自分たちで出来る「消エネ」をまず実践する; 新しい動きをおこそう

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福島原発以来、電力供給、計画停電などで見るように、エネルギーは社会すべてを巻き込む大事件です。エネルギー政策は国家の基盤です。原子力以上に、「省エネ」が大事です。

今回の事件をきっかけに、通常のメデイア、書物のほかにもFaceBook、blogなどいろいろな情報、アイデア、知恵、市井の知恵、技術者たちのいろいろな提案などがあります。今までの、電力にしても「供給側の論理」で進んできた社会が、CO2と気候変動の課題、石油の価格高騰もあり、さらによりフラットな「オープン、受益者側」対応可能な社会へ変換してきたところが「ミソ」、知恵のしぼりどころです。

今の状況で、すぐ出来る、簡単なアイデアがいくつも出てきます。米倉誠一郎さんのFBからHidefumi Nishigaさんの提案として、こんなのがありました。
「家庭での電力削減の第一歩、30A(アンペア)を超える契約をしている人は、30A契約に戻そう。ピーク電力を30A超えて使えなくなる。
まず、配電盤を見て、何アンペアになっているか確かめ、40A、50A、60Aだったら、早速電力会社に30Aにしたいと申し込もう。
30A契約のイノベーションを起こそう! ?
理由と効果; 居間にエアコン1台くらいなら30A契約で大丈夫(我が家)。ピークで40A以上使っている家庭が30Aにすると、ブレーカーが落ちないように気を使います。ピークで平均10A、1kW下げる家庭が100万世帯増えれば、原発一基分です。」

これで、それぞれが自分たちで電力の使い方を工夫できる。

些細なことでも、実行してみることです。[チリも積もれば山となる」、「継続はちから」など、世界共通のことわざですね。

このような「省エネ」は世界共通の問題ですから、対策への知恵、選択肢は世界でも通用することです。いいアイデイアはせめて半分ぐらいは英語で発信し、また探して欲しいものです。他の国で、都市で、社会で、すでに行われている「省エネ」政策の現状、そして同じような知恵が実践されているところもいくつもあるのです。皆さんが、世界との交流の輪を広げることが可能になっているのです。そのような広がりこそが、社会を、世界を動かす原動力になりうるのです。日本語、英語用の「App」も作れるかも。

この4ヶ月で起こっている変化、Tunisia, Egypt, Bahrain, Syria, Libyaなどなど、日本を変えるきっかけがきているのです。これを逃してはいけません。
まずあなたの家の配電盤を見て見ましょう。

 

San Diegoでの遭遇と、思いがけない再会

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先日、4月はじめのSan Diegoでの会議についてお話ししました。

そのときの1つのパネルで今回の東日本の災害対応Disaster Relief、Project Hopeとのことについて話しました。後で、1人の方からいろいろ支援のことを聞かれ、議論しました。New YorkのDr Raymond Basriです。災害援助にとても関心があり、アフガン、カトリーナ災害など、多くに参加しているのです。またNew York City、Hudson Riverの飛行機の不時着の対応でも指導的役割をされた方でもあります。

その後、何度かこれに関連してメールでやり取りしていましたが、突然、「4日後に日本に行く、大学生の娘と高校生の息子を連れて災害の現地に行きたい、娘は何回かカトリーナ災害にもつれて行ったけど、息子は災害の現場に行った経験がないし、、」と。

この3週間、Project Hopeとの共同作業で、第2団チームの3人の医師が3回現地を回り、そのつど現地へ行く前と後に報告と打ち合わせの会議を行ってきました。

それらも踏まえて、いろいろな方達の協力も頂き、4日後の今日、土曜日の午後に成田到着。羽田へ移動(ココでようやくメール、携帯で連絡が付く、というギリギリ、、)、そこから秋田へ飛ぶ前に空港で3人に(写真)お会いしました。30分ほどの間ですが、現地の地図を渡しながら打ち合わせしました。そこから宮古へ車で移動という予定。前日にようやくこちらの予定が間に合ったかな、という綱渡りでしたが、現地の宮古に到着は真夜中の予定です。

