世界第2の日本のGDPは中国に抜かれて第3位に。
GDPは国民の数が大きく影響する数字ですから、それほど心配することはないのです。日本の10倍の人口をもつ中国が世界第2位になるのは時間の問題で、とっくに予測されていたところです。
大事なのは国民一人当たりのGDPです。これは90年代以来、日本は世界2位を滑り落ち、とっくの昔に18位程度に落ちています。第1、この15年、日本のGDPは増えていないのですから。この15年GDPが増えていないOECD国は日本だけなのではないでしょうか?
今でも成長の気配が感じられない、世界から期待されていない、投資も来ない。2008年のリーマンショックからは、OECD国も状況が変化していますが、日本の「経済成長なし、借金のみ増え続ける」のは相も変わらずひどいものです。
さすがThe Economist (8月19日)の記事 「Watching China whizz by」(日本語訳はここ)は大事なところをきちんと伝えています。友人の石倉洋子さんの意見 も記事になっています。いつも言っていることですが、大企業は決断ができない、できても遅い、基本的にはヨコ並びの大企業、政治的にはだめな企業を退出させないで「ゾンビ企業」にしてしまう。そして新しい企業が出てこないのです。世界のマーケットは大きく変わっているのです。Demand-driven、Open and Disruptive Innovationの時代になっているのにね。
それにしても、The Economistの図にあるように中国の経済成長はすさまじいですね。
相手を良く知らない、成長する新興国に以前からの長い知己の人脈がないのでは、成長するのは大きなハンデイです。たとえば、来年のアフリカ全体の成長予測は5.6%です。どんな戦略を考えているのでしょうか。