高い人たちが参加し、若い人たちにはキャリアの一部として参加してくれる方たちが増えているのもうれしいことです。つまりは、日本の市民社会への転換の促進と、グローバル世界の市民国家への転換を促進する活動ともいえます。

奇数月に朝食会を開催し、会員との対話の機会も作っています。恒例ですが、1月は私がご挨拶を兼ねてお話しました。みなさん、それぞれの立場で医療に関心のあ る方たちばかりです。ですから、今回はちょっと趣向を変えて、自分の立場をはなれて、より客観的に自分の立場を批判的に観察したうえで発言していただく「Q&A」 にしました。皆さんには突然だったのでちょっと難しかったかもしれません。でも、客観的に自分の立場を離れて全体像を俯瞰して自分と自分の属する業界を見る「クセ」をつけることは、政策などを考えるときには特に大事です。「外から見た日本」、「全体のなかの部分」を常に考えることです。ある書評(3段目)にもこのことを書いたことがあります。

2 月10,11日の2日にわたって、恒例の「医療政策サミット2010」を開催しました。これについてはまた報告しますが、民主党政権からは長妻 昭 厚生労働大臣、枝野幸男行政刷新担当大臣(10日任命されたばかりでした)、古川元久内閣府副大臣、津村啓介科学技術等の政務官、また民主党からは小宮山 洋子議員、桜井 充 議員、梅村さとし議員、自民党から川崎二郎議員、鴨下一郎議員、世耕弘成議員、公明党の福島元厚生政務次官など参加され、また医療界、患者会、学会、産業界、メデイア 等、多くの参加をえて多いに議論が沸きました。

ところでとても嬉しいことがひとつ。Pennsylvania大学が世界の「Think Tank」評価 をしています。大学の評価ランキングなども、なにかと話題になっていますが、これは「Think Tank」ランキングです。この2009年の評価で は、全体としては「Brookings Institution」でした。しかし、「Health Policy」のカテゴリーでは、1. Harvard University School of Public Health; 2. Bloomberg School of Public Health, Johns Hopkins Universityと順調なところですが、なんと10位に私たちの「医療政策機構」がRank-Inしているではないですか。これにはびっくりしました が、皆さんのおかげ、そして私たちの活動を広く見え、情報発信するよう、日常的に努力していることも評価されているのでしょう。何と言っても政府系の 「Think Tank」が多い中で大奮闘と思います。政府からまったく独立した、この若い、小さな「Think Tank」にとって大いに励みになることでした。