明日の日曜日、現地を何箇所も回りながら、Dr Basriさんがお持ちになった物資の引き渡しは現地の方に依頼しました。

現地で土日の2泊、月曜の夕方前には成田からNew Yorkへむけて出発予定です。

皆さんに、あまりにも急な話で本当にお世話になりました。

 

女性の活躍を期待して講演

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San Diegoから早朝、羽田着。結局、1日はProject Hopeの連絡等の仕事にかかることになりました。

災害地のほうは、徐々に対応の整備なども進み、不完全ながら援助も進んでいる様子です。医療関係の現地の様相はかなり変化しています。急性期よりは慢性疾患への対応、また子供や高齢者などの精神面への対応も大事なテーマになっているようです。

結局、翌日に現地の方へ、さらに福島方面にも行くことになり、各方面への連絡など、皆さん本当に一生懸命です。

UCLAに戻ったDr Shimabukuroも再度、日本へ戻ることになり、各方面への連絡も大変です。彼女はその間にUSA Today にも寄稿しています。がんばり屋さんです。

私とは言えば、翌日はTokyo American Club (TAC)、「Women’s Committee」主催の昼食会で「Women Empowerment in Japan」をめぐる講演をすることになっていましたので、残念ながら災害地方面へは行くことができませんでした。残念な機会を逃しました。

この講演会では駐日米国大使夫人Mrs Roosが私のお隣でした。今回のことでいろいろお話することが出来ました。大使のご活躍はtwitterなどでもよくわかります。出席者は全員が女性で男性は私のもう1人、TACのPresdient、Mr Leeでした。

私の講演といえば「Thank you for inviting me to TAC luncheon seminar to discuss ‘Gender Empowerment here in Japan.’ But, I must say that I am disappointed because today my audience consists of only women except for me and TAC president and what I speak to you today must be addressed rather mainly to men and you women know well many issues I will be talking about」、で始めました。出席者には参考文献を配布しました。

従来からの社会システムで既得権のある「男性社会」が、どのように「男女同権」社会へ、女性の活動を可能にするのか、支援できるか、が問題なのです。実際、日本社会がもっと女性が活躍することを可能にすると、経済は15%向上するという分析が再三にわたってGoldman SachsのKathy Matsuiさんから「Womenomics」として発表されています。文献リストを参照してください。

この問題についてはこのサイトの中でも何回も指摘し、議論しているところです。

 

「Sunrise 2011」 ドゥルー・カタオカさん

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東日本の大災害「3.11」に世界中から大きな声援、応援、資金が寄せられています。

ドゥルー・カタオカさんは長い歴史を持つ日本の墨絵の哲学と作品で、世界的に活動している気鋭のアーテイストです。2009年のTEDxTokyo にも参加しました。今年のダボス会議にも招かれています。お父さんは日本人なのです。

今回の大災害を受けて、「Sunrise 2011」 を立ち上げました。太陽を後ろにして撮った顔写真を送ってね、とメールが来ました。

もちろん、早速送りましたが、たくさんの人からにもこの「Sunrise2011」 のために、同じような太陽と顔の写真を送ってもらってね、ということでご案内します。

世界の人たちと、ちからを合わせて、新生日本を作ろう!

San Diegoで若者たちとの交流

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San Diegoの最後の日の前夜9時から、UCSDなどで活動している日本からの若い人たちと「飲み会」をしました。

5人がUCSDの学部生として勉強している人、7人が大学院生、あとはベンチャー系などで活躍しているのです。2月にも集まった (資料1)方も数人いましたが、そのとき参加できなかった方達もぜひ会いたいということで、時間がたつのを忘れて楽しいひと時を過ごしました。

背景はいろいろですが学部生の4人は慶応、学習院、ICUとの交換留学で1年勉強に、1人は高校から米国に来ている学部生の方です。皆、本当に生き生きとして、素晴らしいです。4人とも女性です。

大学院生の多くはMaster課程ですが役所などからの方と、「独立系」はPhDへなどで数人、また前回も参加したCONNECTからは米国の方がお1人。

ということで共通語は「broken英語」になりましたが、皆さん、とてもうまい(子供時代などに海外生活の経験ある人が結構いましたー それでないと授業についていくのが大変でしょうが、、)、ドンドンしゃべる。半分が女性です。皆さん、とても元気がいいです。

