HLAB 2014

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2011年、あの東北大震災の夏に始まったHLAB1)の季節が来ました。4回目の今年は、「終戦から69年」を迎えた8月15日に始まりました。

以前のHLABに参加した大学生や、高校生として参加した今は大学生たちが中心になって、しかも何人かは海外の大学で勉強しながらの準備で、本当にとても苦労しながら、と思いますが、ここまで来たのです。

開会式の第1日は例年のようにGRIPSです。ここから8泊9日の合宿が始まるのです。今年は、私が開会の話をすることになりました。「これからの世界と皆さんの選択」、といったテーマですが、緊張している高校生たちも多いと思ったので、「今日が始まりですが、これまでの成果をみていると、参加した高校生の40%が海外の大学にも挑戦し、合格し、そちらを選んで進学している、だから今年のあなたたちが9日後に、どんな気持ちになっているのか、とても楽しみ」という趣旨のことを、励ましの意味も込めて伝えました。

今年は、第1回から応援してくださっているHarvard大学の学部生OBで大先輩、三菱商事の槙原 Ben 稔 顧問が参加され、65年前の留学時代に学んだことなど、素晴らしいごあいさつをいただきました。

これからはじまるプログラムも楽しみですし、また後日、夜の宿舎での「Reflection」にも参加、夜11時までの時間を、何人もの高校生たちとたのしみました。

今年は、特別ですが、開会に3日ほど先立つ12日、GRIPSでYale大学卒業の立川志の春さんの「英語落語」を楽しみました。素晴らしいです。

さて、最終日の23日(土)は、再びGRIPSで。Harvard大学の竹内弘高教授も参加して修了式。みんな涙、涙の、感動モノでした。

私もあいさつで、「このような実体験こそが、これからの人生のなにかの場面で、ふとこみあげてくるときがあるだろう、このような実体験こそが人生で大事なのだ」という趣旨のコメントをさせてもらいました。

過去の参加者たちが、大学生たちがOB、OGとしてとても頑張って後輩たちを応援している姿こそが、「教育は恩返し」の精神を体現しているのだと思います。

HLABを始めた小林くんは、Harvardを卒業し、今年は東京と同じときに始まった徳島でのHLAB 2014へ出かけています。ここまで本当によくきたね、ご苦労様。