Table for Twoの年末Charity

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 Table for Two (TFT) を知っていますか? 

日本発の世界への素敵なアイデイア。「途上国、貧困地帯の飢餓」と「先進国の肥満」をつなげる。世界でもドンドン広がってきている、世界での知名度も上がってきている。

私も立ち上げの時から応援団 の一人として参加。

25日夜、青山でCharity Party。私も久しぶりに参加、TFTを引っ張る小暮さんにも、久しぶりに会いたいしね、、。

小暮さん、元気そう、でもご苦労も多い。そして元気な若者ばかりで、私など場違いな感じ。プレゼンも、グループ形式クイズも(私はルワンダ組に)、余興も、次々と参加者を飽きさせない工夫がいっぱい。

最後は「We are the World」 (資料1)で。プロが歌い、皆でうたう。

やはりこの歌の力はすごいものだ。

 

 

ドラゴン桜の税所くんとワタミの「夢アワード2010」

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前回12月21日付けで「ダッカのドラゴン桜、またまたの快挙だ」 という記事を書きました。これは20日に投稿されたものです。

この主人公、税所くんですが、翌日21日に開催された「夢アワード2010」で大勢の予選候補の中から書類選考から最終候補の5人に選ばれていて、21日がこの5人によるスピーチでの最終審査だったのです。前日、会場の日比谷の近くで一緒でしたので、その話も聞いていました。

主催者の話では、5人の最終候補は皆さんともに素晴らしい方達で、とても感動的な会であったようですが、なんとこの税所くんが「ワタミ 夢アワード最優秀賞」と「ワタミ特別賞」ダブル受賞となりました。税所くんのプレゼンはヴィデオで「01:57:55-02:12:33」の時間帯、そして受賞者の発表は「02:19:15-02:25:30」で見ることが出来ます。感動を共有しながら、楽しんでください。

税所くんのインターヴューもあります。

この「ドラゴン桜」は、そのスケール感、目標へのギャップの大きさ、そして実行力からも、とてもすごいことだと思います。

Bangladeshの貧困の村の人たちと若者に、大きな夢は可能であることを実践で示したことで、そのインパクトは計り知れないものがあると思います。

早速、税所くんに「しかしすごいね。最近は、あまり、いろいろありすぎるので、おだてられないように気をつけないとね。」とメールしましたが、翌日に「「賞賛は最大の罠」の精神でいきます!」と返事が来ました。いいですね。

彼は暮れの26日からまたダッカへ向かいます。

「正月はあちらですが、元気でね。」とメールしました。

 

Global Agenda Council、Dubaiから

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11月27日からWorld Economic ForumのGlobal Agenda Council  (資料1)でDubaiに出かけていました。大半の方達は別のCouncilのメンバーでしたが、竹中平蔵さん、田中明彦さん、石倉洋子さん 資料1)などなど、20名ほどの方が日本から参加しました。述べ4日間で丸3日間の予定ですが、今回のプログラム構成は、各Councilに分かれた議論が中心で、プログラムの進め方がいつもと違って、かなり細かく決まっていることと、最終的には世界にいろいろ存在する、起こりうるGlobal Risk Responseに対応する「Network」構想の提案も視野に入れているので、結構タイトなスケジュール。

私はといえば「Japan Council」のChairという役を振り当てられていたので目いっぱいスケジュールが詰まっていて、Chairは一日早く到着して全体構想のbriefingなどがあり、全体の自由時間もなく、全体の動き、システムの動かし方、Briefing sessionなどなど、また他の大事なCouncilへ出かけるとか、結構大変でした。

特に北朝鮮の問題などもあるタイミングでしたので、気の使いようもあって、とても疲れた感じがしました。

でもこれがなかなか大事な経験の機会をくれたことになりました。特に中国、韓国Councilとの意見交換は、政治的課題、経済の行方、中国の経済成長などなど、大変に良い意見交差が出来たと思います。中国Council ChairはHe Yafei 在Geneva国連大使資料1)ですし、韓国Council Chairは旧知のYonsei大学のMoon Chung-In政治学教授  資料1)。このCouncilばかりでなく、この2人のChairからも実に示唆に富む、しかも一部の本音も聞けてともてよかったです。

2日目の夜のレセプションは世界で一番高いという「Burj Khalifa Tower」のテラスで。高い建築物を見上げ、周りをみまわし、多くの方に会い、なかなかのものでした。 

