「外から見る日本」への懸念

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このカラムを時々訪問してくださる方はすでに感じ取るっておられるでしょうが、私は以前から日本の将来に懸念している一人です。ちょっと以前までは「いざなぎ景気以来」などという妙な「いいわけ」のようなオプチミズムが蔓延していましたが、その当時から警鐘を発していました。例えば2008年正月の東洋経済に掲載された私の記事 です。

私の見解を認めない、認めたくない人たちも多いと思いますが、「リーマン」の時もはじめは「日本は大丈夫」という雰囲気でしたね。でも一般的に言えば、本質的には日本の企業、特に経営陣が弱いと思います。新しい産業も育ちつつありますが、小さいときに既存の大手に邪魔されたり、大手は変化に対応が遅いのです、よくある話ですが。また、グローバル世界での「異質性、多様性」が、多くの日本人にとっては実体験のないこともあり、直感的に感じ取る感性が弱いと思います。

まさに「地球の限界、アジアの成長」 を受けて、日本の政治も、経済も、産業も、大学も正念場ですね。グローバル時代の本質が直感的に理解できない、今までのシステムで出世してきた「リーダーたち」、しかしそれなりに「まあまあ」と思っているので思い切った対応ができないのです。「ぬるま湯のカエル」に喩える人もいるようですが。日本には生かすべき多くの「強み」があるのですから、がんばって欲しいです。「進取の気性」ですね。「弱み」をしっかり認識し、国内ばかりでなく、世界へ目を向け、世界のパートナーと組みながら、行動することです。スピードが大事です。

海外で、「個人」の資格で長く活躍している人たちにはこれが直感的に見え、感じられるのですね。「「外」から見る日本」だからこその直観力です。「日本から見る世界」を基本に考えている大部分の日本の方たちの「世界の日本」とは大きく違います。

この2週間、お二人の日本の学者、研究者の訪問を受けました。一人はどなたでもご存知のPrinceton大学Hisashi Kobayashi教授です。日本のあまりの内向き発想と行動に懸念されて、訪問してくださいました。私も100%先生の認識と同じですし、何をするのか、いろいろ可能性を議論しました。このサイトを訪ねている方にはご理解いただけると思いますが、私もそれなりに努力しているのですが、何しろ自立、自律しているはずの、「知性の集まり」の大学まで内向きですから。特に「一流大学」といわれる大学では、若い学生さんたちにとっては、これが一流なのだ、と思い込んでしまいますから、たまったものではないですね。

2人目はDr Ryo Kubotaです。在米10年の医学研究者でBiotech Venture も起業しています。東京にきた折にお会いしましたが、本当に日本の研究やベンチャーのあり方などに大きな懸念、いったい日本は何をしているのだ、という危機感です。

これは「愛国心Patriotism」というものでしょう。このような経験を通すことで、偏屈な「Nationalism」は生まれにくいと思います。

このお二人の在外日本人に加えて、Finlandの政府系投資ファンドSITRA  (資料)トップの方々、さらに米国のバイオ関係投資ファンド2社も前後して私に話しにこられました。皆さん、話題は同じであり、懸念も、ポイントも同じです。

もっと多くの人たちが、できるだけ若いときに(いくつも失敗できますし、、そこから学べ、賢くなるのですし、、)広い世界に出て、世界を知る、「外」から日本を見る、直感的に感じ取れるようになる実体験が大事だろうと思います。「井の中の蛙、大海を知らず」です。大海を実体験として「知る」、ことは特にグローバル時代には必須の要件です。今回訪問された日本の方たちは、そのような実体験があるからこそ、とても心配しているのです。

なんといってもまだまだ、世界で2,3番の経済大国なのです。しかも、うらやましいほどのいくつもの強みを持っているのですから、皆さん世界に羽ばたいて欲しいです、引きこもりにならずにね。

この2年ほど私と仕事をしているDr William Saitoさん (資料)も、アメリカ生まれの日本人、彼も同じ認識ですが、彼はアメリカで実際に成功したベンチャー経験がありますから、かなり見方がシビアで、日本の制度的弱点を明確に認識しています。何とかしたいと、私ともモガイテいるのですけどね。いろいろ楽しみな仕掛けを作り、種をまいています。

