冨山和彦さんとの極めて挑戦的な対話

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私が若者によく推薦している図書のひとつに冨山和彦さん資料1) の「指一本の執念が勝負を決める」、「会社は頭から腐る」などがあります。まだ読んでいなければ、皆さんにもお勧めです。冨山さんは産業再生機構で、最近ではJAL再生の試みなどで活躍しました。

3年前に仲間を募って経営共創基盤を設立、その3周年の会(7月8日)にお招きいただきました。思い切った発言をしようと打ち合わせていました。

プログラムは冨山さんと一橋大学の伊藤邦雄教授の対談に始まり、ついで武田薬品工業長谷川社長 (資料1)の講演、その後に冨山さんと私の対談という構成でした。200人程の方が参加しておられました。ちょっと遅れたので、冨山さんと伊藤さんの対談は伺えませんでした。

長谷川社長はいつも正論を遠慮なく発言し、企業のトップらしくどんどん実践している実力経営者です。ダボス会議でも評価の高い経営者のお一人 です。いつもながらの思い切った、切れ味するどい日本の将来への危機感いっぱいのお話をさらに盛り上げようと、冨山さんも私も、2人はステージで立ったまま、かなり思い切った、挑戦的な発言のやり取りに終始しました。

例えば、私のほうはWorld Cupでは本田を好きに活躍させることが「鍵」だと早くから予測していたこと、会場参加者に女性は数人(1桁ですね)しかいないこととか、冨山さんの会社約100 人の80%の「キャリア」社員で大学新卒者は「ゼロ」(これが普通でいいのですけど、、)だとか、iPodに比べてiPadの部品では日本製が激減しているとか、日本人の固有の「強さ」と「弱さ」についての認識の弱さ、グローバル人脈(個人的な)ネットワークの少ないこと、「できない理由」などは聞きたくない、など具体的な事例や提案などをあげながらの対話でした。

こういう「場」は楽しいですね。レセプションも盛り上がっていましたが、さて一人ひとりが行動を起こせるか、これこそが鍵なのですが、、、。皆さんにそれぞれの立場でここから頑張ってほしいのです。

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