Harvard学部生たちと日本の大学生達による高校生へ向けたLiberal Arts Summer Course

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Harvard College Japan Intiative - Liberal Arts beyond Borders(HCJI-LAB)による「Summer Course 2011」が、8月20-27日の8日間の予定で始まりました。

これはHarvard 大学3年生の小林亮介くんが1年ほど前から考えて発言していたものです。わたしの友人で、この数年Harvard、 MITなどで活躍している学部生(きわめて少ない)、院生、ポスドクなどとも、いろんな場面でのお付き合い があります。1年ほど前でしょうかこの小林くんがLiberal Arts教育がいかに大事か、なぜ日本の高校生だったときにはそんなことも知らなかったのだろうか、というような疑問を話していることを知り、彼のその思いを語っているヴィデオをネットで見ました。すぐに小林くんと連絡を取り始め、具体的な計画が始まり、今年の5月に入って、日本での本格的に準備が始まりました。

何しろ初めてのことでもありますし、関係機関の許可や調整、資金や場所、Harvardの学生が来るのか、日本で高校生がターゲットの80人が集まるだろうか、どんな問題があるのかなどなど、小林くんの仲間の日本の大学生達が、企画し、知恵を絞り、いろいろな方達を訪問し、多くの課題を乗り越えて(いやはや、実に多くの問題・課題があるものですね、、)、これらを乗り越えてきました。いろいろな協賛、後援などなど大変でした。

GRIPSImpact Japanなども出来るだけの応援をすることになり、昼間の会場もGRIPSを中心に六本木近辺で開催することになりました。全体で約120人ほどの若者たちが、本郷の旅館に宿泊し、夜も色々なグループセミナー活動をする、かなりIntensiveなプログラムです。

小林くんは、その仲間の応援といっても、両方の状況を把握しているのは小林くん本人だけですから、本当に大変だったと思います。私も彼を連れて、いろいろな方への紹介とか、そしていろいろな方から温かいご支援をいただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。

Harvardサイドではこの10年、一橋大学Business Schoolを立ち上げ大活躍し、去年からHarvardのBusiness School教授として戻って教鞭をとることになった竹内弘高さんがいろいろ支援してくれました。

このような、学生さんが始める教育プログラムはその趣旨も素晴らしいし、応援のしがいがあるというものです。Harvardから20名の学生さんたち、日本も20名ほど、そしてなんと250名の応募者から選ばれた80名の高校生達、素晴らしいラインアップ。毎日の特別ゲストにはHarvard大学の竹内弘高さん、ユニクロの柳井さん、一橋大学の米倉誠一郎さん、Lawsonの新浪さん、そして私などなどといった顔ぶれです。あとはもっぱらHarvardの学生さんたちが先生です。

この3ヶ月の準備は、本当に大変だったと思います。いよいよ20日の開会にこぎつけ、私も開会のときに基調講演をすることになりました。これらについては、また報告しますが、実に充実した8日になるでしょう。

翌日の夕方、この120ほどの学生さんたちとGRIPSで開催したHarvard Alumni Associationとのレセプションは大いに盛り上がり、多くの高校生たちが、たった2日で相当興奮状態になっていて、これからの進路について、さてどうしたらいいのか、ずいぶん質問を受けました。

また、別に報告しますが、若い人たちに将来の可能性を見せ、実体験として感じさせることは本当に大事なことです。これこそが教育の真髄です。