STS Forum、科学技術担当大臣会合、Young Scientistsとのセッション

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京都で開催されるSTS Forum (Science and Technology in Society Forum) に参加しました。始まりのときから手伝っています(資料)。世界から政治、ビジネス、科学など広い分野の方々が集まって議論、課題を共有しようという大胆な試みです。

今年は、開会のパネルで副総理、科学技術担当大臣の菅 直人さんの挨拶を兼ねた演説がありました。なかなか好評でした。

私の役割は、第1日に、Nature編集長のPhilip Campbellと科学技術担当大臣会議(写真1-4)で基調講演。24カ国(Africaから9カ国)の大臣がご出席。議長は日本の科学技術政務官、民主党の若手のホープの一人、津村啓介さんです。その後、各大臣からの各国の政策、課題などについて活発な発言がありました。

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写真1-4; 会議の参加諸氏と

第2日、「Proposals from Young Scientists」で、TWAS などで大活躍している旧友Mohamed Hassan と共同議長。2時間に及ぶセッションでしたが、8人の若手が自己紹介のあと、4つのテーブルに別れ、各テーブル8-10人ほどの参加者と1時間にわたり議論を展開し、最後にまとめていろいろ提言してくれました。なかなか素晴らしいセッションでした。セッション要旨 も見ることができます。何人かの方から、私は若者のほうに入るね、などとからかわれました。

203f3session 写真;5 参加のYoung Scientistsの皆さんと。前列中央は私、スポンサーとなったJSPS小野さん、Hassanさん。

NYASのPresident and CEOのEllis Rubinsteinは途中から参加するよ、といっていたのですが、よそに参加で動けなくなったようでした。NYASでは私も「Scientists Without Borders」、 に諮問委員として参加しています。

学生さんとの交流、blogからの、過去からの出会い

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学生さんたちとの交流はいつも楽しいものです。パリから帰って翌日、大阪に来ました。

昔からの友人であり、大阪大学で分子薬理学をリードする倉智教授が中心になって開催している大阪の5大学の学生さんたちを対象にした講演会です。この私のサイトに書いてあるようなことを中心にお話しましたが、特にレセプションでは多くの学生さんたちと盛り上がりました。特に女子学生ですね、元気なのは、いつも指摘している (資料)ことですが。周りにいる男子学生諸君は手招きしてもなかなか近寄ってこないのです。とても元気な男子学生が一人いましたが、この人は自分がしたいことをしっかり持っているのです。どうして?という質問へのお勧めは、やはり「3つのスピーチ」 であり、この場合はSteve Jobsは勿論ですが、Randy Pauschの「Last Lecture」でしょうか。

ご自分のblog (資料) で、この講演会を楽しみにしていたという井上先生にもお会いできました。こんなことも「フラット」な世の中の発信力の繋がり一つといえるでしょう。思いがけない出会いがあるのです。

5日は京都で「Young Scientists」とのセッション、これも楽しかったですね。別にポストします。

9日は開学60周年記念行事の講演で三重大学に来ました。もっぱら、学生さんたちに向けたメッセージでしたが、学長先生以下、喜んで頂けたようです。タイとスペインのお客様もご挨拶。学生さんたちの吹奏楽団(これは有名らしい)の演奏、コーラス、ダンスなどなどもあり楽しいひと時でした。何人かの学生さんが私の本を持ってこられサインをしました。嬉しいです。

会場で、私がロスアンゼルスに住んでいたころ、私のうちに遊びにも来たことがある、という方にもお会いしました。その頃はまだ小学生だったのですとか。そういえば、という感じですが、もうしばらくすると、もっとよく思い出すでしょう。時のたつのは早いものです。

学生さんたち、それぞれの未来をつかんで欲しいです。海の外へも出よう、広い世界に友達をたくさん作ろう、これこそがグローバル時代のありかた、というのが、いつものことですが、私のメッセージでした。大学はもっともっと開かれ場所になって欲しいのです。将来ある若者たちへの責任はとても重いですよ。いくつかできることを提案してきました。

