Cambridge Pembroke Players Tour

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800余年の歴史のある、Cambridge 大学でも3番目に古い Pembroke College 。ここの学生さんが中心で活動している Cambridge Pembroke Players の Japan Tour が、私の母校の成蹊学園で開催されているので、秋の始まる日曜日に訪ねてみました。

成蹊学園ではこの週を Shakespeare Week として、2007年から毎年、Pembroke College の学生との相互交流の一環として開催しているのです。

今年の出し物は ”The Comedy of Errors”1)。Auditoriumは、ほぼいっぱいのお客様でした。

Cambridgeの学生さんに聞くと、練習は3週間ほどとのこと。日本には3週間ほどのツアーということで、次は明治大学ということでした。

こんな学生さんたちの活動も良いものですね。日本の大学でもこのようなことも是非試みてみるのは良いと思いました。

成蹊学園の中高生との会話

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→成蹊中学・高等学校のWebサイト。News&Topicsにシンポジウムと留学説明会の様子が紹介されています。

7月22日の日経新聞朝刊に、中高校生を対象にした『「世界で生きる力」育てる』というテーマで、成蹊学園の池上理事の司会、成蹊中学・高等学校の跡部校長とわたしの対談記事が掲載されました。8月6日ブログにもお知らせとして掲載し、記事とのリンクPDF)もしたところです。

そのときに Choate Rosemary Hall のことも話題にでましたが、これを応援してくださっている村田貴士さんとわたしが参加して、成蹊学園の中・高校生とご家族を対象にした企画「留学説明会」が開催されました。

村田さんは Choate Rosemary Hall の OB で、その後、わたしも在籍したことのある University of Pennsylvania 卒業。母校に日本からの学生が少ないことに懸念を持っておられたようです。跡部校長の司会で、村田さんとわたしが、「なぜ留学か?」について、いろいろな考えを示しながら進行しました。

成蹊学園には、複数の留学プログラムが既にありますが、もっと広げたいという趣旨もあります。

その後、一時間ほどのレセプションがありましたが、多くの学生さん、家族の方たちと話をする機会があり、楽しい時間を過ごすことができました。みんなの選択と将来に期待しましょう。

この前日は米国大使館で開催された米国の College Fair のレセプションにも参加しました。

お知らせ

日本経済新聞の朝刊でHLABのサマースクールの様子や参加学生のコメント、代表理事の小林さんのインタビューが掲載されました。

以下、日経電子版に登録して記事を読むことができます。

「ハーバード流」夏の白熱合宿
国内4カ所、高校生向け 講師は海外大学生/多様性の中で学ぶ (日本経済新聞)

米の寮生活再現 運営側にも刺激 HLAB・小林代表理事(日本経済新聞)


関連コラムはこちらから

うれしい便り – 3

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日本を代表する企業、東芝をめぐるスキャンダルは、世界を驚かせました。残念なことです。

その背景には「企業文化」という議論もあったわけですが、先日このサイトに掲載したように、わたしたちが国会事故調で指摘した「日本人多くの「マインドセット」、つまりは「日本の文化」論と根本的問題は同じだ、東芝問題は日本企業、組織の例外ではないのだろう、と指摘されているのです。

福島原発の事故の根底にある問題、”Root Cause”を指摘した国会事故調の指摘を、世界も認識しているのでしょう。

企業統治などのコンサルを手掛ける「Reputability」”Loyalty – Virtue and Risk” というコラムの中で指摘しています。ここでは日本組織で典型的に見られる ”Groupthink”12)についても意見を述べています。

福島ほどの大事故からさえ学ばない、何とかごまかしている、福島原発事故を表面的な問題の対応で片付けている、それなりに責任ある立場の人たちの意識というか、ご都合主義、再稼動をめぐっての諸課題にも、世界の識者は結構注目しています。

失敗から学ぶ、責任を果たす ”Accountability”、これは組織、企業、政府、国家など、グローバル世界での信頼の根本です。

Jakarta、HLABの初日、夏休み、そして大栗さんの1週間

HLAB2015

8月11日(火)の朝、Jakartaへ向かいました。Harvard Kennedy School Ash Center1)主催のカンファレンスに参加です。

Center DirectorのAnthony Saichさん、またJay Rosengardさん、2日目にはキャノングローバル戦略研の栗原さんも参加して、アジア各国の健康政策の課題などを共有することでき、また新しい友人もできました。

わたしは、メンタルヘルス中心のパネルでしたがWorld Dementia Councilについても紹介しました。 参加のみなさんにとっても共通課題ですので、意見交換など、いろいろと役に立ちました。

レセプションディナーではBambang 財務大臣の講演がありました。わたしはSaichさんたちと主賓のテーブルで、Bambangさんをはじめ、多くのリーダーを育てたNasution教授のお隣でした。

