イタリア北部のComo湖のほとりBellagioにあるRockfeller財団のセンターにきました。10月29日です。つい最近に雪が降ったばかりです。残念なことに天気はあまりよくありません。
写真1~4: センターの会議室から見たComo湖とまわりの俯瞰
今年の初めに私たちが主宰する“Think Tank”、Health Policy Institute が世界銀行と開催した「Global Health Summit」 で、政府から独立したプロセスで洞爺湖G8サミットのアジェンダ作りの手伝いをしたわけです。今回は同じようなメカニズムがイタリアで可能なのか、現地のいくつかの関係者をお招きして討議し、どう可能にできるのかを模索するため行われました。日本とイタリア政府の公式なサミット議長国の移行とは別に、私たちのThink Tankが取り持つ独立したアジェンダ継続の働きかけです。このようなMultistakeholdersを巻き込んだ政策プロセスは“フラット”になっていく世界の動きであり、それを政府がどう受け止めるか、これも“Transparency”等として政府の評価の一部になってきているのです。
写真5: 会議での私とRockefelloer財団を代表して参加のLinda Dormentさん、そしてHealth Policy Instituteの近藤さんと坂野さん
JCIEが中心になって外務省等関係省庁とまとめた報告(参考 1 )を山本理事長(参考 2 )が紹介し、議論にも参加していただきました。
グローバル時代には一国の政治は、グローバルネットワークを持つMutlistakeholders(多様な利害関係者)や、関係するNGOなどを無視しては動きにくくなっているのです。これについては今年のG8環境大臣会議で行った基調講演 でも指摘しているところです。
イタリアの政治プロセスにどのように関われるのか、いろいろ意見を聞き、イタリアでの可能性を探ろうと思います。明日は、ローマへ向かいます。