さて1年後、ここで何か起こっているでしょうか、期待していますよ、皆さん。

MITのD-Lab、学生との起業

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先日もMITのD-Labを紹介しました。ここで活躍している遠藤くんが、日本を訪問した機会に、ということで私を尋ねてきました。私のイノベーション関係の研究や教育活動に参加してくれているDr William Saitoさんも参加して、いろいろ話が弾みました。遠藤くんは慶応大学で学部、修士を終えて、MITでPhD、現在MITでD-Labに参加しながら、自分の研究活動にも活躍しています。

遠藤さんのD-Labでのテーマは、途上国の義肢(義足、義手等々)を必要としている人たちに、安く、しかも使いやすい義肢を提供しよう という計画です。交通事故、戦争、地雷などで、不自由な生活を強いられているのです。また、現地での義肢は質も悪く、使いにくいとか、なかなか上手くフィットしないとか、すぐに壊れるとか、社会基盤、技術の程度を考えれば、致し方ないところもあるのですが、これを開発して普及させたい、このような人たちの自立を助けたいという、壮大な計画です。素晴らしい活動です。

Img_1889_top 写真; 左からSaitoさん、遠藤くんと

このような活動が実際の社会活動、事業へ発展することも多いようで、上手くいかないのが多いのは当然です。しかし、このサイトに掲載してあるのはまだ続いているものだそうで、起業したものの26%が残っているということです。William Saitoさんはアメリカで学生のときに起業し、それが大成功した人ですが、「この比率はすごいね」、とすぐにコメントしました。本当ですね。

遠藤くんは、世界記録を破れるような高度の義足の開発にも関係しているようですね。高い目標と、とても広い視野での活躍です。慶応の学生のときにソニー研究所北野宏明さん とAIBO の開発にかかわったそうです。

パリ、UNESCO-L’Oreal賞、そして「ソフトパワー」

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写真 サンジェルマン教会前

秋のパリはいいですね。9月28日に出かけました。以前にも報告した素晴らしい女性科学者を表彰するL’Oreal賞の選考委員会が29日に開催されるのです。以前も報告 (資料1)しましたね。

到着した28日の夜は、パリのアメリカ病院 (資料1)に 、アメリカでの臨床研修を終えて最近就任した三村先生ご夫妻と夕食。この病院とのお付き合いも10年を超えました。ところで、この三村さんご夫妻お二人とは家族ぐるみでお付き合いがあるのです。特に奥さんの夏チャン(やはりお医者さんです)のご家族とは、長いのです。食事の後はホテル近くのSt Germain de Presへ3人で散歩に出かけました。Top写真はパリで一番古いSt Germain de Pres教会(再建にはVictor Hugoの力があったとか)前です。秋のパリは素敵です。

Dsc00642_2 写真2; St German de PresのCafeで三村夫妻と

29日の選考委員会、素晴らしい5人が選ばれました。大いに議論しましたが、最後は選考委員の皆さんの意見は一致でした。公式発表の後で、また報告しましょう。このL’Orealのような活動は企業としても世界への素晴らしい広報活動であり、これこそがソフトパワーなのです。

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写真3、4: 選考委員会スナップ

夜は、2年前と同じくL’Orealのご招待でコンサートへ(写真4、5)。前回はIntermissionのところで失礼して帰国の途についたのですが、今回は最後までお付き合い。UNESCO大使館勤務の秋葉さんにバッタリお会いしました。Intermissionでは、私たちはカクテル、演奏終了後は、コンサートホールで夕食、終わったのは12時過ぎでした。

プログラムはPiano、Daniel Barenboim、指揮はChristoph Eschenbach、演奏はOrchestre de Parisです。日本の方も何人か活躍しています。

プログラムは: 
Berlioz; Benvenuto Cellini, ouverture, op. 23; Carnaval romain, ouverture, op 9
Chopin ; Concerto pour piano n. 2 en fa minerur, op. 21 ;  n. 1 en mi mineur, op. 11

