ソウルから

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13日からソウルに来ました。

14日にソウル大学 (資料1)、医学部医学研究所 講堂で腎臓グループ30周年の記念講演会があり、特別講演にお招きいただいたのです。このようなことは、ぜひお受けしないとね、大事なことですから。

今年は日韓併合100年。14日は、65年前の8月15日の日本の降伏宣言を受けて「独立、開放」への最後の日ということで、15日は「光復節」 といわれます。

14日の講演では、この14,15日のことを踏まえたコメントも織り込みました。特にこれからのグローバル時代への課題である人材の育成の大事さについて、いつものことですが私の意見を織り込み、そこで佐藤剛蔵資料1) の近代韓国の医学教育への貢献を紹介し、私たち大学人の責任について、締め括りにしました。

皆さん、大きな視点で考えさせられる、とてもいい講演だったと、喜んでくれました。長いお付き合いの友人にも何人かお会いできました。

ということで、私の講演草稿とPowerPoint(part1, part 2)も添付します。

広がる世界のBlog Networkへ

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この私のBlogは、基本的に日英両方で発信しています。おもに日本の方達に発信しているとはいっても、英語で発信しなければ、世界の2%の人の中だけのblogだ、ということですし、また多くの内容はグローバルに意味のあることと考えているからです。

時々、海外からもいろいろな意見などをいただきます。

最近、私たちのBlogにも出しませんか、というメールが来ました。日本からの発信が少ないので、ということもあります。よく知られているサイトだそうで、リンクしてもらいました。あちらで選んでくれているようです。

私のはここです。これでいくらヒットが増えるでしょうか?楽しみです。

「先が見えないからこそ、勇気が出せる」

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最近の若者は外へ出たがらない、という方が増えています。確かにそんな気もします。

でも、そういう方達は自発的に出て行ったのでしょうか?そういう方も多いでしょうね。でも仕事で行った、行かされた方も多いと思います。そして日本の高度成長時代はそういう時代の背景だったのです。

でもこの20年、世界は大きく変わりました。繰り返し発言しているところです。

私事で恐縮ですが、最近の「日経ビジネス」、「時の鍵Clef de temps」という広告エッセイに私の記事が掲載されました。「先が見えないからこそ、勇気が出せる」 というタイトルです。

石倉洋子さんと共著の「世界級キャリアのつくり方」をはじめ、このサイトでも繰り返し発信しているエッセンスではありますが、さすがにプロの書き手はうまいものですね。

先の見えない世界の動き、低迷する日本、どんどん変化する世界。「閉じこもり、鎖国」の日本。

まず勇気も持って「外に出てみる」 (資料1) ことですね、特に若いうちに。

そこでは「日本の常識」は通用するでしょうか?日本をもっとよく見る、知る、感じることができるでしょう。もっともっと広い大きな可能性、違った価値が見えてくるでしょう。誰にも先のことは見えないのです。

Apple、iPadのSteve JobsのStanford大学卒業式のスピーチ を聞いてみましょう。

大学のバイオ知財を生かす、生かせるか

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いろいろ課題はありますが、大学などの研究所に集積しているような知財を生かそうという試みが始まります。いいことです、企業サイドから見て魅力的に組み立てようという試みです、課題は頭が痛くなるほどたくさんありますが、、。

私も当日(8月6日)の記者会見にお付き合いしました。

研究者や、技術者はえてして自分の成果や発明の成果を、その延長上で直線的に感じ取って、大きな期待を膨らませるものです。それで当然ですし、それでいいのです。

しかし、他人から見ると、ほかの「ネタ」をあわせたりして考えるので、この合体でもっといい「ネタ」になる可能性も見えてくるものです。「岡目八目」でもありますし、それは歴史上も良くあることです。

何しろ、発明、発見を何かの「かたち」で市場に届ける、市場を開拓するのは企業です。研究者、技術者にできることではありません、ビジネスで成功する研究者・技術者も居るでしょうが、これは例外です。

Schumpeterの言っている新結合「Neues Kombinazion」が、まさに新しい価値を作りだすのです。これがSchumpeterの言うinnovationなのです。

Clayton Christensenは現在のInnovationの大御所ですね、特に「Disruptive Innovation」です。彼の分析から、考察、見解にいたるまで、彼の著書は皆、実にすばらしいです。最近では、教育、医療についても書いています。

ちょっと古いですが、彼の有名な「イノベーターのジレンマ」など、ビジネス関係の方はよく読んでいると思いますが、、、。

中東の原子力、社会インフラシステムは日本の「Soft Power」

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今年の1月に、このサイトで6回(1月2日3日5日12日20日23日)にわたってアブダビの原子力発電所の国際競争で、韓国がこの仕事を獲得したことについて、報告しました。

