米国内科学会: San Diegoから

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去年のToronto に続いて米国内科学会年次総会に参加、San Diegoにきています。今年になって南Californiaへは3回目資料1)です。

私たちで日本支部 を創設して8年目、創設のときからGovernor(支部長)を、例外的なのですが2期を勤めることになり、今回無事に卒業となりました。ホッとしました。

会員も1,000人を超え、この8年間毎年成長し、また学生や研修医などの若いStudent Member, Associate Memberが増え、教育や女性医師の活動、またVolunteer活動などでは、いくつかの表彰を受けるなど日本支部の活動は高く評価されています。会員皆さんのおかげです。

今年は、東日本大震災があり、日本内科学会総会・講演会も延期されました。毎年、この日本内科学会の期間中に開催され、米国から会長を迎えて開催されていた日本支部の学術総会も当然のことですが中止になりました。

というわけで、いつものような数の日本からの参加者はSan Diegoの総会へは参加できませんでした。でも、新しいフェローのConvocationでは5人(1人は亀田で臨床教育に多くの貢献をされ、毎年の日本支部学術総会では「一目瞭然」というとても教育価値の高いセッションで皆さんを刺激してくれているGremillion先生) が参加し、「Japan」と呼ばれ皆が起立したときに、皆さんから暖かい拍手がかなり長い間続いてちょっと目がしらが熱くなりました。

私は3つのパネルに登壇しましたし、また医学生のポスターでは横浜市立大学の学生さんが選ばれ参加、また米国St Louis (同じSt Louisで活動していることは偶然だそうで、去年Torontoの総会のときに私を通じて始めて知り合ったそうです、、) でHospitalist として活躍するDrs Ishiyama、Katoくんにも再会することが出来ました。

日本支部のレセプションには、例年のことですがACP元・前・現会長などを含めて多くの日本支部の友人が訪れてくれ、とてもいい会になりました。

この間、皆さんと同じで、私は日本のことが気になっていますから、米国アカデミー、Washington DCの日本大使館ほか、日本の関係者などとの連絡や電話でと、結構忙しくしていました。

皆さん、東北大災害の津波被害のことは話しますが、原発のことでは心配よりは日本のあり方への懸念のほうが本音です。

国境を越えた多くの友人との出会い、知己と信頼を得ることは何事にも変えがたい財産です。

 

危機に見える「エリート」の本質

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今回の大災害、そして原発の事故、日本の状況は「国家の大危機」です。

このところ、3月25日からいくつかポストしましたが、未曾有の危機に政府の反応はどうでしょうか。

4月2日の朝日新聞の「オピニオン 耕論 3.11」に何人かの意見が出ていました。その一人が、大惨事があって、すぐに電話があった冨山和彦さん。「すべては子供のために」です。冨山さんについてはこのblogでも何回か紹介、最近は「カイシャ維新」、「挫折力」 という組織、人間の本質に迫る刺激的な本を出しました。このサイト内で「冨山和彦」でサーチしてください。私の尊敬する経営者の一人です。自分が責任を負っている会社の従業員の放射能への懸念についての電話でした。

この朝日の記事には、彼の忌憚のない意見が出ています。とても参考になると思いますので以下に掲載します。

「すべては「子どものために」    冨山和彦さん (株式会社 経営共創基盤CEO)

■ 私も当事者になりました。福島、茨城、岩手の三つの地方バス会社がうちの子会社です。従業員2100人、バス1200台。自ら被災しながら現地はすぐに運行を再開し、原発周辺からの多数の住民退避や、医療チームの搬送にも対応しました。

■ でも燃料が足りない。私は官邸や各省庁、知り合いの政治家に訴えて回った。なのになかなか動かない。

■ 震災は3月11日、政府が石油備蓄の取り崩しを発表したのは14日、さらに大幅な取り崩しの決定は22日でした。この間、全国で買いだめが進んでしまった。寒冷地で広域激甚災害が起きたら、燃料が被災者の死活問題なることは明明白白です。なぜあんなに時間がかかったのか。

■ 私が直接、政治家や官僚、企業と掛け合って痛感したのは、彼らエリート層の資質の問題です。危機に直面しているのに、決めるべきことが決められない。判断することを避ける。なんだこれは、と思いました。