3日目にはBBC World News Debate、70分程度の討論をNik Gowingさんの見事な司会で、素晴らしい出来だったと思います。この番組を皆さんもどこかで見る機会があると思います。つい7月までAustraliaの首相だった、今の新政権では外務大臣のKevin Ruddとのやり取り、またHe中国大使、Malini Mehraさん、International Crisis GroupのLouise Arbour、Climate Change CapitalのJames Cameronさんなど、なかなかのものでした。特にRuddさんの即興での20秒のテレビカメラを通した「呼びかけ」は素晴らしかったです。この辺は、優れた政治家に必要な素養の1つです。

この3日間で学んだことの1つが、いかにヴィジュアルに問題を描きながら議論を進めていくことの大事さです。Design CouncilではHarvard University Design SchoolのToshiko Mori教授の素晴らしい仕事の片鱗にも触れることが出来ました。そして、いろいろCouncilの問題解決プロセスに「Design」「Innovation」のCouncilメンバーがいろいろサポートをしてくれたということで、なかなか見事な出来でした。

これからは来年へ向けて、宿題、課題がたくさんできました。

学ぶことの多い、4日でした。無事に、12月2日夜に成田に到着しました。

 

 

ドラゴン桜、またまた快挙

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早稲田大学の税所くんが休学してがんばっているBangladeshで貧しい村の若者を、不可能と思われる高い目標へ挑戦する「ドラゴン桜」 (資料1)。

11月30日の日経新聞「挑む」という特集にも税所くんの挑戦が紹介されました。

ちょうどこの記事が出たとき、私はDubaiにいましたが、彼から記事の話は聞いていました。記事を読んだ人たちは、さすが早稲田大学、と思われたかもしれませんね。しかし、これは税所くんとその仲間たちの力です。早稲田大学を休学 (資料1)したこと、そして大いに悪戦苦闘したことが良かったこともあるでしょう。

このよう挑戦する学生、未来の「世界のリーダー」を輩出することこそ、グローバル時代の大学の大きな使命のひとつでもあるのです。このような人が「Human Capital、人財」になる可能性を秘めているのです。大きな「Impact」を社会に、世界に与えるのです。

今日、帰国したところへ税所くんから、以下の朗報が入りました。

「黒川先生

ドラゴン桜。 初の 女子生徒合格!ジェレン アクター 18歳 女性

国立第2位 ジョゴンナ大学に合格!!
7万人の受験生のうち、2,038位の順位での堂々合格です!!

村の女子生徒が、村のe-Educationで勉強して、日本でいう一橋大学に合格したのです!

ヘラルに引き続き第2の奇跡!!それにしても70,000人中 2,038番。

現地からはまたも、「信じられない!!!」の声が続出しています。

イスラム教の下、村の女子生徒は人生の選択において厳しい環境にいる女性が多い中、新しい希望のロールモデルが本日バングラデシュに誕生しました。

ジェレン アクター    革命をありがとう!

彼女はヘラルに引き続きこの国で2番目の映像授業による大学受験合格者になりました。

速報でした。」

熱いですねえ、、。彼の新しいサイトは「ここ」

これが今の「内向き」といわれる若者たちに対して、大人が出来ることなのです。若者一人ひとりの心の底にある熱い思い (資料1) に気づかせ、暖かく応援、支援することです。

これが教育の真髄と思います。

 

「内向き、鎖国マインド」の日本人はいつから?

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最近、日本人の内向き志向、鎖国マインドについて、多くのコメントがなぜか急速にメデイアで取り上げられています。

なにか変ですね、何かのサインなのでしょうか?そんなことは、私を含めて一部の人たちは以前から言っていたことです、「知の鎖国」(資料1)とかの言葉でね。この国の多くの「立派な立場」の人たちが、まじめに考えて、しかも気がついていなかったのか、一部では気がついていても認めたくなかったのでしょうか。

最近、日経朝刊の11月28日号で取り上げたそうですが、Dubaiに来ているので、直接は読んでいないのですが、「ニッポンこの20年;長期停滞から何を学ぶ」という特集の第3部の「薄れた存在感」(1)という1ページの特集記事です。「消えるグローバル人材: 語らぬトップ、内向く若者」という記事が出たそうです(論説副委員長の脇 祐三さん記事)。ほかに囲み記事で行天豊雄さん、山本 正さん、ダボス会議を運営するLee Howellさんのインタヴュー記事が出ています。日経On-lineでも読むことが出来るようですが、これは無料では読めないのです。(ちょっと一言、日経On-line版、先日「On-line」版が賞を取ったようですが、どこが新鮮なのでしょうかね?賞をとれた理由を知りたいものです)

まあ、当然といえば当然ですが。ちょうど11月27日付けで、同様の趣旨のことと私の提案をポストしたばかりでしたが、、。

なにかさびしいというか、情けないというか、今頃になって「なぜ?」、という感じです。

 

