私はJet Li(参考)のファンの一人で、彼の映画は飛行機やテレビでよく見ます(この10年余り映画館に行ったことがないのですけどね)。軽快で痛快、テンポが早く、なんとも言えない楽しさがあります。最近では中国の映画(テレビなどで見ますが)にも良く出てきますね、孫悟空とか。
このスターが“One Foundation”(参考)というNGOを立ち上げ、中国の、そして世界の課題への貢献へ向けた活動を開始しています。先日の中国での大地震、貧困や格差、教育等々への活動で、多くのビジネスなどの世界的にパートナーを巻き込みながら、大きな運動にしたいという意欲満々の計画です。
天津で“One Foundation”のスタッフにも会いました。皆さん若いですけど意欲があって、元気いっぱいです。「私のマスター(My Master)によろしくね!」なんていって別れたのですが、素晴らしい、しかも大きな構想ですね。
私がこのブログで何度も、繰り返して発信しているテーマですが、これがグローバル化の基本に流れている事象であり、個人の能力や信頼などを背景にした活動ができるのです。これが“connected and flattening”なグローバル時代だからこそ、個人を“enable”、“empower”しているのです(この二つとも日本語ではちょっと表現しにくいですね。例えば、今年の5月に行なったG8環境大臣会合で開会の基調講演の5ページ目などを読んでください)。
ところで、Jet LiさんもThe New Championsにも参加していました。28日には彼とのインタビューセッションがあり、時間をとってちょっと出てみました。しかし、映像で想像するよりずっと小柄な人で、一瞬、意外な感じがしましたが、彼の情熱と意欲はやはり素晴らしいものでした。いろいろと出される質問に対しても、なんなく答えていました。活動と運営には「透明性とがガバナンス」こそが大事と繰り返していました。少しの失敗はあっても、少しでも世界をよくしたい、自分たちに何ができるだろうか、みんなの参加を呼びかけるその強い思いがひしひしと伝わってくる素敵なひと時でした。
グローバルな課題には皆さん一人ひとりのちょっとした行動にかかっているのです。