■ 「上と相談する」「県からの要請が来ていない」「要件に該当しない」。そんな反応ばかりです。保身とメンツと責任転嫁。

■ 指示や命令も、いろいろなところがばらばらなことを言ってくる。行ってみたら、その通りになっていない。こちらからの問題を提起したら、ピンボールマシンのボールのようにあちこちに飛んでいってしまう。

■ 燃料や物資については、政府が早々に被災地でない地域に向けて「しばらく我慢してほしい」と訴えればよかった。原発から30キロ圏内の扱いや、野菜、飲料水の汚染についても「絶対安全とは言えないが、かなり安全」なんていうのは全然だめ。白か黒か言わないと人は動けません。でも、びびったんでしょうね。

■ 私たちはこういう「リスクを取れない、判断できない」人たちを長い間、「エリート」として政と官と民のリーダー層に据えてきた。その結果、この国は頭から腐っているんじゃないか。そんな実感があります。

■ 彼らの多くは東大をはじめ一流大学出です。成績優秀、人格温厚、調整力があり、みんなにいい顔をして組織の階段を上がっていった。でもいざ危機に面したら、批判をこわがり、決められない。逃げる。だから物事が進まない。

■ 決断とは一部に犠牲を強いることです。できない人にリーダーの資格はありません。有事に判断を先送りする人間が、平時に決断できるわけがない。官公庁、企業、政党は人の評価をやり直したらどうでしょう。

■ 修羅場の中で、政官財の誰が役に立ち、誰が役に立たなかったか、逃げたか。記者のみなさんは見ていますね?国民はそれを知りたい。あとで総括して報道してほしい。

■ これからの日本再興で一番大切なことは、すべての政策やプランを「子どもたちにプラスかマイナスか」で判断することです。「国は何をしてくれるか」ではなく、「あなたは国の未来のために何ができるか」を問うこと。それを国民に問う勇気のあるリーダーを選ぶこと。

■ だから町づくりも、さらには国づくりも30代までの若い世代に任せたい。50年後にも生きているだろう彼らが、未来を決めるべきです。

■ それより上の世代は、子どもたちのためにどれだけ犠牲になれるか、当然と思っている既得権益をどれだけ捨てられるか、が問われる。年金受給権も、医療保障も、あるいは年功序列や終身雇用も。それが大事です。すべての政策や復興計画は、子どもたちの未来を軸に考えていく。

■ うちのバスは止まらずにすみました。少数ですが、結果が出るまでやるべきことをやり通した政治家や官僚がいた。さらに、心ある運送業者が自分たちの分を分けてくれるなど、現場の助け合いのおかげです。

■ 現場は立派です。うちの連中のやる気と献身には涙が出ました。震災からわずか5日後に、盛岡から激甚被災地の宮古に路線バスを復活させたんです。その第1号に、いかにも今どきの若者が、支援物資をたくさん抱えて乗り込んできた。満席です。草食系なんてとんでもない。

■ 日本の強みは、我慢し自己犠牲をいとわない、一般の人々です。そして現場の力。自衛隊も消防も立派です。役所も課長以下や自治体の現場がよくやっている。

■ 会社も国も、破滅的な事態が起きると、隠れていたいろいろな問題がいっぺんに出てくる。これはある意味チャンスです。日本の未来へのテコにしたい。勝負はこれからです。」

(聞き手 編集委員 刀祢館正明)
2011年4月2日(土)朝日新聞13面より

 

TED2011から -1

TED2011に参加 してきました。現場での感じとか、中身はなかなか言葉では伝えられないところがあります。

でも、TED  のウェブサイトでいろいろ検索できますし、プログラムはいうまでもないことですが、写真、twitter(#TED2011,#TED)もいろいろ見ることができますし、素晴らしいプレゼンのビデオも順次Uploadされるので、これらを見ることが出来るのはとても素敵なことです。ぜひ、時々このサイトを訪れ、楽しんでください。

今回のプログラムの中でも、「いくつか選べ」といわれれば、個人的な好みですが、私が特によかったと思ったのが2つ出ているので紹介します。現在6つほどUpload (ビデオの横に「filmed March 2011」というサインのあるものです) されています。

ウェブで学ぶ」 でも紹介されているいろいろなサイトの中でも、私が特に注目していたのがSalman Khan のKhan Academy でした。彼の哲学とその内容が素晴らしいのです。

そのSalmon Khanの「ものがたり」のプレゼン です。本当に感動的に素晴らしかったです。この内容も、利用もドンドン広がっているようですし、多様な評価も取り入れています。

もう1人は、今年のTED Prize受賞者、street artistといわれるJRさんの「ものがたり」のプレゼンです。スケール感が大きいし、楽しめるでしょう?

