St. PetersburgからVancouverへとやって来ました。以前にも何度かお話しているWHOのCommission for Social Determinants of Healthの会議が目的です。WHO神戸センター所長の岩尾さんもこられており、いろいろと相談に乗ってもらいました。
Commissionerの提言、「Statement」の大枠が出来上がってきて、いろいろな方の意見を聞くことが中心でしたが、とても厳しい、しかし大変参考になる意見を聞くことができました。このようなプロセスはとても健全です。
夜のレセプション(写真1、2)には、イヌイットの女性シンガー・アーティストのAnglukakさんが特別に来てくれました。とても有名な方だそうです。私は知らなっかたのですが、皆さんはご存知ですか?
写真1: Commissionのメンバーと
左からDr. Yan Guo(中国)、Prof. Frances Baum(Australia)、私、Dr. Monique Begin(Canada、元厚生大臣)、Prof. Sir. Michael Marmot(英国)
写真2: 同じく左からDr. Hoda Rashad(Egypt)、私、Dr. Gegin、Dr. Giovanni Berlinquer(Italy)、Mr. Ricardo Lagos(Chile前大統領 去年の大統領選挙には規定により出馬できなかったそうですが、今でも人気は高いそうです)
次回の会議は、10月に北京で、そして急遽11月にNew Orleansで開催されることになりました。米国の状況をもっとよく見る必要があるのではないかということです。また、岩尾さんや、今度厚生労働省からWHO本部のAssistant Directorのメンバーになった中谷さん達の力添えもあって、最後の会議は、来年2008年1月に日本で開催されることに決まりそうです。
さて、来年2008年のG8サミットは日本が主催国であり、また、Africaの首脳を5年に一度集め、日本が国連や世界銀行などと開催しているTICAD(Tokyo International Conference for African Development)もあることから、これから日本は世界からの注目を集める絶好の機会となります。では、そこで広報戦略をどう考えるのか?それこそ「国家戦略」のあり方の問題なのだと思います。
Vancouverは落ち着いた、とてもきれいな町です。アジア系の人種も多く、聞くところによると人口全体の40%程度を占めるということです。そのうちの70%は中国系で、Hong Kongが中国に返還されたときに移ってきた人も多いそうです。
夜は、友人であり、Singaporeの生命科学研究の立ち上げに大変貢献した、Chris Tanさんと一緒に出かけました。次の日も一緒にアフガン料理を食べ、それからLas VegasのようなCasinoのある場所に行き、Natalie Coleのステージを楽しみました。60、70年代のスター、Nat King Coleの娘さんで、スクリーンに映し出されたお父さんとのduetは素晴らしかったです。
Casinoのお客さんは東洋人、特に中国系の人が大半でしたが、一方のNatalie Coleのショーには東洋人は極めて少ないというコントラストでした。