講演スケジュール – 2014年9月

ICRシンポジウム “Japan and the World after 3.11”
日時: 2014年9月28日(日)13:00-16:00 ※13:10-14:30の間に20分のプレゼンテーションあり
場所: 筑波大学 5C216ホール(体育・芸術エリア)

講演内容詳細: http://icrhs.tsukuba.ac.jp/archives/1358/

お問い合わせ: 筑波大学 人文社会国際比較研究機構(野田)
TEL: 029-853-4411 E-mail: office@icrhs.tsukuba.ac.jp

 

第18回 政策メッセ 第3部「教育政策」
「わたしたちの課題としての公教育」
~多様な人材を活用した公教育改革の取り組み~

日時: 2014年9月6日(土)15:15-16:45 ※パネリストとして出席
場所: 「3×3 Labo」(さんさんらぼ) 東京都千代田区丸の内3-2-3 富士ビル3階
参加申込: お名前・ご所属・役職名・e-mailアドレスを takoh@r3.dion.ne.jp までお送りください。
※参加費は無料です。

「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その1

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今年5月26日付のブログで、「国会事故調」の調査統括を担当してくれた宇田左近さんの著わした「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」を紹介しました。

最後の20ページに、私も「解説」を書かせていただきました。
この私の「解説」の部分を出版社の許可もいただいたので、みなさんと共有します。

【解説】異論を唱える義務―――私たち一人ひとりが「今」やらねばならないこと
元国会事故調査委員会委員長 黒川 清

宇田さんの本のメッセージ

福島第一原子力発電所事故は、チェルノブイリ原子力発電所事故と並ぶほどの原発の歴史上、未曽有の大事故である。この事故については、数多くの調査報告や研究成果が国内外で発表されている。あの事故以来の東京電力や日本政府の対応はどうだろうか。本当のところ、国民の皆さんも「今、何が起こっているのか」「東電は、政府は何をしているのか」と疑問に思っていることだろう。

特に、その後の汚染漏れなどの事故を見ても、東電、政府の計画性のなさ、対応のお粗末さ、あるいはその対応策選定プロセスの透明性の欠如にあきれている人も多いだろう。事実、世界各国の関係者の中では、懸念を表す識者はきわめて多く、また世界の主要メディアによる、東電、政府などの関係者の対応の計画性のなさ、無責任さに関する報道は多い。

ではどうしたらよいのか。ここを考える必要がある。歴史的な大事故なのだから、前例もなく、対応への方策が見えないのみ理解できる。批判していても物事は解決しない。ではどうすればよいのか。ここが智恵の出しどころだ。

コンサルタントとして企業変革を支援してきた本書の著者である宇田左近さんは、郵政改革を契機に、組織の中に飛び込んで、いくつもの改革に携わってきた。この本では、郵政民営化における組織変革を推進する中で、また国会事故調の調査統括として調査活動を通じて見えてきた「マインドセット」問題について、日本人論ではなく、また、集団主義といった画一的な捉え方でもなく、宇田さんの本来の仕事である組織変革という視点から具体例を交えて浮き彫りにしている。

→「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その1
→「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その2
→「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その3
→「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その4
→「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その5
→「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その6(1)
→「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その6(2)
→「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その7
→「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その8

「INTILAQ House Lecture Series Part 1」開催のお知らせ

「INTILAQ House Lecture Series Part 1」を開催いたします。

日時: 9月30日(火)
 受付開始   19:00-
 トーク開始  19:30- 
 終了予定時間 21:30  ※軽食あり

場所: EGG Japan 日本創生ビレッジ(東京21cクラブ)
    新丸ビル10階 TEL: 03‐5208‐2121

テーマ: What’s new in Tohoku? -東北から日本を開墾する-

参加申込: http://tinyurl.com/intilaq1
事前登録費用: 1,000円(当日支払)

HPAIR 2014: Harvard Project for Asia and International Relation

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HLAB 2014が終わった翌日の日曜日、8月24日は三田の慶応大学へ。

これもHarvard大学の学生たちが開催する、HPAIR 2014に参加するのです。

この日のパネルは「Health and Public Policy」の「What are ways in which Asia addressed its aging population and widening disparities in socioeconomic status?」というかなり先進的なテーマです。主催の学生さんたちにはHLABのことを知っている人たちもいました。

講演に参加する人たちも多彩です。

私は最終日の26日(火)にも、国際フォーラムで行われた「Academic Plenary」「Risk Management in Asia」のパネルに登壇しました(トップの写真です)。500人ほどの学生さんたちが参加、ついつい気合いも入ります。講演の後は、学生さんたちと質疑、写真撮影で盛り上がりました。

前回の日本での開催はHPAIR 2005でしたが、その時も講演の機会がありました。その時のHarvard大学側に、その後World Economic Forumに仕事を見つけ、以来、日本との連携構築に大いに活躍している土屋くんがいました。彼にも久しぶりに会うことができました。時間の経つのは早いものです。

8月22~26日の5日間に、HLAB 2014、AYDPO 2014そしてHPAIR 2014と、これからの世界を担う多くの多様な若者たちと続けざまにお話をし、若者たちの涙、涙の感動に接する素敵な時間を過ごせました。

頑張れ、世界へ羽ばたく若者たち。