他には、最近の中東の出来事についてのGoogleのW GhonimとAl JazeeraのW Khanfarの2つのプレゼン、そしてDr Atalaの再生医療(3D印刷技術を使っている)、Bill Gatesの教育についての話を見ることができます。

W Ghonim 
W Khanfar 
A Atala 
Bill Gates

皆さんのお好み、評価はいかがでしょうか。楽しんでください。

 

CSISとの共同事業とCongressional Briefing: 新しい「プロセスのありかた」?

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私たちの主催するHGPI(Health and Global Policy Institute)資料1)は、毎年2月に「Health Summit」 を開催してきました。今年は2月26日でした。

今回は去年からの懸案でしたが、私たちのHGPIとWashington DCの著名なシンク・タンクCSIS(Center for Strategic and International Studies)が共同で健康政策についての共同作業を始めることになりました。

これは、去年のHGPIの主催するHealth SummitにCSISのBrian Bilesさんが参加したこと、さらに去年6月にLondonで、「Transition from G8 to G20: Health and Development」という会議をCSIS、Chatham House(英国の著名なシンク・タンク)と主催 (資料1)したことなどが背景にあります。

そこで、2月25日に国会議員会館の会議場で、有力議員さんたちとCSISチーム、Stephen Morrison , Brian Biles、このプロジェクトに参加する日米識者(病院の支払いについてはJohns HopkinsのGerard Anderson教授  と慶応義塾大学の池上教授、ITではHarvardのJohn Hamelka教授(素晴らしいblog を提供しています)と東京大学の秋山教授)との会合を開催しました。

お忙しい中を、尾辻さん(自民党、元厚生大臣)、坂口さん(公明党、元厚生労働大臣)、世耕さん(自民党)、鈴木(寛)さん(民主党、現文部科学副大臣)、足立さん(民主党、前厚生労働政務官)、梅村さん(民主党)、小西さん(民主党)などの、厚生行政に精通している何人かの国会議員の方々に参加いただき、活発な意見交換ができ、とても有益な時間を共有することが出来ました。

いくつかの民間企業の方達や、メデイアの方達もお呼びしました。Gates財団のDavid Bowenさんも東京にきていたので、お呼びしました。彼は長年Edward Kennedy上院議員の政策スタッフとして活躍していた方で、このような政策と国会議員さんたちの対話のプロセスもよくご存知の方です。

このような政策へのプロセスが開催されたのは初めてのことではないのかと思います。日米での独立したシンク・タンクが、共同の政策への作業をはじめ、しかも超党派の国会議員さんたちとの議論の場を議員会館で設定した、という点です。このCSIS-HGPIの今回の事業は、大きな枠組みが出来る頃、ということで、次回は、7月14日にWashington DCで開催の予定です。

このような機会が、日本の新しい一歩のひとつになるとうれしいのですが、、。

世界のシンク・タンクのランキング: HGPIが2年続けてトップ10入り

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グローバル化が進むとともに、「世界ランキング」が何かと話題になります。世界Top 500企業、国のDGPや競争力、大学、富豪などなどです。

去年のことですが、なんと「シンク・タンク」のランキングもあるのに気が付きました。Pennsylvania大学の研究成果です。

そして、なんと2009年度には、私たちの「Health and Global Policy Institute (HGPI)」 2004年設立、2011年に「Health Policy Institute Japan日本医療政策機構」から改称)が、「Health Policy」分野で、Harvard大学、Johns Hopkins大学、RANDなどの世界に名だたる「政策研究機関」として認識されている著名どころと肩を並べて「Top 10」 入りしました資料1 p.42)。

今年はどうか、2009年は何かの間違いかも、とも思っていたのです。例年2月に開催する「Health Summit」を前に2010年度の評価が気にかかっていたのですが、2010年度も「Top 10」入りしました(資料1 p.34&35 )。自分たちで言うのも変ですが、すごいことと思います。

英米以外で,政府機関とはまったく独立して活動しているシンク・タンクは数少なく、私たちの活動を支援してくださっている方達、またここで活動している方達の皆さんに心から感謝しています。

 

