6月のはじめは東大のPresident Council。今回はそのメンバーでもあるWorld Economic Forum(WEF、通称「ダボス会議」)を主催するKlaus Schwab教授の計らいでGenevaにあるWEFの本部(HQ)で開催されることになりました。毎年2回、一度は東大で、一度は海外で開催されます。去年はNew Yorkでの開催でした。
Paris経由でGenevaに到着すると寒い、雨まじり。一休みして, Genevaでも一等地Cologny にあるHQへ出かけると、湖のあちら側、国連などの背景にある遠くに見える山の上には新雪が降ったようでした。先週は30℃と、とても暑かったそうですが、残念でした。
WEF HQで働く、多くのなじみも方達ともお会いし、ご一緒にランチやagendaなどの相談ごとなど。実に多彩な、多国籍の若者が大勢で仕事をしています。日本からも数人が仕事をしています。ここで働く人たちは、日本人ばかりでなく、ほとんど皆さんが自分達のキャリアの一部として働いているわけですが、仕事を通して多くの「世界のリーダー」と仕事の上で連絡を取ったり、知己になったり、次第に人脈を広げていけることになります。
翌日は休日、ほとんど場所が閉まっているのですね。夕方からWEF HQでのレセプションは、東大の濱田総長やCouncilメンバーばかりでなく、現地で働く東大OB・OGの方々が集まり、にぎやかな会になりました。以前にもご紹介したRwandaでも教鞭をとった伊東くんから紹介してもらって交流が始まり、東京でもお会いしたDr Suwaくんにも会えました。彼は東大理学部、Duke大学でMaster、Princeton大学でPhD、その後3年ほどでしょうかRwandaで教鞭をとっていました。今はWorld Meteorological Organizationで仕事をしていますが、任期がおわったら、出来ればまた現場に戻りたいといっていました。早速、Dr Suwaを浜田総長にもご紹介。菅沼大使にもお会いしました。ここでは政府関係者が多いところですので、何人かの友人(といっても私よりはるかに若い人たちが多いですが、、)にも会うことが出来ました。
夜は、HotelでCouncil メンバーと会食。CERNで日本チームを引っ張る小林教授にもお会いできました。私は隣のBill EmmottさんともっぱらFukushimaのことなど。彼はThe Economist日本支局長、編集長などを勤め、日本のこともいくつも書いているので、ご存知と思います(amazonでサーチしてください)。最近はItalyについて書いているということです。
「3.11」後の日本、またジャーナリズムのあり方、科学者のあり方、企業、政治など話題は豊富な時間でした。皆さん、「3.11」からの日本への関心、懸念は高いですね。
Emmottさん、6月に東京へ来る予定と言っていました。