SONY CSL

→English

6a0120a68acfd6970b01901c963b18970b-500wi

日本でも最も“奇人”、“変人”を生み出すSONY CSLが開設25周年を迎えた今年。例年のOpen Houseと特別企画が本社で開催されました。所マリオさんが始めたこの研究所、素晴らしい存在です。

まずは所長の北野宏明さんの挨拶。きちんと背広にネクタイなんて、めったにないことなのに結構気を使っているのでしょう。“Act Beyond Borders”のもと、一人一人が最も先端なことを勝手にする、誰にも負けない面白いことを、存分に創造性を発揮してくれ、ということですね。

さすがに皆さんのプレゼン、お客さんたちが興味津々に楽しんでいます。今年のプレゼンは暦本純一さん、Alexis Andreさん、大和田茂さん、遠藤謙さんによる第1部。

北野宏明さん、船橋真聡さん、Natalia Polouliakhさん、山本雄士さん、佐々木貴宏さんの第2部。

皆さんそれぞれがとても面白いというか、すごいというか、誰にも命令されているわけではないのでそれなりにしんどいでしょうけど、すごいことをしている、という感じ。

そこから所マリオ、北野、暦本さんの3人での「Toward Next 25 Years」のオープントーク。そしてパリの研究所のLuc Steelsの作になる「AI-Artificial Intelligence-Opera, Casparo」。途中で失礼せざるを得ず、全部は見れませんでしたが、Lucの才能と洗練された欧州の伝統の深さを感じることのできる作品です。

北野さんは、やたらと多彩な分野で、かなり先を見据えたとんでもないことを考え、世界を股にかけて行動し、ぐいぐいと同時にいくつもの結果を出していく稀有な人。「Crazy Ones」の一人です。

この数日前も、一緒に夕食をする機会がありましたが、すごいよ、ほんとに。

こういう人たちと一緒にいると、いつもワクワクしてしますね。

 

TEDxTokyo 2013

→English

5年目に入るのですが恒例のTEDxTokyoが渋谷の「ヒカリエ」で開催されました。私はこれにはじめからかかわっていますが、毎年TEDの注目度が上がり、多くの若者のボランティア、新しいスポンサーも加わり、充実した一日となりました。

毎年のことですが、Patrickの軽快な司会で楽しく進行するTEDxTokyoは、本当に楽しい一日です。

素晴らしい方たちのスピーチ、パフォーマンスのあるとても素晴らしいプログラム、それぞれがウェブで見ることができます。全く個人的な感想ですが、私の長い友人でもあり、その行動力からもいつも尊敬している建築家の坂茂(バンシゲル)さん(123)の話は、素晴らしい感動を皆さんに与えたと思います。それぞれの方たちの人生の生き方の「ものがたり」は、特に感動を呼ぶのだと思います。

Long Beachで開催されるTEDでもそうですが、スピーチの終わりの聴衆の拍手、特に「Standing Ovation」は、それぞれのスピーチへの反応としての一つの見方でしょう。

夕方からあいにくの雨。TEDがおわって、ここは失礼して順天堂大学の冨野教授が会長として主宰する日本腎臓学会のレセプションへご挨拶に。1997年、Sydneyでの素晴らしい国際腎臓学会で事務局長として大活躍したDavid Harrisにも久しぶりに会いました。久しぶりの、私の本職だった分野の昔の仲間たちはいいものです。

 

Wiston House, West Sussex

→English

St. Gallenを午後に出発、Heathrowに到着。そこから緑が両側に広がる道をひたすら南へ90分、West Sussexに来ました。

UK-Japan 21st Century GroupというNakasone-Thatcher両国首相によって発足した会議の30th Annual Conferenceです。私は一日遅れて参加です。議長はLord Howardと塩崎恭久さんの両議員です。

会議の場所はいかにも英国風のWiston House、第1日目の夕食に間に合ってほっとしました。

翌日の第2日、5月4日は、まず英国外務省の主任科学顧問のRobin Grimesと私で始まる「4. Climate Change and Energy Policy」、参加者から活発な意見が出ます。これはとても楽しいですね。

この日のテーマはそのほかに「5. Geopolitical and Security Challenges in East Asia and the Middle East」、「6. The UK and Japan; Future Prospects for Trade and Investment」、「7. Corporate Governance and 21st Century Capitalism; Common Concerns」がありました。しかし皆さんの議論、意見の多様性と広さと深さは大いに楽しめました。

