この2年、春秋2回(1,2,3,4,5)にわたってTorontoを訪ねています。今回は、Singaporeを7日早朝に出発、成田、ChicagoのO’Hare空港で各2時間のTransitのあと、夜の7時にToronto着。Hotelのcheck-inで今回の目的のひとつ、私の勤務しているGRIPSの八田学長、福島副学長の一行とちょうど一緒になりました。一休みして、近所のItalian restaurant、Fieramoscaへ。ここがなかなかいいところでした。
翌日は、雲ひとつないさわやかな秋晴れ。朝からGRIPSの角南さんとMunk School of Global Affairs (参考1)と大学院生、関係者約10数人が集まって共同Projectについての最終的打ち合わせ。Globalな貧困と開発への「Integrated Innovation」というか、調査と実践的政策を作成しようという計画です。従来からの計画ですので、最終的に大筋が決まったというところです。楽しみです。やる気のある研究者の参加も考えていますよ。
この会議を途中で抜けて私はNaylor学長室へ。ここでいくつかの大学と交流を進める計画で訪問している八田、福島さんと合流してこれからの交流なども含めていろいろ意見交換。Toronto大学でも更なる国際交流の推進に実に熱心です。日本では、最近の学生は外に出たがらない、留学したがらないなど、最近になって特に話題(参考1)になっていますけど、程度が違いますね。日本の場合は若者ではなくて、周りの大人が出たがらないのです。だから、若者も外へ出ることへの意味も興味も少ないのでしょう。
昼食はツタの絡まる建物のfaculty club dining roomでいい時間をすごしました。緑に囲まれた広いキャンパス、学生たちも一見して実に多様性に富んでいます。しかもはつらつとして皆が楽しそう。ちょうどCanadaのThanksgiving(米国より1月早い)で学生などの数はそれほど多くはありませんでしたが、、、。後の時間はFour Seasons Hotelの裏のあたりの可愛い小道を散策、Japan Foundation事務所訪問、夜はみんなでご当地の中華料理へ。
翌日はGairdner Foundation 選考委員長 Dr John Dirksと朝食、Royal Ontario Museumへ「兵馬俑」を見に行き、ほかにも何人かの方達とお会いし、充実した2日のすばらしい秋晴れのTorontoでした。10日朝に出発、Seattleへ向かいます。TorontoはとてもCosmopolitanな街です。
広いキャンパスにいる学生は連休のために少ないのですが、それにしても日本の若者、いや日本の社会全体に元気がないね。若いとき、感受性も高く、自分の可能性の選択肢も限定されていないときに、もっともっと海外へ出てみると面白い。アジア青年の家に参加した人たちは、同じ世代の若者がどんなことを考え、行動しているのかを知る、どんな勉強をしているのかを知る。実に楽しそうに交流を続けている。世界の若者たちの友達にもなれるし、自分の得意なことや、やりたいことも感じるようになって来るでしょう、そこからネットワークが広がり、将来の活動の場の可能性も広がるでしょう。やはり高校生にも、大学生にも、どの程度の期間、どこへ、何をするか等、いろいろな形があるでしょうが「休学のすすめ」です。きっと目が開かれる思いがする、何かしたいと感じるようになるでしょう。