3日後の14日(金)の朝には成田に帰国。自宅で一休みし、お昼には、今年で第5回目になるHLAB1)の開会式に参加。基調講演をさせてもらいました。

2011年の夏、東京で80人の高校生を対象に始まったHLABは、今年までに小布施、徳島、女川と広がり、今年は全部で240人の高校生の参加となりました。大学生は、海外からHarvard大学などの日本からの学生も含めて80人ほど、日本側も40人ほどのようです。今までに参加した高校生の約40%が海外の大学へ進学しているのですから、この9日間の体験はすごいインパクトだと思います。

これを始めた小林くん、彼を支える多くの大学生たち、みんな素敵な仲間たちです。皆さんのプレゼンなどを聞いていると、「初めて心から話すことができた」、「熱い思いがわいてきた初めての体験だった」などの言葉が出てきて、とても感動的です。

この講演の後、直ぐに新宿へ。蓼科での3日の休養(2日ゴルフ)となりました。わたしにとっての今年の夏休みはこれだけのようです。

17日(月)には、再び東京のHLABへ。今年の基調講演のお一人にお招きした、理論物理、素粒子論の世界のトップランナーの一人、CalTechのKavli Professor 大栗先生の講演に参加しました。何しろtwitter などでは、お互いに交流しているつもりですが、三年ぶりなのかなあ、お会いするのは、、。

このところ、大栗さんのいくつものが大評判ですし、blog、twitterの発信も素敵です。今回は、ご自分の今迄などを、日本語のスライドで、英語でしゃべるという‟離れわざ”。結構たくさん質問が出るので、たいへんなものでしたね。

わたしにとっても、とても刺激的で、しかもバランスのよい1週間でした。

AYDPO 2015 の記事

8月5日~23日にかけて、沖縄でAYDPO 2015(Asian Youth Development Program 2015:アジアユース人材育成プログラム)が開催されました。

2008年から(2009年2011年2012年2013年とブログにも掲載しました)、毎年、私も主に最終日に参加をしていますが、今年は8月22日のプログラムで「世界の行方:あなたたちの選択」というタイトルで講義を行いました。その講義の様子などが8月26日の琉球新報、そして沖縄タイムスにも記事が掲載されましたので、ご紹介します。

琉球新聞(2015年8月26日)

沖縄タイムス(2015年8月29日)

AYDPO Official Facebook

 

トロントからの取材

この一年余り、2013年の英国によるG8認知症サミット以来、高齢化社会の大問題のひとつ、認知症問題123)にかかわってきました。英国政府の World Dementia Council (WDC) の委員の一人なのです。ですから、わたしは認知症の専門家ではありませんが、それなりの取材を受けることがあります。

トロントスターというカナダの有力紙のジェニファー・ヤン記者から取材依頼のメールがきました。何人かの取材対象として適切な方たちを紹介しながら、わたしも取材を受けました。彼女にとって認知症の取材のひとつです。わたしの場合は、6月のハーグでの認知症会議に随行してくれた、厚生労働省の新美医師もお呼びしました。

医療関係者、研究者などは言うまでもないのですが、去年の11月に日本で開催された世界認知症サミットでも話しをされた、ご自身が認知症という朝日新聞の山本朋史さんも取材するよう紹介しました。山本さんは、認知症についての週刊朝日のシリーズや、ご自分でも認知症に関する著書を著しています。

週刊朝日の8月7日号、山本さんの「ボケてたまるか」を見ると、なんとわたしからの紹介でヤンさんからもらったメールの話で記事がはじまっているではありませんか。

「カナダの新聞社からの取材、女性記者の質問にたじろぐ」

カナダの新聞社の女性記者から取材依頼のメールが届いた。認知症早期治療のことを聞きたいとのことだった。その数日後には台湾から『ボケてたまるか!』を翻訳出版したいというオファーまできた。外国語がまるでできないぼくは慌てた。
(本誌・山本朋史)

カナダのトロント・スター紙のジェニファー・ヤン記者からメールをもらったのは5月中旬。福島第一原発事故の国会事故調査委員会の委員長だった黒川清・東大医学部名誉教授の紹介で、という。

週刊朝日 2015年8月7日発行 34ページ 「ボケてたまるか!」第2弾 本誌記者63歳:4
(認知症早期治療 実体験ルポ)より

山本さんのなんとなく切ない英語で苦労する、プロの書き手の「取材される記事」はなかなか良かったです。

こんなときにお役に立つと、なんとなくうれしくなります。

 

東芝問題に見られる懸念、国会事故調の指摘と同根

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東芝が大変なことになっています。日本を代表する企業の一つですから、国内外での懸念も、注目度にも大きなものがあります。

問題の根っこは4年前のオリンパスのスキャンダルと同じ企業統治の問題だ、と世界では理解されるでしょう。もっともなことです。

主要な記事に Newsphere の解説、そして Financial Times (FT) の大きな見出しの記事(閲覧には登録が必要です)があります。さらに、この FT の記事の最後に出てくる Leo Lewis 氏による囲み記事 ”Problem of culture; Ever fiercer profit target imposed” では、わたしが委員長を務めた、いわゆる「国会事故調」の指摘した中心的メッセージと同じ問題が根底にある、と指摘しています。

The description is eerily similar to that used in the independent report on the Fukushima nuclear disaster, which blamed Japan’s “reflective obedience” and “reluctance to question authority” for contributing the poor handling of the disaster.