「医療制度」改革の課題、JBPress私の意見

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私は、もともとは臨床医ですし、日本と米国で医師としての生活を10年以上しています。当然のことですが、医療制度にはとても身近なところにいますし、いろいろ考えることもあり、またとても気になっている日本の大きな社会的課題です。

このサイトをはじめとして、以前から問題点を指摘していますし、「ナンのカンの」と多くの日本の「権威の方たち」に言われながら、出来るだけのことはしてきたつもりです。その成果も、あまり見えないかもしれませんが、出ていると思います。制度改革は、なんと言ってもグローバル時代に適応できる人材の育成に尽きます。

関係するキーワードを入れると、いくつものpostingを見ることが出来ますし、一般向けの本としても「大学病院革命」、「日本の医療風土への挑戦」、「医学生のお勉強」 ほかにいくつもの本も出し、紹介しています

21世紀になり世界の様相はすっかり変化しました。医療制度関係では、根本的な問題が「高齢社会」、「慢性疾患、特に生活習慣病の増加」、さらにグローバル市場経済になったこの20年で「貧富の差の拡大」、そしてリーマンショック以降は「国の借金の急増」という課題です。

わが国の課題はどうでしょうか?先進国の中でも、高齢化は最も進んでいますし、とても問題が多いですね。

私どもの主宰する「医療政策機構」 (資料1)、「WHO」 などの活動も通して発言し、改革に微力は貢献したいとは思いますが、多くの利害関係者(抵抗勢力です)の力関係で、どこの国でも大きな政治課題であり、実行が難しいのです。

最近でもいくつも活動を報告し意見を述べていますが、最近は「e-Health革命 ITで変わる日本の健康と医療の未来」 、またOn-lineでもJBPressなど(資料1)でも始めています。

時間のあるときなどに、注目していただけるとうれしいです。

その点では10月のSeattleでの会議 から出た「12のアイデイア」 は大事と思います。

どのようにこの政治的プロセスを可能にできるのか、ここが課題です。以前紹介した本が参考になるでしょう。

基本的には「医療制度」ではなく、今の社会では「健康・医療政策」(資料1)とでも改名しないと、実情に沿った制度改革は結構、むずかしいと思います。

政策の命名は大事です。

 

 

活気のあるORF2010

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去年も参加した慶応義塾湘南キャンパス(SFC)の「ORF2010」 が、今年も三田祭の期間中に六本木のアカデミーヒルズで22日、23日に開催されました。去年のORF2009にも参加しましたが、今年はさらに会場の熱気、多くの研究の成果の展示、実演など、実に活気があふれ、多くの学生の作品が展示されています。いろいろな試作品に触ったり、学生さんに説明を受けたりとても楽しい時間をすごしました。

SFCについてはこのタイミングで中西 茂さん著「異端の系譜」 (中公新書クラレ、756円)という本が出版され、大変な異才、起業家などが数多く出ていることに感銘しました。先生の学生につかう時間、学生同士が教えあう制度もすばらしいと思います。また、設立最初の学部長の加藤 寛先生資料1)が始めての卒業生を送る素晴らしい、愛情のこもった言葉「ミネルバの森からの旅立ち」など、本当に教育に打ちこむ教員の姿も、学生の活動も素晴らしいものがあります。

SFC設立の中心的役割を果たされた加藤 寛先生に、久しぶりにお会いできてとてもうれしかったです。

23日の最後のパネル「これからのKEIOを考えるー慶応義塾大学SFCのゆくえ」に北城恪太郎さん、藤原 洋さん、そして私3人で登壇、SFC第1期生で今はAbu Dhabiで仕事をしているYogo Mariaさんの司会で進みました。

実にいろいろな意見が出ましたが、皆さん、SFCが海外との学生や教員相互交流をもっともっと推進しなければならない、という結論になったと思います。私は、いつもながらの自分自身で「外を見る、知る、感じとる」の「休学のすすめ」です。

終わった後のレセプションでは多くの方に喜んでもらえたようでした。課題は一人ひとりの行動です。

GEW2010@GRIPS、 全部ブロークン英語

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去年も報告資料1) したGEW (Global Entrepreneurship Week)  。今年は11月15-20日です。世界100カ国 で同時開催の週間イベントです。わが国でもいろいろな企画が開催されています。

GRIPSでは日本経済新聞と「Design Thinking」  というテーマを取り上げました(資料1)。このサイトでも紹介 している TEDxTokyoD-Lab Japan See-DSoketKopernik などを中心に活躍している「進取の気性にあふれる」(=entrepreneurship) 若者たちがGRIPSにあつまり、16日夜に実践的Workshopを開催。7時から3時間を越えて盛り上がりました。

