坂茂(ばんしげる)さん。世界的に活躍する建築家。さらに災害支援などで人間愛を、世界中で実践する素晴らしい人。
Pritzker賞 受賞、おめでとう。
坂さんとは10年来の友人で、ブログでも何度か紹介しています。しかも私と同じ成蹊学園の卒業生。この成蹊学園の図書館も社会からも注目されている図書館で、これも彼の設計です。
はじめて会ったのは、確か2002年にNew York Cityで開催されたWorld Economic Forumだった思います。この年だけが、ダボス以外で開催された唯一のWorld Economic Forumです。前年の「9.11」の追悼の気持ちを込めた会議でした。一番記憶に残っているのは、私も参加した「科学者と各宗教のリーダー」との昼食形式の討論セッションでした。
坂さんは2013年のTEDxTokyoに出てくれました。このプレゼンにこそ、彼の思想がよくあらわれています。是非、見てください。
ある時のこと、彼に相談事があったので、数ヵ月先の予定を聞いたことがあります。返事は、なんと「1ヵ月以上先の予定はなにも入れていません。どんな事故が起こり、どこに行くことになるかわからないので...」ということでした。
若い人たちをまとめながら、L’Aquilaの地震、Christchurchの地震、Haitiへ、東北へ、紙を使った素晴らしい建築物を残しながら、世界を回り続けています。
でも私が最も感動したのは実にユニークな移動展示会場のNomadic Museum、そしてその展示物「Ashes and Snow」です。また、銀座にあるSwatchのランドマーク、NG Hayek Centerもユニークで、おしゃれで、素敵です。
世界の坂さん、おめでとう。とても嬉しい。