お知らせ

朝日新聞の本日の朝刊17面にインタビュー記事が掲載されました。

「何もしない」がリスク最大 -ニッポンの宿題 イノベーションへの道-
(朝日新聞, 2017年4月21日朝刊, 17面. 承諾番号:A17-0177)
 

朝日新聞DEGITALでも記事を読むことができます。※全文を読むためには会員登録(無料)が必要です。
 

「医学生のお勉強」を更新しました

今回は「Chapter4:生活習慣病」です。

from K.K.
経済成長とともに生活のパターンが変わり、また高齢化社会を迎えて疾病構造は大きく変わりました。特に「生活習慣病」といわれる一群の疾患、病態である「高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満」は従来見られなかったような高頻度にみられ、欠陥の病変を進行させます。
このセッションでは私がもっぱら語り手になり、「高血圧」という上に述べたすべての病態に共通する血管病変の大きなリスク因子について解説しようとするものでした。
遺伝子の分析から何を読み取るのか、遺伝子の変異は何を意味するのか、脊椎動物はどのように進化してきたのか、人間の文明とは何か、などについても考えながら、病気の由来を考察する、という企画です。高血圧と食塩摂取量との関係は? その理由は? どのくらい食塩があれば十分なのか? どこまで食塩摂取量を減らせるのか? どのようにしたら現実的な減塩ができるのか? 等々。
このように「生活習慣病」を文明と生活という観点から考えると、おのずと対策が見えてくるというのが本当のところでしょう。
病気のメカニズムを理解することに、いかに知的興味を引き出すか、ということも医学教育にはかかせない要素だと思います。
セッションのオリジナルタイトルは「Hypertension, Salt, and Kiney: How and Why」です。

>>> 続きはこちら

立命館西園寺塾

→English

先日、立命館西園寺塾で、土曜日の午後の4時間、40人の塾生さんを相手に講演をしました。みなさん40歳前後のバリバリのキャリアの方たち。

あらかじめ私の本「規制の虜」と、他にいくつかの資料を読んでもらい、事前にがっちりと意見を書いてもらいました。これらに目を通してからいよいよ当日。

この長丁場、15分の休みを入れていろいろ議論ができたし、みなさんにも喜んでいただけた様子。

ただ、40人の塾生で女性が一人だったのはさびしかったですね。

立命館大学ヘは、10年前に大分のAPUにも行って、また京都キャンパスにも講演で出向いたことがあります。

この会の前日は、西園寺家ゆかりの方のお世話で、20人ほどで有馬頼底猊下のお話を伺い、今の世界と日本の課題などをいろいろ語る機会がありました。

いろいろな機会をいただけるのは、うれしいことです。

 

2冊の本

→English

世界が不安定な様相を示しています。

これは、世界の富の配分の大きな格差が広く見えるようになったこと。気候変動、不安定で先の見えない世界経済など、インターネットのつながりが急速に進む中で、多くの人たちが感じ始めている不安などがその背景にあります。

”Post- Truth”といった人為的な要素も見逃せません。

危機クライシスに対してどう対処したらよいだろう?誰しも知りたいところです。

危機に際しては、その対応こそが、企業にしても、どんな組織でもとても大事です。もし 危機に際して適切に反応できないと、企業などの組織のReputation riskであり、あなたのReputation、ひいてはあなた自身に対する危機なのです。

これについて考察した本が出てきました。国会事故調にも触れられているので、私にコメントの依頼がありました。

「Rethinking Reputation Risk: How to manage the risks that can ruin your business, your reputation and you」

裏表紙に何人かの著名な方々のコメントが紹介されています。私は四つほど提示したのですが、編集者が選んだのが以下のように書いてあります。編集のほうで手を入れてくれなかったようで、ちょっと残念でした。

“This thoroughly enjoyable book is a must-read for leaders of all organizations at all levels, right up to the board and its leadership.”

Dr Kiyoshi Kurokawa
Chairman of the National Diet of Japan’s Independent Investigation Commission

正月には、MITメディアラボの伊藤穣一氏の最近の著書「Whiplash: How to Survive our Faster Future」も送られてきました。

この数年、このテーマについては、ジョイからも聞いていて議論もしてきたところですが、いろいろ話題になっていますね。

世界はどんどん変わっていきます。

 

講演スケジュール – 2017年2月

 
「健康医療分野のデータベースを用いた戦略研究」合同フォーラム

日時: 2017年2月8日(水)13:00−17:00
場所: 東京大学情報学環・福武ホール(東京都文京区本郷7−3−1)

お申し込みは以下のいずれでお願いします。
http://nambu7.wixsite.com/godoforum
FAX: 075-366-7656

 

自治医科大学 次世代医師・研究者交流会にて講演
「Giving Back to You」

日時: 2017年2月14日(火)17:30−19:00 ※終了後、懇親会あり
場所: 自治医科大学地域医療情報研修センター(栃木県下野市薬師寺3311-1)(予定)

お問い合わせ:
自治医科大学 キャリア支援センター事務 久保田様
TEL: 0285-58-7561 内線2448
e-mail: career-support@jichi.ac.jp