晩餐は近くのAmberley Castleへ移動して、開催されました。Wiston Houseといい、Amberley Castleといい、古い建築物は格別です。石でできているし、地震が少ないから1000年ももっているのでしょう。

第3日は午前で終了。テーマは「8. International Development and Cooperation」、「9. The UK and Japan, Progress in Developing UK-Japan Bilateral Cooperation and Prospects for the Future」というものでした。

初日のテーマは「1. Latest Developments in Japan; The Political Situation and Economic Prospects」、「2. Latest Developments in the UK; The Political Situation and Economic Prospects」、「3. Retrenchment or Stagnation: Lessons from Japan’s ‘Lost Decades’」というものでした。

この2、3年の世界のテーマは、ダボス、St. Gallenなどでも、先進各国のPolitical Situation and Economic Stagnationです。何しろ世界の様相が様変わりしているのですから。

しかし、英国の政治家をはじめとする方たちはそれぞれが論客であり、ものの見方、考え方の大きさは歴史の深さもありますが、私としてはさすがと感じ、学ぶことが多かったと思います。

英国と日本は大陸に沿った、海に囲まれた島国、資源が少ないという共通性がある一方で、それぞれの「強さと弱さ」がきわめて補完的だと思います。グローバル世界の中でもなかなか良い関係になれると思うのですが、どう思いますか?

夕方にはHeathrowへ、帰国の途に就きます。St. Gallen、West Sussexとそれぞれ2泊の滞在でした。

 

St. Gallen Symposiumへ再び

→English

再びSt. Gallen Symposiumに参加しています。今年のテーマは「Rewarding Courage」です。こんなテーマにするのは主宰している学生さんたちの提案も良く考えている証拠です。5月1日、成田を出発。

2012年は国会事故調の最中で参加できませんでしたが、2007年から今度で4回目の参加だと思います

2日とも全体Plenary会議は素晴らしいものでした。皆さん満足していたと思います。

第1日目の最後の全体パネルは「Leaders of Tomorrow: Essay Competition」、石倉さんのダイナミックで、アドリブのきいた司会で、みなが素晴らしい時間を持ったのではないでしょうか。世界の90か国ほどの1,000人を超える若者のエッセイから、最終的に3人が選ばれましたが、このパネルでの12名ほどの若者の議論には素晴らしいものがありました。

若者たちとの交流はいつも楽しいものですし、先輩の大事な役割です。

私も2日目のWorkshopで「Global Agenda in Post-Fukushima」で対話をしようという趣向で、石倉洋子さんがmoderatorをしてくれました。このセッションでは、どちらかといえば流れがもっぱら「福島原発事故」と「国会事故調」にフォーカスされてしまったので、「タイトル」とはちょっとずれていきました。でも参加されて方たちの議論がそちらへ向かうのはスイス、ドイツの方が何人も来られたことにもあるでしょう。自分でも「出来」はあんまりよくなかったと思います。これも「福島原発事故」のインパクトと、世界の関心の高さのためと思います。これも勉強です。次にはもっとフォーカスを、と思います。

St. Gallenは1971年に始まり今年で43回目です。St. Gallenの学生たち始めたもので、今でも学生がテーマを選び、組織し、プログラムを組んでいるのです。到着した夜のレセプションですが、私のテーブルでは、私ともう一人の2名以外の6名がSt Gallenの卒業生で30年、20年、10年前にこのSymposiumにかかわったそうです。このような若い時の学生として多くの社会のリーダーとの出会いと、このような会を開催する苦労の「こころ」が、先輩として好循環として戻ってくるのだろうな、と話をしながら、ちょっと先輩-後輩のつながりに感動をし、うらやましい気持ちになりました。

第2日目のWorkshopの後、すぐにホテルへ戻りチェックアウト、飛行場へ。英国Heathrowへ向かいました。

 