マキくんのblogにも報告があります。写真も付いていてありがとう。

今回の大災害のこと、日本政府と東電の対応などが当然話題になります。当然のことですが、日本を離れているからこその、「「外」から見る日本」の視点が多いのです。よく見えるのですね。

このblogでも繰り返し述べていることですが、若いときに「個人」として「外」の世界に出てみること、これこそが客観的に世界の中の日本を見る目、感じ取る力をつけるのです。人間形成、キャリア形成にとても大事なことなのです。

でも特に学部生の一番の悩みは「日本での就職」へのハンデイでした。これはおかしいですね。そのように意識付けが行われているのですね、恐ろしいことです。これからの世界での価値はまったく違うし、「フラット」な世界では「ユニークであること、違うこと」が一人ひとりの大きな価値であり、強みになりうるし、「フラット化」が加速されることは間違いないのですし、、。なにも「活躍の場」は日本に限ることはないことを議論しました。

ということで、これからのキャリアについてもいろいろな議論になり、具体的なイメージも皆さんで共有できたように感じました。

石倉洋子さんとの「世界級キャリアのつくり方」も何部か持ってきました。石倉さんの新しい本が近いうちに出ることも伝えました。が、実はちょうどその日に、「グローバルキャリア ―ユニークな自分のみつけ方」 が出版されました。皆さんも、ぜひ読んでください。

このような若者たちの将来が楽しみです。日本の大きな財産です。

 

米国内科学会: San Diegoから

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去年のToronto に続いて米国内科学会年次総会に参加、San Diegoにきています。今年になって南Californiaへは3回目資料1)です。

私たちで日本支部 を創設して8年目、創設のときからGovernor(支部長)を、例外的なのですが2期を勤めることになり、今回無事に卒業となりました。ホッとしました。

会員も1,000人を超え、この8年間毎年成長し、また学生や研修医などの若いStudent Member, Associate Memberが増え、教育や女性医師の活動、またVolunteer活動などでは、いくつかの表彰を受けるなど日本支部の活動は高く評価されています。会員皆さんのおかげです。

今年は、東日本大震災があり、日本内科学会総会・講演会も延期されました。毎年、この日本内科学会の期間中に開催され、米国から会長を迎えて開催されていた日本支部の学術総会も当然のことですが中止になりました。

というわけで、いつものような数の日本からの参加者はSan Diegoの総会へは参加できませんでした。でも、新しいフェローのConvocationでは5人(1人は亀田で臨床教育に多くの貢献をされ、毎年の日本支部学術総会では「一目瞭然」というとても教育価値の高いセッションで皆さんを刺激してくれているGremillion先生) が参加し、「Japan」と呼ばれ皆が起立したときに、皆さんから暖かい拍手がかなり長い間続いてちょっと目がしらが熱くなりました。

私は3つのパネルに登壇しましたし、また医学生のポスターでは横浜市立大学の学生さんが選ばれ参加、また米国St Louis (同じSt Louisで活動していることは偶然だそうで、去年Torontoの総会のときに私を通じて始めて知り合ったそうです、、) でHospitalist として活躍するDrs Ishiyama、Katoくんにも再会することが出来ました。

日本支部のレセプションには、例年のことですがACP元・前・現会長などを含めて多くの日本支部の友人が訪れてくれ、とてもいい会になりました。

この間、皆さんと同じで、私は日本のことが気になっていますから、米国アカデミー、Washington DCの日本大使館ほか、日本の関係者などとの連絡や電話でと、結構忙しくしていました。

皆さん、東北大災害の津波被害のことは話しますが、原発のことでは心配よりは日本のあり方への懸念のほうが本音です。

国境を越えた多くの友人との出会い、知己と信頼を得ることは何事にも変えがたい財産です。

 

TED- 3: Virtual Choirと詩人のことば

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いくつかTEDから紹介していますが、コーラスと詩人の言葉、これもとても高い評価を受けました。