お客さんにはTully’s Coffeeを日本で立ち上げた 松田公太さん(今は参議院議員)、空想生活Elephant Designの西山浩平さん、Magnus Jonssonさんなど、若い起業家の情熱あふれる「ロールモデル」をお迎えしました。

今週の各種関連企画はImpactJapan  などが中心に企画しています。

これらの活動は「出る杭」「進取の気性にあふれる」(entrepreneurs)若者たちの活動を、日本の国内はいうまでもないことですが、世界へとつなぎ、広げようという、24時間、365日の継続的な試みなのです。ウェブは人をつなげるツールですが、一人ひとりが共通の価値を目指して実際の時間やスペースを共有することはとても大事な実体験なのです。実体験とその繰り返し、そしてウェブ活用のインパクトは足し算ではなく、掛け算的に広がる可能性を秘めているのです。

みなさんも、応援をお願いします。若者たちの将来への道を開いていくことが国の将来の根幹を形成していくのです。

ところで、この日の使用言語は全部「broken English」、通訳なし。皆さんやるやる、そうです、やれば出来るではないですか。皆さん素晴らしかったですよ、本当に。

最後に、セルビアからの参加者でIT entrepreneur、 Sinisa Rudanさんの言葉をご紹介します: “We are taught to take business rationally, to focus on profit. However, I suggest that if you feel a particular project is good for you ? even a non-commercial one ? take it, because it will advance your skills or expand your network, possibly bringing you other, more-profitable projects. Choose projects you love. Do your business from the heart, and business comes to you!” (GEW website http://www.unleashingideas.org/より)

 

「ほんがえし」プロジェクト、みんなで「Learning For All」を応援しよう

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先日も紹介資料1) した「Learning For All」。 松田くん はじめ皆さん毎日がんばっています。

この活動は、長期的には日本の若者を通して、将来の日本を変える好循環を形成していく大きな動きのひとつになるでしょう。米国の「Teach For America」の22年の歴史を見ればその成果は本当にすばらしいものです。

しかし、活動資金集めは本当に大変です。頑張りだけではなかなかうまく行くものでもありません。

そこでいろいろな知恵を絞るわけですがその1つが「ほんがえし」プロジェクトです。これは、皆さんの要らなくなった本に注目したものです。このサイトを見ればわかるように、どんなカテゴリーの本でもいいのです。本が5冊以上あれば、着払いで、しかもヤマト運輸が取りに来てくれるのです。あなたのすることは、それだけです。

こんな素敵なアイデイアで恵まれない子供たちに未来を届ける。

みんなの、ちょっとしたことが明るい将来を築いていくのです。

「Learning For All」へ、私の応援メッセージ;
「教えることでこそ自分が学ぶ。
若者による、恵まれない若者の教育。
これが若者を本当のリーダーへと育てる。」

誰でも参加できる、子供たちを育て、若者たちをリーダーに育てていく、未来への素敵な好循環を作り出す「Learning For All」。

 

慶応SFCクラス、所 眞理雄さんを迎える

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私の慶応SFCのクラス前回の10月29日は西山浩平さんをお迎えして、 とても楽しいユニークな「空想空間、Elephant Design」というビジネスの話をお聞きしました。

10月27日はSony Computer Science Laboratory の創設者であり社長、そして慶応大学の教授でもある所 眞理雄(Marioとつい言ってしまいますが、、)さんを お迎えしました。所さんは慶応義塾の矢上キャンパスでの大学院生のコースを持っていて、私も参加させていただきました。

トピックスは「Open Systems Science」というもので、所さんがこの何年か、これからの科学研究の課題を考えていた成果といえましょう。「オープンシステムサイエンス-原理解明の科学から問題解決の科学へ」というタイトルの著書を日本語 、英語で出版されています。

また 「天才・異才が飛び出すソニーの不思議な研究所」という本も出ています。この研究所の特徴とユニークな人財の話です、とても面白い本で、ぜひ読んでください。現所長の北野宏明さんは、去年Nature誌のMentor Awardで受賞した2人のうちの1人、とてもユニークな、私も大好きな「Crazy Ones」です。

ちょうど、この講義の1月前にStanford大学で同じテーマのセミナーを(これは英語で)されているので、今回は日本語で話をすることになりました。

クラスのサイトで楽しんでください。近代科学の歴史の背景から、これからの科学のあり方について、とても示唆に富む話です。私もいくつか補足的なのコメントさせてもらいました。

これからの科学研究のあり方と、科学教育のあり方にも関係することです。