9月12日、東京国際フォ―ラムで開催された「イノベーションジャパン2007」でパネルの基調講演をしました。13時から30分ほどお話しましたが、概略は先日の「GIES2007」(ブログはこちら)やHelsinki(ブログはこちら)で、それぞれ日本語と英語で話したものとほぼ同じで、スライドも大体同じです。それぞれのサイトに掲載されているので、読んで、見て、聞いてください。
さて、パネルの基調講演が始ったのはまさに安倍総理が辞任を発表したときで、その後のパネルの最中に司会をされていたNEDOの橋本正洋さんが上手に発表してくれました。
パネリストは総合科学技術会議の原山優子さん、我が国を代表する、異能で、有能で、明確に「出る杭」のイノベーターたちといえる東大先端研所長だった光触媒の橋本和仁さん、阪大教授でAngesの森下竜一さん、そして、NECからスピンアウトして素晴らしいLaser技術で起業した、これも「変人」と思われているCyber-Laserの関田仁志さん等で、素晴らしいパネルでした。これらのパネルや会場の様子は、いつものことですが、よりすぐれた描写で描かれている出口さんのサイトを訪ねてみてください。
会場では主に大学発ベンチャーの展示を見て回りました。日本女子大学 小舘香椎子教授のグループの女子学生たちの展示などなど。いつも言っているように、女性の活躍は世界レベルでの課題であり、楽しみでもあり、特に日本にとってはとても大事な課題なのです。
研究の成果には多くの素晴らしい「ネタ」がありますが、これらを事業化するのは「起業家」精神あふれる投資家、事業家が必要です。研究者の多くは投資家への説明も下手で、勿論、事業化の経験も、知識もないのです。ここが日本の課題です。この点では、最近の冨山和彦さんの著書「会社は頭から腐る」は実体験からのお話で、身につまされる点からも参考になるでしょう。ぜひ読んでください。