日本の社会インフラシステム、つまり都市のエネルギー、水道、鉄道、発電-配電システム等などは、公共事業として公的部門が請け負っていたのです。主として私たちの税金ですね。

これこそが日本が誇れる大きな「Soft Power」 (資料1)なのです。

急速に成長してくる多くの世界の中で、この社会インフラシステムは大きなビジネスチャンスと捕らえることができます。単なる、借款、贈与などの公的ODAだけではなく、「Win-Win」の関係を構築しながら社会インフラシステムに投資、日本も成長することができるのです。

8月2日、朝日新聞の「Globe」で、中東の原子力についての特集が組まれました。ぜひご覧になって、考えてみてください。

最近になって、わが国でもそのような議論が盛んに出ていますが、私のアブダビの報告から学べることは多いと思います、私の発言には遠慮してぃるところもありますが、、、。結局は、グローバル時代のビジネスには人材とそのネットワークがいかに大事か、そこへの戦略的思考と行動こそが必要なのです。

このサイトに繰り返し出てくる主要テーマです。

NHKがTV放映:Global Health-Chatham Houseから

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Global Health- Chatham House、Londonでの会議「G8からG20へ」について、つい先日、報告しました

そして、NHKが取材に来てくれたことも報告しました。

そのNHKがこの会議の主要参加者のインタヴューをもとにした各約30分、2部からなる英語版のTV番組「Asian Voices: Global Health」 を作ってくれました。

「Part 1」は元WHOの尾身 茂さん、「Part 2」は私が出演、司会は素敵な英語の道傳愛子さん。

この放映は海外ではCable TVで見ることが出来ますが、日本では何回かにわたってOn-lineでのみ放映されます。

放映サイト と「Part 1とPart 2」とOn-line放映日程す。

「Part 1」は8月7日(土)の午前11時10分からの第1回から、翌日8月8日(日)の朝07時10分からの第6回の放映まで。そして、

「Part 2」は8月14日(土)の午前11時10分からの第1回から、翌日8月15日(日)の早朝に05時10分からの第5回の放映までです。

私も、ほぼブッツケ本番で、やや上がり気味、自分でも映像で見れば (まだ見ていないので、、)確実に赤面だと思いますが、なんと言ってもグローバル時代の「英語は「発音」ではない、「発言だ」、「実践あるのみ」」です。

ぜひご覧ください。 

See-D 開催: 現地に適正な技術が世界を救う

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先日ご案内した「See-D」 が、7月31日(土)、東京大学の福武会館で開催されました。約200人、主に若い学生さんたちが参加、通りがかり飛び入り参加の方もいました。Kopernick も大事な協賛団体です。

主催者はMIT D-Labにも参加している在Bostonの陸さん、土谷くん 、とD-Lab日本支部などが、夏休みを利用して帰国したBoston組みなどが中心になって企画、運営をしているのです。

このような企画、行動が若い人たちからドンドン始まり、発信され、実行される事が大事です。

会場では、リアルタイムでtwitter などからの参加も、 Ustream (資料1)が流れ、またSkypeで東チモールの3人とのライヴ交信、こちらからはPost-Itにコメントを書くと司会者が英語で問いかけることあり。また現地からの英語は、日本語で要点がドンドンScreenに出てくるサービス、気配り。このイベントの報告書も見れます。

とにかく、皆さん元気、何かしたい気持ちがいっぱいであることがありあり。パネルではJICAの方達の海外活動の経験のお話もありました。(このうち現在TanzaniaでBetNetという蚊帳の活動をする住友化学の井出さんとは、去年3月のDubaiへの機中で隣同士というわけで知り合いになりました、、、それからも何かの機会でお会いしましたね、、)、

私も最後に、皆さんへの励ましの挨拶。やはり、「現地の感覚の大事さ」(資料1)、「休学のすすめ」などをお話しました。結構盛り上がりましたね、twitterで見ていても反応が良かったです。さらに、レセプションでの乾杯の音頭、これは騒がしくて何も言えず、短く「カンパーイ」だけ。 

しかし、皆さんも元気いっぱい、参加の皆さんもとても元気の出る、またdigital技術を駆使した明るい会議でした。そういえば、何度も紹介しているBangdaleshへ行っている三好君からもtwitterの飛び込み。

このあと、東京大学との共済で開催している「国際保健政策Summer Course」 へ、夜の7時頃に訪問、皆さん夜遅くまで、政策つくり、プレゼン、討論などに遅くまで励んでいました。参加の皆さんも、スタッフの皆さんも本当にご苦労様です。あすは2人の国会議員にプレゼンするそうです。