冨山和彦さんの「カイシャ維新」と「挫折力」

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いつも本質を突いた発言と行動をしている冨山和彦さん。

すでに出版されている「指一本の執念が勝負を決める」、「会社は頭から腐る」 資料1)など、一見すると過激に感じとられるかもしれませんが、いずれもことの本質を鋭くえぐる、ホンモノの意見です。

去年は「カイシャ維新―変革期の資本主義の教科書」 という資本主義と企業組織のあり方の「核心」「本質」をついた本を出版しました。腑に落ちることがたくさんあります。勿論、「核心」「本質」ですから、何も企業組織のあり方だけではなく、社会全般にわたる鋭い考察が展開されています。ですから、「企業人」ばかりでなく、「官・学」の世界、社会の組織運営にかかわる、責任ある立場の方達にはぜひとも読んで欲しい一冊」です。

「ビジネスの人たちはMustだが、役所も、政治も、どこの人でも読むべし。お勧め。ごたごた言わないで読む。本質だから」とtwitterで発信したところ、すぐに読んでくれて、ご自身のblog に書いてくれた方もいたのです。うれしいですね、本当に。ありがとう。

ところで、先日、「挫折」 についてもちょっと触れました。そして、冨山さんのこの本「挫折力」が出ることも紹介しました。

読んでみると、さすがですね。いつもと同じ、軽快な、しかし厳しい調子で、特に若いときの「挫折体験」の大事さ、そこから実体験を通して学び取る大事なこと、これを50か条に(正確には52か条ですが、、)を教えています。「反骨精神」です。

この「挫折」実体験から学ぶこと、それを乗り越えてきた体験、これは本当に大事なことです。マニュアルには書いてないことです。よく考えてみると、古今東西の格言などに共通してある言葉なのでしょうね。

若い人たちにはぜひ読んでもらいたいし、年配の方達にも、自分の来た道を感じ、考えながら、若者たちへなにができるだろうか、なにか支援できないか、いろいろ考えるきっかけになることも多いと思います。

新卒で就職できないと「だめな人」的発想はどう考えてもおかしいですね。これは日本特有の社会制度なのですから。

未来の可能性を感じる社会へ、若者たちの応援お願いします。

 

Vabel Conference、その後

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1月に開催した「Vabel Conference」のことをお話しました

そのVideoが出来ました。参加の皆さんのスピーチヴィデオを聞くことが出来ます。石倉さんのblogはここ資料1)。

ほとんどの参加者は日本人、演者も日本人、でも全部英語(皆ブロークンです、石倉さん、斉藤さんは別格ですが、、)というのですから、ちょっと変わっているかもしれませんが、盛り上がりましたね。雰囲気作りと、慣れてしまうれることですね。

企画し、主催した「パリパリ」キムくん、英国の大学を休学して世界を回って、しばらく日本にいましたが、また外へ出かけます。

若者はこのくらいの元気でいいのですよ。

今年の就職状況と「内定取消」

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今も就職状況はとても悪いですね。若い人がかわいそうです。若者たちの将来を奪ってしまいます。この20年でずいぶんの数の若者たちが機会を奪い取られてしまったのですね。なぜ新卒でないといけないのか?

内定取消」 は、間宮理沙さんという東京の私立大学生3年生の就職活動と戦いの記録。そんなことが本当にあるのかな?と思うような内容ですが、わざわざうそばかり書くわけもないですよね。勿論、blog もある。ぜひ読んでみてください。世の中、本当に信じられないことがあるものですね。

しかし、終身雇用だと思っていてもそんなことがどこに保証されているの?30、40年後に、退職金などあるだろうか?

ではどうしたら自分の社会での価値を高められるか?大学教育とはなんのためなのか?大学は変わるのか?企業のあり方は変わるのか?

日本の将来はどうなのか?世界の状況を広く見てみると、もっといろいろなことが見えてくる。

昨日のことですが、ある新しい会社(創業10年、米国発ですが、はじめから世界展開を考えて動いています)の日本・アジア担当役員と会いました。今、人をリクルートしているのですが、最近の2人、私が聞いているだけですぐに面接したくなるような人たちでしたが、日本企業(有名企業ですが、1人は16社全部だめ、、)ではだめだったということで、紹介されて面接したそうですが、即採用。日本国内ばかりでなく、アジアでも世界へでも、すぐにでも活躍できる可能性の高い人たちです。