ウェブに広がる世界の中では、透明性、公開性、自律性こそが信頼の基本なのです。日本の企業統治の信頼が揺らいでいるのです。社外取締役を置いても形だけなのではないか?監査はどうなのか?ということです。

このサイトで去年の9月22日から10月27日にわたって掲載した、国会事故調の調査統括を担当した宇田左近さんの著書「なぜ「異論」の出ない組織は間違うのか」の趣旨が、組織統治の重要事項であることを、改めて認識し、改めることです。

「日本の文化」に見て取れる「思い込み、日本の常識」の課題です。一度失われた信頼を取り戻すのは大変なことなのです。

うれしい便り – 2

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英米カナダで広く学び、教鞭を取ってきた歴史学者、ジャーナリスト、いくつもの著書を表し、カナダの野党党首(Liberal Party 自由党; 2008-2011)でもあり、現在はHarvard Kennedy Schoolの教授であるMichael Ignatieff氏が、6月4日の午後、面会に来られました。

Carnegie Council, The Voices for Ethics in International Affairsの100周年記念のプログラム「Ethics for a Connected World」を主催していて、その講演シリーズの一つ、「“Resilience and the Unimaginable” Technology and Risk: Lessons from Japan」で来られたのです。

翌日の午前10時過ぎには、「会談のお礼と、今晩の講演の原稿です」と、メールと原稿を送ってくれました。さすがですね。原稿の速さと、わたしの報告・文献などにもキチンと目を通しているのが、はっきりしています。さすがに一流大学で勉強してきた学者、歴史家、著書でも受賞しているぐらいの政治家でもあった方です。

彼の講演原稿をここにリンクしてあります。ちょっと目を通してみてください、なかなかの内容だと思います。

数日後、6月8~10日はWorld Dementia Councilでハーグに行きましたが、10日の午前、帰国前にマウリッツハイス王立美術館に行ったところ、ばったり国連大学学長のDavid Maloneさんにお会いしました。Maloneさんは国連大学着任前はカナダの外交官ですから、Ignatieff氏をよく知っているわけで、「Prof Ingatieffの講演は良かったよ、あなたの国会の福島原発事故調査委員会の報告書について何度も触れていた」と。

うれしいですね、こういうの。

 

最近のうれしい便り

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ウェブの時代には思いがけないことがあるものです。このブログへ時々メールが舞い込んでくるのですが、今度は米国海軍の軍人 John Zimmerman、Program Manager Submarine Combat and Weapons Control からです。福島原発事故の「国会事故調」の報告書について、とても感動し、彼のLinkedInにも書いたので、見てくださいというものでした。

以下が、彼のメッセージです。私もお礼の返事を書き込みました。

The Most Honorable Act
May 17, 2015

On 11 March 2011 a magnitude 9.0 earthquake occurred off the eastern coast of Japan. The resulting tsunami killed over 15,000 people and destroyed over 400,000 homes and buildings. Fifty minutes after the earthquake struck a tsunami measuring over 40 feet high overflowed the seawall at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant. While the plant’s nuclear reactors had already been shutdown in response to the earthquake, the flooding resulted in a loss of power to pumps that were needed to cool the nuclear power plants’ reactors. In the days to come reactor core damage and hydrogen explosions would cause substantial radioactivity to be released to the environment.

In response to the disaster Japan’s government set up an independent commission to investigate what had occurred. The report can be found on the internet – Fukushima Nuclear Accident Independent Investigation Commission.

If the commission wanted to find excuses for this tragedy it would not have been difficult to do given the natural disaster that had occurred. Yet it is clear to me that this commission wasn’t looking for excuses. It was looking for the truth. What struck me very hard in the beginning of the report was Kiyoshi Kurokawa’s ‘Message from the Chairman’.

“What must be admitted – very painfully – is that this was a disaster “Made in Japan.” Its fundamental causes are to be found in the ingrained conventions of Japanese culture: our reflexive obedience; our reluctance to question authority; our devotion to ‘sticking with the program’; our groupism; and our insularity.”…

“The consequences of negligence at Fukushima stand out as catastrophic, but the mindset that supported it can be found across Japan. In recognizing that fact, each of us should reflect on our responsibility as individuals in a democratic society.” …

With all of Japan and the world watching the commission’s main message was – this horrible tragedy was of our own making.

How often do you confront issues that you don’t address because you are worried about what might occur, people or organizations that could be embarrassed, retribution that might occur? Today we seek leaders and organizations we can trust. Honor, Courage, and Commitment are our Navy’s core values. We want people who have the courage to confront real problems and ‘tell it like it is’. Only through courage and commitment can the most challenging issues be addressed.

Some may have thought the commission’s report brought dishonor on Japan. To me Chairman Kurokawa’s Message and the report’s honesty, integrity, and transparency was – The Most Honorable Act, befitting the very best traditions of a great country and people.

“Having chosen our course, without guile and with pure purpose, let us renew our trust in God, and go forward without fear and with manly hearts”  Abraham Lincoln