今年もダボスは最終日を迎えましたが、いろいろ考えさせることがいくつもありました。
チュニジア、エジプトで急激な政変がおこり、ネット時代のパワーシフトです。WikiLeaksと同じ現象といえます。
一方では、世界経済の不透明さです。これについてはDavid Cameron が国のリーダーとして素晴らしいスピーチをしました。彼らの政府は、この困難なときに大胆な政策を次々と進めています、実に困難な仕事と思います。国内外に、いろいろ批判的意見はあると思いますが、大変なときにこそリーダーの本質が問われるのです。
オバマ大統領も、この時期にWashington DCで年頭の一般教書State of Unionの演説をしましたが、直後の支持率は55%であり、立派なものです。誰もが納得する政策などありません。長い歴史を知り、時代の流れを感じ取り、しかし、まったく新しいグロ?バル世界の変化に、するべきことをする知性と勇気、それを進めていく政策の明確なPriority、国民と世界への説得力ある語りかけ、この辺が世界で見られているところが、この世界なのです。
また、「WHAT IF: there is reunification on the Korean Peninsula? 」はとても考えさせられる議論でした。
今年の会議の最後「Inspired for a Lifetime」 ヴィデオとサマリーも見れます。
しかし全体でいえば、日本のメデイアは存在していないかのようです。ダボス会議の報道は、HPの初めにもありますが、Huffington Postまで出ているのに。国内だけではなく、もっと世界にも発信するジャーナリスト、ジャーナリズムはあるのでしょうか? 世界第3位の経済大国ですけれど。また、何人かの記者さん(たいした数ではないですが、、)もおられましたが、国内の「記者クラブ」のような「しきたり」が時には出るようですね。もっとも、参加者からのtwitterが結構威力を発揮し始める兆しもありました。結構なことですね。
今回は、Zurich-Davosの往復は、ともに川口順子議員元外務大臣とご一緒させていただき、ラッキーでした。ありがとうございました。
31日に帰国すると、日本では、政治、経済等々、どんなものでしょうか。