私の疑問は、何故この人たちは日本有名企業ではだめだったのか?これです。採用担当の人たちはどんな人たちでしょうね、どんな基準で人を見ているのでしょうね。

先日ご紹介しましたが、パソナでは、新卒で就職できなかった人たちを、実際に応援するプログラムを始めています。素晴らしいことです、こういう企業が社会からの信頼を得ていくのでしょう。

とすれば、若者は何をしたらいいのか?すること、出来ることはいくつもありますね。ちょっと考えてください。

1つは「休学のすすめ」ですが、、。

 

 

G1サミットへ

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沖縄から帰って1日置いて小淵沢、八ヶ岳と甲斐駒を見上げる「星野リゾート・ リゾナーレ」 へ。堀 義人さんたちの開催する「G1 Summit」 へ。堀さんとは今までも何回も「ダボス会議」関係の会議で、インド、シンガポール、大連、天津などでもお会いしている、今年のダボスでも何度もお会いした。若手の志士だね。

寒いのが気にならない快晴。周りの風景は白。若手が中心だが、日本を動かしたい、、、エネルギーがあふれている感じがする。第1日目は東京で仕事があったの(11日の休日にもかかわらず)で、欠席したが、ありがたいことにtwitterでなんとなく一部ではあるものの雰囲気を感じ取ることが出来る。何しろ政治・経済では渡辺喜美、竹中平蔵、福山哲郎、世耕弘成など、ビジネスではタケダの長谷川さん、冨山和彦、三菱ケミカルの小林さん、ワタミの渡辺さん、グリーの田中さんなどだから。

2日目は昼過ぎに着いて、文部科学副大臣の鈴木寛さん、JAXA理事長の立川さん、iPSの山中さんと「科学技術政策」のパネルの司会。科学技術もすべては人材育成が大事と、基礎研究も、Big Scienceも、つまりはそこから将来の人材、新しい「芽」が出てこないと、と私は考えていますと、、。先輩の「さま」を見ながらどれだけの人が新しい「芽」となるのか、、。21世紀になって日本人ノーベル賞は10人と素晴らしい成果だが、3人は在米研究者なのだが、、。

最後は安倍元総理、桜井良子さんの「誇りある日本人として、、」という対談。夜は、サントリー白洲蒸留所 、ウイスキーの香りで酔ってくる気分。去年、TEDxTokyo に出た神田瀧夢資料1)さんの楽しい話。

翌日は、権丈善一さん、古川元久さん、山本雄士くんのパネル「強い社会保障と経済成長の両立は可能か」の司会。ちょっとタイトルから外れつつ進行で、ちょっとまずかったね、司会としては。あまりパネリストに話させてしまう(5分といっても、皆さん守らないし、、)のもまずかったね。

最後は、野中郁次郎さん、田坂宏志さん、松岡正剛さん、司会の堀 義人さんで格調高く、締めくくり。

なかなかよかったですね、堀さんとスタッフ、そして参加の皆さん、ご苦労様でした。

 

世界に開かれた研究大学院; 沖縄科学技術大学院大学

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写真はこちら(

何度か紹介 していますが、政府は沖縄に本当に世界にオープンな大学院大学を作り上げているのです。

主要な建物も立ち上がり始め、仮の設備にいた研究者の移動も去年から始まりました。今年は大学院大学になる認可の手続きが始まりますし、さらに優秀な研究者のリクルートが続きます。

このサイトを見れば進捗状況がわかると思いますが、中身は本当にグローバルです。とはいってもまだまだですし、いくつもの課題(International School、学生募集などなど)がありますが、はじめから世界に開かれた機関であることを目指していますので、期待したいです。

これが始まったときからの研究機構理事長はSyndey Brenner さん、大学の初代学長もJonathan Dorfan さん、理事もそうそうたる方達です。私もお手伝いできてうれしいです。

ACCJの昼食会の後は、沖縄へ向かい、OIST理事会に参加。いくつもの案件についてかなりの議論が出来ました。理事会の様子や写真などは、こちらです。

最初からこのように国際的に開かれた大学、大学院をつくることは大事です。今まであるものを変える議論はしても、実際にはなかなか進まないのです、出来ない理由を言う人たちが大勢いますから、、。他の大学でも同じことです、NATO (「No Action Talk Only」) ばかりです。日本の大学は世界の潮流資料1) にひどく遅れてしまっていますね、大学の「Ranking」などに文句を言っている暇があったら、実行することです。

若者たちも外へ出てみよう。皆さんも、若者たちの応援 資料1)よろしくお願いします。