高い評価とは、終わったときの「Standing Ovation」の大体の%でわかります。はっきりわかります。

1つは「Virtual Choir」。話の途中でだんだんテンションが上がってきて、最後には「ええっ?」「ううーん」という感じでしょうか。今の時代だからこそ出来る素晴らしいコラボです。

とても楽しめます。

2つ目は、若い詩人Sara Keyさんのです。2つ目の詩が「Hiroshima」、ちょっと驚きました。レセプションのとき聞いたら日本人とのハーフということでした。素敵な詩人です。

楽しんでください。

日本の強さと弱さ; 危機のときに浮き上がる本当の姿

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今回の地震津波の大災害、そしてその被害を拡大している福島原子力事故。こういう、予期しないことが起こったときに、国でも、組織でも、本当の姿が浮かび上がり、それぞれの本当の強さ,弱さが浮かび上がります。情報を隠せない世界で、これは世界中に隠せないのです。

皆さんはどのように感じましたか?

最初の1、2週間、日本のテレビ、新聞などを見ている人たちには、現地の惨状が次々と繰り返し出てきます。今のネット時代、利用しないと本当の姿、有様を想像することも出来ないような状態でした。ありていに言えば、戦時中の「大本営発表」とほとんど違わないのです。最初は新聞もテレビもどこでも同じ、「専門家」の意見もその背後が見え見えです。枝野さんの記者会見が政府の公式見解です。がんばって会見していますが、いろいろ事情はあるのでしょうが、何しろ内容と政府の意思がはっきりしていないためでしょう、わかりにくいのです。そして東京電力、保安院などの記者会見も世界中で見られているのです。

メデイアもひどいものです。基本的に横並び。「記者クラブ制度」も時代遅れのひどいものですが、限られた時間で場違いな質問も結構あって、記者会見では質問するほうへもテレビカメラを向けるべきです。

政府の対応も世界中に丸見えです。元来、日本語がロジカルでなくわかりにくいことは知られていますが、内容が貧弱というのが世界の見方。

世界は日本の原発対処をとても気にしていますが、日本の対応は透明性が低く、理解不可能とあきれている、というところでしょうか。私は国家の信用がメルトダウンという状況になりつつあるのでは、と危惧しています。

政治の「リーダーシップ」はどこに行ってしまったのでしょうか。

日本の弱さと強さは?現場の人たちは強い、「リーダー」たちは秀才かもしれないが修羅場をくぐっていないので危機には弱い、ということでしょう。

以前から言っているように、私はもっぱら「The Economist」など、さらに今回は「New York Times」などをフォローしています。たくさんの意見が出ていますが、一般の国民や消防、自衛隊などの現場の方達の強さ、NGOの活躍、創業者達のすばやい行動には賞賛の声が多いのです。世界中の注目は政府、東電、保安院など日本の組織トップたちの危機管理能力です。
1.http://www.voanews.com/english/news/asia/VOA-Reporters-Reflection-on-Japanese-Tragedy-119013669.html
2. http://www.economist.com/node/18441143?story_id=18441143
3.http://www.economist.com/blogs/babbage/2011/03/post-earthquake_nuclear_crisis&fsrc=nwl 

皆さんと力を合わせて、「失われた20年」から新しい日本を創生することこそが、お亡くなりになった方達へ報いるために私達がするべきことです。

 

 

被害地への医療チーム、沖縄の少女の恩返し

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今回の大被害を受けて、多くの医療関係者たちが動いています。ニュースよりは、メールなどの情報源は大いに役に立っています。

医師会、大学、病院などの関係者、厚生労働省、日赤など、また関係学会、病院協会、徳洲会ネットワークなどもすばやく対応しています。皆さん、阪神・淡路大震災などの経験もあり、透析医療関係者(これは患者さんの移送、受け入れなどに緊急性が高い)なども含めて総動員でした。仙台、一関、盛岡などの岩手県、宮城県、福島県などの、被災地に近い主要拠点にある大学病院、日赤はじめとする基幹病院など、皆が本当に大変だったと思います。