Barenboimは素晴らしかったです。お人柄がよく出ていました。

Dsc00665_5  写真5; Barenboim (中央)とEshenbach(左端)

素敵な、豊かな気分の一晩の経験でした。こういうのこそを「ソフトパワー」というのでしょう。伝統であり、洗練されていて、劇場がやたらと立派というわけでもないし。何かというと、「ソフトパワー」とかいって、アニメと言っては「ハコモノ」、いろいろ名前をつけては「国立」とか「自治体立」の美術館とか劇場とか、「ハコ」ばかりが立派で国民の借金ばかりが増えるという国の形。それでいて中身のソフトが弱いのですね、海外から有名どころを招聘してはやたらと高額だったりして。ヨーロッパの音楽の専門家からも話を聞ましたよ、日本公演はもっぱら「おいしい」との評判だ、と。

政権交代でこのような妙な政策はいい加減にして、時代にふさわしい政策への「改革」が始まることを期待しましょう。もう出始めていますね、飛行場と特別会計の関係、ダム工事などの変な仕掛けがバレ始めました。恥ずかしい話が多すぎます。テレビでも新しい大臣が皆さん役所の準備したメモなしで、自分たちの言葉で就任の記者会見でもしゃべり、質問への応答もしています。気がつかないかもしれませんが、皆さんも新鮮に感じているのではないでしょうか。以前、この件についても感想(この第2パラグラフですが、、)を述べていますが、いかがお考えでしょうか。

ハノイ、ヤンゴンへ

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久しぶりにハノイに来ました。今回の目的は2つ、本田財団のYES活動(Young Engineers and Scientists)  (資料1)の一部でもあり、もう1つはヴェトナム政府の科学技術政策をめぐる政府関係者との私的懇談です。

私は常日頃から、多層的に展開する若者の活発な国際交流を通じた将来をになう人材育成こそが、さらに進むグロ-バル時代に対して、日本のとるべき教育政策の基本にあるべき、と考え、機会のあるごとに主張し、発言しています。このサイトを訪れる方はよくご存知のことと思いますが、、。この点で本田財団はヴェトナムなどのASEANの国々やインドへの若者支援のプログラムYES を展開しており、お手伝いしているのです。

同行の先発の皆さんがカンボジアから到着する前にホテルで、私が国際腎臓学会の理事、理事長をしていた10数年以前から知己であるご当地の腎臓分野ではリーダーとなっているThang先生、Ann先生の訪問(写真1)を受けました。Annさんは東海大学へも3ヶ月お招きしました。私がハノイに最初に来たのは17,8年前でしょうか、病院も信じられないほどひどい状況でした。

Img_1878 写真1:向かって左から Dr ThangとDr Ann。

政府関係者とは、科学技術担当局のナンバー2でしょうか、「カCa」さんの主催で元大臣お2人も参加され、かなり議論が沸きました。「カ」さんはアジア学術会議で7,8年来、何度もお会いしていますが、どんどん大事な役割になりますね、うれしいことです。

Img_1885_2 写真2:Caさんと。左から本田財団の石原さん、ついでCaさん、私、そして政策研究大学院の角南さん、現地の担当。

Img_1886_3 写真3:町の電線、すごい混みようです。

夜は偶然ですが、Thangさんの娘さんの結婚披露宴で、飛行場へ向かう前に10分ほどお祝いに立ち寄りました。大勢のお客さんが集まっていました。

バンコックで一泊して、翌日はミヤンマーのヤンゴンへ。素朴な風景にかこまれたヤンゴン工科大学資料1)、 を訪問し、学長先生たちと本田財団YESではどんなプログラムが最適なのか、意見交換しました。その後、日本大使館を訪問、野川大使にご挨拶、さらにJICA事務所を訪問、日本留学経験者の会MAJA(Myanmar Association of Japan Alumni、短期研修も含めて800名ほどの会員ということです)を訪問しました。会長のKyaw先生は私と同世代、東京大学医学部脳外科へ研究生として留学、学位を受けられ、清水教授、佐野教授にお世話になったそうです。懐かしいですね。このような関係こそがこれからの日本にはさらにさらに大事ですし、また、日本の若者ももっともっと留学へ、世界へ武者修行に出かけて欲しいのですが、グローバル時代にあっても、何故か海外留学する人は日本からは減っている という精神的に「内向き、引きこもり」という妙な現象が起こっているようです。とくに男性ですね、問題は。

