5日の夕方、2時間遅れたSan Francisco飛行場でGlobal Innovation Ecosystem 2007(GIES2007)でもご一緒したDeepak Bangaloreさん(“DB”と呼んでいます)とOxford大学に通う娘さん、ソウルで開催されたWorld Knowledge Forumでお会いしたPanasonicの星さんが迎えてくれました。そのまま、大急ぎでStanford大学のある町、Silicon Valley(SV)の「へそ」、Palo Altoへ。向かった先は「TiE」(The Indus Entrepreneurs)。
この場所は、その名が示すようにいくつかの事務所がわさわさと入っていて、SVのVenture Capitalistsや起業家たちがたくさん集まっています。名のとおりインド系が主流でしょうか、広い人脈です。websiteを見れば、活動が日常的に盛んなことがわかると思います。
インド系の方が多いようには見受けますが、100人ほどのたくさんの人たちが集まって、テーブルを囲みワイン、軽食等々、意見や情報の交換会。明るく密談という雰囲気です。何人もの方を紹介され名刺交換、こんな極めてオープンな集まりが、ナント毎週2、3回も行われているそうです。すごいエネルギーですね。こんな活動が日本で考えられるでしょうか?毎回出ている人は一部かもしれませんが、起業家や研究者、そして投資家がわいわいとそんな頻度でこれだけ集まるなんてとても考えられません。これがSVの強さの秘密のひとつでしょう。世界中にこの「TiE」のネットワークが広がっています。これを組織し、提供するインドの強さもすごいですね。
この夜はStanford大学の理事長(Chair, Board of Trustees)で、Pioneer of Venture CapitalistといわれるDr. Burton McMurtryの話を、対談という形式で聞きました。素晴らしかったです。このような方々が常連なのですね。McMurtryさんにしても普通の人のようで、そんな方に見えませんでしたが、このような集まりを通じて、いろいろとVenture Capitalの情報を交換し、人材の指導や育成、起業戦略などのネットワーク作り、成果作りを考え、実践しているのです。このあたりにSVの成功の秘密があるのでしょう。きわめてオープンな、こんな「場」がいくつもあるのはすごいことです。
そこからはお先に失礼して夕食。DBと娘さん、星さん、日立の広瀬さん、マサ イシイさん(元McKinsey、SVに定着しているVenture Capitalist)、そして東北大学の会議から帰ってきたばかりのProf. Richard Dasher(今回のStanfordでの私のホストです)とご一緒しました。いやはや、沢山の話題で大いに盛り上がり、石井さんの奥様もこられて2次会へ。そこへ「TiE」の今晩のホスト、次期会長のVish Mishraさんも加わり、長い、しかし、楽しい、一日でした。