海外からの応援団も駆けつけ、また海外で活躍している日本人医師たちも連絡しあって、いくつかの災害医療ネットワークなどで、一時帰国、被災地へはせ参じています。

一番大事なのは現地の状況です。今回は、津波の被害が主でしたから、いくつもの病院や診療所なども一瞬に消え去り、地震だけとは大きく違う様相です。イスラエルからもまさに戦時のようなセットで派遣されているようです。今度は、海外の医師免許の件などの対応も早かったようです。皆さん本当にご苦労様です。

米国でも「Operation Tomodachi」で人員から、物資まで、応援に大活躍しています。

私たち(日本医療政策機構IMPACT Japan)も米国のDisaster Relief NGOであるProject HOPEから要請を受けて、この数日対応に追われていました。関係者のご協力に感謝しています。

現地から帰ってきたばかりの医師にお会いしたり、現状の把握、情報収集も大事ですが、まとまった「地域の情報収集の核」が見えないのです。致し方ないところも多いのです、この被害は甚大さ、広がり、アクセス、天候など、悪条件ばかりですから。

また原発の事故対応もあり、福島地方はまったく別の問題を抱え、医療のニーズも慢性化のステージに移行しつつあるようです。子供、特に孤児たちやお年寄りの精神面への対応など、社会的要因も大いにかかわる、大事なところが表面化してくるでしょう。

ひとつうれしい話。以前から紹介されていたUCLA小児科Critical Care Fellow、沖縄出身の島袋さん。ちょうど沖縄へ帰っていたときに今度の大災害がおこり、早速、沖縄から、東京での学会で講演の後、岩手のほうへ行く災害医療チームに加わって現地に行ってきました。

私は島袋さんとお互いに連絡しあっていましたが、島袋さんがちょうど帰京したので、米国から夕方に到着したばかりの3人の「米国チーム」の「先遣隊」と皆で夜の会議。

結局、米国チームは翌日朝早くから岩手へ、夜中の2時に東京へ戻り、翌朝また会議。その後関係者への電話、メール連絡等でこの2日間、これからの可能性などを議論したところです。

いろいろな皆さんが関わりあいながら、どうしたら一番、役に立てるかを模索しています。ありがたいことです。

ところで、Dr島袋、すぐに今回の経験の原稿を書き、いいタイミングでLA Times、そして、UCLAの新聞である「Bruins」に投稿記事が出ました。

Los Angeles Times

UCLA Bruins

かつて沖縄で少女時代を過ごし、高校から留学して米国で医師として活躍している彼女の、強い恩返しの気持ちがこれら一連の行動に良く現れています。

「ハダカの日本」、Cambridge Gazette、Harvardから最近の便り

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このカラムで何度か紹介しているクリハラジュン(栗原潤)資料1, )さん、Harvard大学Kennedy SchoolのSenior fellowです。博識、何ヶ国語も理解し(たぶん「話す」もする)、本も資料も、その読み方もすごいのです。

The Cambridge Gazetteという彼の月報 を送って頂いています。毎月、これを読むのを楽しみにしています。彼の感性と知力が感じられるからです。彼が帰国するときに、時間を作ってもらって、お会いできるのはとても楽しみなのです。

今回の東日本大震災、津波のすさまじさ、本当に皆さんが悲しみを超えてがんばっています。でも原発事故への対応には明らかにいくつもの人的要因が見え見えです。何が背景にあるのかはよく理解出来ないとしても、何かヘンだと皆さんも感じ取っておられるでしょう。ウェブの威力はたいしたもので、いろいろな情報や、見方を知る、比べる、自分で選んで見ることが出来ます。

クリハラさんは海外で「個人の資格」で何年も活動しているからこそ、この10数年もの変わり行く日本の状況をよく感じ取れるのです。だからこそ、最近のCambridge Gazette のクリハラさんの意見は、母国日本社会のありかたにかなり手厳しくなっています。彼の愛国心から来る、日本への心の叫び、呼びかけともいえます。

昨日配信のCambridge Gazetteでは、今回の原発対応と危機管理、そして日本の「知的レベル」の高い人、社会的により大きな責任のある立場の方たちについての、あちらからの忌憚のない見方にも触れています。私も彼には同感するところが多いのです。

じっくり考えてみてください、いま、私たち一人ひとりのすべきこと、出来ることを。