うれしい便り – 2

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英米カナダで広く学び、教鞭を取ってきた歴史学者、ジャーナリスト、いくつもの著書を表し、カナダの野党党首(Liberal Party 自由党; 2008-2011)でもあり、現在はHarvard Kennedy Schoolの教授であるMichael Ignatieff氏が、6月4日の午後、面会に来られました。

Carnegie Council, The Voices for Ethics in International Affairsの100周年記念のプログラム「Ethics for a Connected World」を主催していて、その講演シリーズの一つ、「“Resilience and the Unimaginable” Technology and Risk: Lessons from Japan」で来られたのです。

翌日の午前10時過ぎには、「会談のお礼と、今晩の講演の原稿です」と、メールと原稿を送ってくれました。さすがですね。原稿の速さと、わたしの報告・文献などにもキチンと目を通しているのが、はっきりしています。さすがに一流大学で勉強してきた学者、歴史家、著書でも受賞しているぐらいの政治家でもあった方です。

彼の講演原稿をここにリンクしてあります。ちょっと目を通してみてください、なかなかの内容だと思います。

数日後、6月8~10日はWorld Dementia Councilでハーグに行きましたが、10日の午前、帰国前にマウリッツハイス王立美術館に行ったところ、ばったり国連大学学長のDavid Maloneさんにお会いしました。Maloneさんは国連大学着任前はカナダの外交官ですから、Ignatieff氏をよく知っているわけで、「Prof Ingatieffの講演は良かったよ、あなたの国会の福島原発事故調査委員会の報告書について何度も触れていた」と。

うれしいですね、こういうの。

 

お知らせ

東京大学出版会より、様々な熱帯病のワクチンの開発を手掛けるとともに、2015年からはアメリカ国務省の科学特使(Sciece Envoy)として世界中を飛び回っていらっしゃるピーター J ホッテズ先生の「顧みられない熱帯病:グローバルヘルスへの挑戦」が刊行されます。

私の紹介文「日本語版の刊行に寄せて」が東京大学出版会のサイトに掲載されていますので、ご紹介します。

http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-060412-3.html