Torontoにいるときに、「これからSeattleに向かうよ」とtwitterに書いたところ、SeattleのUniversity of Washingtonに来ている2人の日本の学生さん(1人は大学院生)からtwitterで返事をいただきました。早速返事をして2日後に会うことになりました。
Seattleに到着した10日の夜、宿泊しているThe Edgewater Hotelで食事。もう一人の学生さんも参加して4人で楽しい時間を過ごしました。
2人は、学部3年生。9月から休学してここに来ているのです。日本の大学ではここの単位は認めてくれないようで、休学してきたのです。でも、いろいろ勉強できるでしょうし、何しろもっと大きくものを考え、世界の中での自分を、日本を見るようになるでしょう。そして新しい世界にまたがる友達のネットワーク。これら全部が大事なのです。
もう1人は大学院生で、こちらに1年間、研究に来ているのです。とても楽しいといっています。日本の大学院とはずいぶん違う、と感じていました。そういえば、今年の1月Harvard大学でPost-doctoral fellowをしている1人が、「私の短い人生で、1つだけ失敗したと思った、それは日本で博士を取ったことです」といっていましたよ。英米の大学の研究室はいろいろな大学でPhDになった人たちがPost-docとして集まる「他流試合」の「場」なので、そのように感じることができたのでしょう。「井の中の蛙、大海を知らず」みたいなものですね。日本の先生たち、よろしくお願いしますよ。「生徒は先生を映す鏡」であり、あなたたちの指導した博士を通して、教授の指導力が見られているのです。
ところで、最近では若者が海外へ行かないと憂えている口調の方が増えていますが、若手の研究者の留学も激減 なのですね。恐ろしいことです。教授が手元におきたいのでしょうか?今回の日本人お2人のNobel賞受賞者 も海外での研鑽が元になっていますね。お1人は米国でのキャリアですが。大学の先生たち、しっかり若者を武者修行に出してくださいね。「かわいい子には旅をさせろ」、「AppleのSteve Jobsのspeech」、皆同じ趣旨です。
ところで、今回お会いした3人の学生さん、やはり休学は楽しそうですよ。またとない自分を発見する機会なのです。