大学の先生たちもしっかりして欲しいですよ、先生本人たちが「内向きの」なのであればそれは致し方ないとしても、将来を担う若者のことを第一に考えてくれなくては、本当に困ったものです。企業でも似たりよったりですけどね。

夕方、ヤンゴンを出発して、帰途に着きました。あわただしい旅でしたが、いろいろ見聞を広げ、いくつもの素敵な出会いがありました。

翌日成田に到着。昼間は、大学へ行き、夕方からBSフジ「Prime News」の収録へ。「ダボス会議と世界の中の日本」をテーマに、今回の菅副総理の率いる内閣戦略会議「事務長」の古川元久さん、ソフィアバンクの藤沢久美さんと出演しました。ご覧になれましたか?

2009年10月

第2回 地域活性化システム論
第3回 大阪大学MEIセンター 地域連携人材育成シンポジウム

日程: 2009年10月2日(金) 17:10~18:10 *シンポジウムは 16:00~
場所: 太閤園(大阪市都島区網島町9-10)
演題: 「グローバル世界、日本の教育、人材育成」
<連絡先>
一般社団法人臨床医工情報学コンソーシアム関西
TEL&FAX:06-6444-2144
Mail:sanka@conso-kansai.or.jp

国際エグゼクティブフォーラム朝食会
日程: 2009年10月20日(火)
会場: 帝国ホテル 3 鶴の間
演題: 「イノベーション:日本の課題と役割」
*会員のみの参加となっています。

医師のプロフェッショリズム

特に最近はよくこの言葉「プロフェッショリズム」が使われますね。なぜでしょう。どの職業でも同じようなことがいえるのでしょうが、医師については特に歴史的にもこの言葉が使われます。

アメリカ内科学会の日本支部資料1) についてはこのサイトでも何回か報告していますが、ここでは特にこの「プロフェッショリズム」 についての活動、啓発に特に熱心です。ここで中心的役割を果たしてきた宮崎 仁、尾藤誠司、 大生定義さんたちが中心になって「白衣のポケットの中―医師のプロフェッショリズム」 と.いう本を出版しました。この意識を共有し、活動を広め、行動を共有しようという決意ともいえます。現場の医師の悩みも読み取れますし、主体的な行動は特にうれしいことです。

私も喜んで書評を書かせてもらいました。グロ-バル時代のプロは、「外」にも開かれた他流試合を繰り返しながら成長し、生まれてくるのです。決して独りよがりのプロではいけません。医師同士ばかりでなく、広く国内外の皆さんにも見られているのですから。これがネット時代、フラットな世界の怖いところなのです。

ジャック・アタリさんと会う

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9月16日、フランス大使館で来日中のジャック・アタリさんとの夕食にご招待されました。うれしいですね。一緒のテーブルだったので、いくつかの話題で意見交換ができました。

彼の本を紹介した私のblog の英語版を印刷してお渡しし、英語で書かれた彼の本にもサイン(写真)してもらいました。たった2日間の来日、新しい本の出版と、講演やインタビューで忙しそうで、くたびれた、といっていましたが。

今はフランス政府の顧問のほか、PlaNet FinanceというGrameen BankYunus教授(

資料1) のモデルで貧困へ立ち向かい、社会を変えたいと、活動しています。

ダボス会議;世界の中の日本

昨日、思いがけなく、BSフジテレビの番組で「ダボス会議;世界の中の日本」というテーマで論じました。ネットhttp://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.htmlで見れますので、ご覧いただけますとうれしいです。

また、World Economic Forumのサイトで、「Close Up 現代」の国谷さんによるKlaus Schwabさんのダボス会議でのインタビューを見ることができます。こちらもご覧ください。