「休学のすすめ」を実践する熱い学生たち

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Photo 

今年の春から、あまりに内向きの日本の若者 (実はもっと上の世代が基本的に内向きなのですが、、、だから若者もそれを見ているのですが、、、) と、これからのグローバル世界の動きとあまりにもギャップのある日本社会の現実について繰り返し発信しているところです。これは私の友人の一人の石倉洋子さんも、彼女のBlogでしばしば発信しているテーマのひとつです。

今年になって、これからの学生さん、若者たちに「休学のすすめ」 (資料1)を話しています。

これに反応して行動する学生さんたちが出てきました。私の講演を聞いていたようですが、2人の学部4年生の学生さんからメールをもらいました。家族や先生、友人などからいろいろな反対や、自分の心の葛藤もあったけど、やはり1年休学して自分が考えていたことを今のうちに実行したい、というのです。

1人は女子学生で、中学生の頃家族で2年間住んだMoscowへ(ソ連邦終焉のすぐあとですね、大変なときです、、、) 1年戻って今のロシアの状況、人の変化、またロシア語も勉強したい、というものです。1人は男生徒でいろいろ考えて、ガーナに行って現地のNGOと仕事をしてみたいというのです。すっかり自分たちでアレンジしているのですね、しっかりしたものです。

そこで、急遽、この2人を文部科学省中川副大臣 (資料1) のところに紹介(Top写真)に行ってきました。履歴でわかるように、中川副大臣はなぜか大学はWashington DCのGeorgetown大学へ留学、そこで卒業という日本では異色の学歴ですから、直感的にこれらの若者の気持ちをご理解されるというのが私の期待です。文部科学省の多くの官僚達もこのような動きを歓迎していると感じます。

大臣とはいろいろ話が弾みましたが、2人の学生さんにとってはうれしい機会なったと思います。

女子学生は翌日Moscowへ出発というタイミング、男子学生は8月末に出発予定です。将来どんなキャリアを進み、活躍するでしょうか。少なくとも、世界から見る日本を感じ取る、グローバル時代にふさわしい感性、世界の人脈を持つ次世代の日本人の1人になることは確実です。楽しみです。

東京大学と医療政策機構で共催の「国際保健政策サマープログラム」

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東京大学で国際保健、Global Health などの関心が高まっています。私たちが主催する医療政策機構と共同で「国際保健政策サマープログラム2010」を開催しました。約30人の熱心な学生さん(院生、海外で勉強している方もいます)、私も第1日、7月26日に参加、もっぱら双方向での対話を楽しみました。半分は英語です。

皆さん、積極的に発言し、意見交換が進みました。私の後は東京大学側の主催者 渋谷健司教授のお話、これも英語でした。

私はいつものことですが、参加者に積極的にメールをくれるように伝えましたので、その後もいくつもの意見交換があります。皆さん、迷いも、悩みも抱えながら、それぞれが大きな思いを持っています。このコースでの経験が何かの役に立ってほしいです。

どんな政策提案が出てくるでしょうか、楽しみです。

羽ばたけ、Global Healthの将来のリーダーたち。 

Japan Wine Challenge Gala Dinner & Charity Auction

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私はワインが好きです。このブログを読んでくださっている方々や、私の友人の中にはワインのエキスパートもいらっしゃるでしょうが、私はそれほど詳しいわけではありません。でも特別な体験をしたときは何回かカラムに書いたりしました。また、チャリティの集まりもいろいろあって、時には友人達と参加しています。

先週もそういった集まりの1つに親しい友人達と参加しました。ジャパンワインチャレンジ ガラディナーとチャリティーオークションです。今年は小児がんの子供達とご家族の支援をしているタイラー基金がチャリティーの対象でした。

冒頭述べたように、私はワインに関しては特別な知識があるわけではありませんが、良いワインを味わう機会は何回かあり、そのことはブログにも書きました (資料1)。 

当日は各テーブルに10名ほどが着席、テーブルごとにワインの専門家が一人ガイドとして付いてくれました。私達のテーブルにも優秀な専門家が来てくれましたが、なんと彼は今年の3月に私と家内が3日間滞在したブルゴーニュ、ボーヌのワイナリーのオーナー夫妻の親友でした。 

沢山のサプライズ、古い友人や新しく出会った人々、楽しい会話、種々のワインとコースディナー。。。オークションとロッタリーから出たおよそ1000万円の収益は、タイラー基金に寄付されることになっています。

皆、楽しいひと時を過ごしました。