JST電子アーカイブ事業

アメリカやイギリスなどでは既にスタートしていますが、日本でも情報技術の進歩に伴って、今まで図書館や学会事務局の倉庫の奥底に眠っていた過去の学会誌を創刊号から電子化し、J-STAGEを使って誰でも検索でき、すぐに手に入れるようにできるという事業(電子アーカイブ事業)がJST(科学技術振興機構)でスタートしました。

私はどの学会誌を掲載したらよいのかを選定する委員会(電子アーカイブ対象誌選定委員会)に参加したのですが、これは当時の研究者たちが如何にして問題を解決していったか、どういうことが問題だったのか、その歴史的背景を知り、文献を見ることによって、当時の状況を垣間見たり、想像を膨らませることができ、また科学や研究、発明への隠れた情熱を思い出させ、より一層強くすることができると思います。

いつでも、誰でも簡単に昔の文献を読むことができ、昔の人に思いを馳せることができたら、今問題になっている「理科離れ、科学離れ」なんてなくなるように思いませんか?