いろいろな講演、そしてL’Oreal賞のお祝い、国会事故調の若者たちの企画

002
003

いろいろな会でお話しする機会を頂きます。特に国会事故調を終えてからはこれに関する講演等も、国内外で大きなテーマとして取り上げられ、お招きされる機会も多いのです。

しかし、なんといっても私の関心、懸念の中心は、どんどん変わる世界の中での日本の方向です。そんなこともあって、国会事故調の話題といっても、これの意味することをもっと大きな枠組みでお話しすることが多いのです。今年のこのサイトでも触れているDavos、Stanford、OECD、UCLAなどでもこのような骨格で、福島原発事故の意味、グローバル世界と日本の課題等について、「Uncertain Times: Changing Principles」などというタイトルで、適宜に内容を修飾しながら話すことが多いのです。

この2週間では、東京倶楽部青山社中などでお話ししました。前者ではここで何回か紹介しているH-LAB1)の応援もしていただけそうな雰囲気になりましたし、後者ではなんといっても政策等への熱気あふれる若者中心ですから大いに議論が沸いて、楽しい時間を持ちました。

もう一つうれしい会がありました。それは黒田玲子さんL’Oreal賞を受賞のお祝いの会です。英国で10年ほど研究者として過ごし、20数年前に帰国、その当時からのお付き合いです。ご自分の研究ばかりでなく、総合科学技術会議、国際科学者連合(ICSU)などでも大変活躍されていました。とてもうれしいことです。

一方で、大学生が中心になって「国会事故調をわかりやすく広める企画」(1,2)が開催され、そこでも参加しました。このような自主的な企画はぜひ応援したいです。

5月1日からはSt. Gallen、そして英国Sussexへ出かけます。

 

私の受賞お祝いの会と吉川先生の「3つの層」の言葉

→English

去年、私が委員長を務めた”憲政史上初”という福島原発の「国会事故調」に対して2つの受賞、AAASのScientific Freedom and ResponsibilityとForeign Policyによる「100 Top Global Thinkers 2012」がありました。

このことを祝ってあげようと主として科学者サークルの友人たちが企画したとても楽しい会がありました。国会事故調にもいくつかの大事な指摘を頂いた元東京農工大学学長の宮田清藏さんが音頭取りで企画してくれたのです。私の国会事故調についての講演との組み合わせです。

私にとって、国会事故調に対するこのような世界の高い評価はとてもうれしいことですし、これだけの仕事を6か月という短期で達成できたのは、特に事故調のチームを中心とした多くの人たちのおかげです。

この会は東大総長、日本学術会議会長等をされた私の尊敬する吉川弘之先生の国会事故調と私の紹介で始まりました。吉川先生は21世紀に入ってすぐに、特に日本学術会議と世界の科学者アカデミーの大転換にあった時に、両方で責任ある立場でとても苦労され、日本学術会議では会長、私が副会長として、そのあとを私が会長と、何年もご一緒に仕事をさせていただいたこともあり、私のことはよく理解されているといつも思っていました。

しかし、予測もしなかったことですが、先生はこの成果について「3つの層で喜んでいる」と始められ、私の行動についての考察をされました。こんな話の展開になるとは、私も思いもしないことでしたが、多くの皆さんもと思いますが、私も感動しました。この吉川先生の「3つの層」については、出口さんのメルマガ
(英訳はこちら)がかなり正確なので、ぜひ目を通してください。当日の写真もいくつか掲載されています。

石倉洋子さんのblogにもこの集まりについて書いてくれています。

米英豪、ノルウェー、スイス、藤崎駐米大使などの参加とご挨拶ほか、根本大臣ほか何人かの参加の国会議員の方々にもご挨拶いただき、ドンペリ、KENZOワインなど、とてもとても楽しい会でした。

皆さん温かいお気持ちを感じる集まりでした。ありがとうございました。

 

2013年5月

国際シンポジウム
「アフリカ経済成長の鍵ー健康への投資」
日時: 2013年5月31日(金)15:00-18:00 シンポジウム *開会挨拶あり
                       18:00-19:30 レセプション
場所: ホテルオークラ東京 別館2階 メイプル・ルーム
      東京都港区虎ノ門2-10-4
お問い合わせ:
 (特活)日本医療政策機構 Tel: 03-5511-8521
 (公財)日本国際交流センター Tel: 03-3446-7781

参加のお申し込みはこちら

 

カブリ賞受賞者公開講演会・シンポジウム
日時: 2013年5月27日(月)10:00-12:15 Kavli講演会
              14:00-16:45 Kavliシンポジウム
        *14:00-15:30の間で"Global Health"について講演(30分)
場所: 伊藤国際学術研究センター・伊藤謝恩ホール
       東京都文京区本郷7-3-1 東京大学本郷キャンパス内
お申し込みはこちらから  *定員300名

San Francisco

→English

4月12日の午前、東京大学の入学式に参加して、一時、浜田総長ほかの方たちと、しばし歓談し、成田へ向かいました。San Franciscoで開催されているAmerican College of Physiciansの年次総会があり、わたしも ‘Meet the Professor’で‘Why Fukushima Happened: What You Can Do from Tomorrow’で、1時間ほど話をすることになっているからです。

この年次総会には2011年には参加しましたが、2012年は国会事故調の活動中でもあり欠席。

San Francisco には同じ12日の午前に到着、ホテルで一休みして学会の開催されているMoscone Centerへ。California には今年3度目となります。相変わらず青く透き通った空、素晴らしい天気です。

わたしのセッションは、思った以上に、150人ほどでしょうか、多くの方が参加され質疑応答も途切れなくありました。皆さんがそれぞれの立場で関心が高いと思いました。2011年にこの年次会でお会いしたMona Khannaも参加、去年も東北訪問に来ているので、被災地のことが気になるのでしょう。

夜は日本支部のレセプション、小林会長はじめ、今年のFellowほか何人も会員が参加、また多くの理事、会長なども顔を出され和やかな会となりました。 いつものことですが、前田先生にはお世話になります。

翌日は最終日、ディナーをUnion Square近くのScala’s Bistroに6人の方たちと。土曜日の6時ですが満杯でした。

明日は日曜日、何人かはNapaを回ってから、私は午前に帰国の途につきます。

 

New Delhiから

→English

Rio de Janeiroから帰国して3日後、3月3日~6日、New Delhiに行ってきました。久しぶりでしたので空港もきれいになり、街並みも以前よりも変わっているように思いました。しかし、10年前からの中国の変化に比べるとそれほど目立った変化ではないようにも見えます。

主要な目的は「India-Japan Cooperation on Disaster Preparedness and People’s Networkという会議での講演と、そこで主役のNational Disaster Management Authority(NDMA) とその指揮下で活動するNational Disaster Response Force(NDRF) の方たちとの内部の会議に参加することです。友人のDr. Sunil Chackoさん(1)が企画したのです。

インド政府は日本の協力に熱心ですし、また原子力発電もあり、福島原発から学ぶことも多いこともあり、私を招聘してくれているわけです。元東北大学で今回の災害でも活躍している上原鳴夫先生(医療事故関係で12、3年ほど前にもお会いしています)も参加。

滞在中に多くの政府関係者、高官にもお会いしましたが、5年前に初めてのHideyo Noguchi Africa Prize12)の時にしっかり私を支えてくれた外務省の駐インド塚田公使も、この会議の間に長い時間を付き合ってくれて、主催者側も大変に喜んでくれました。

インド政府のNDMAは消防、警察、軍隊とは別の組織で約11,000人が10か所に配置されている、という組織です。2011年3月の東日本大災害の時にはAlok Avasthy指揮官による50人ほどのチームが宮城県女川に派遣1)され、初期の災害救助と対応に活躍しました。そのお礼も兼ねているのですね。一人ひとりの隊員にご挨拶、私のPower-pointsもAvasthy指揮官にお渡ししてきました。

こんな政府とも独立した活動も外交の基本だと思います。国家の間でも、常日頃のいろいろなレベルでのお付き合いが大事なのです。

 

東大の入学式で祝辞

→English

東大の入学式は毎年4月12日に行われます。

私たちが入学した頃は桜の季節でした。

日本の大学の入学式は学生さんにとって最も大事な人生の第一歩です。多くの家族の方たちも列席します。

今年の入学式で私が祝辞を述べることになりました。その連絡を受けたとき、私にはちょっと驚きでした。このサイトを時々訪れる方の中には「なぜ?」とご理解してもらえるかもしれません。でも素直にうれしかったですね、そんな時代になったのかと...。

武道館での入学式。浜田総長、そして石井教養学部長の後に、私の祝辞です。

新入生に私の気持ちを10分ほどで伝えたいと考えました。

私の祝辞はこちらです。ビデオもいずれリンクします。