AIESECの若者たち

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私が大学生の海外でのインターンシップを推進する「AIESEC」 の応援していることは、何度か報告しています

去年のAIESECの集まりでも、インド、ブラジル、フィリピンなどでの苦労を乗り越えて行く感動的な話を、日本の大学生さんたちから聞かせてもらいました。また、去年は東日本大震災によって延期されたあとでしたので、仙台の企業での素晴らしい体験をした中国の学生さんの体験談と、この学生さんのインターンシップから、この企業が中国への展開を考えるきっかけになり、この学生さんと協力して中国進出計画を始めていること、などの話をききました。

今年の3月のAIESECの会合は、わたしの所属するGRIPSで開催。今年も100人を超える学生さんたちと応援団があつまり、私も出席しました。鈴木寛 前文部科学省副大臣の元気の出る応援の講演など、今年の活動から選ばれた7人の学生さんたちの、外国での戸惑い、苦労し、何かを成し遂げたという、感動いっぱいの話とプレゼン。そして優秀賞の発表。

さらに、海外の学生の受け入れをお願いする企業との折衝などに苦労するこちら側の学生さんたちの苦労話などなど、一人一人の大きな目覚めと成長に、会場の学生さんたち、審査の方、応援企業の方達の皆さんと素晴らしい半日をすごしました。応援企業とつなげる活動をした学生さんにも、企業へのありがとうの気持ちのこもった優秀賞が。

翌週末、今度はAIESECのAsia-Pacific支部設立50年記念も兼ねた機会に参加し、アジア太平洋の多くの国からの250人ほどの元気な若者たちと楽しい時間を過ごしました。2日目の閉会式の講演では、「このような若者が1週間にわたって合宿するようなことこそが、どのように変化する予測も出来ない世界をしょって立つ上での大きな財産になるんだよ」、と閉めくくらせてもらいました。

日本の若者達も、がんばっているよ。楽しみだ。

 

Media Lab in Tokyo -2

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先日、MIT Media Lab in Tokyoについてカラムでお話しました。この様子はそのカラムにあるリンクでも感じられたと思います。

MIT Media Labのような自由で闊達な雰囲気の環境を、若い人たちに、短期でもよいので実体験してもらいたい、何か出来ないかと相談しています。

ところでこのときの様子を朝日新聞 (資料1)が書いてくれました。

この記事の中での私のコメントにあるように、その時代、時代で「Crazy Ones」 と思われるような人たちが時代を変えていくのです。近代科学の基礎を築いたGalileo、Darwinであり、時代の変革者たちです。最近では、というか20世紀を変えた変革者といえば Steve Jobs がいますね。

一年ほど前まで、若い人たちが「内向き」、とか「元気がない」とよく言われていたものですが、ちょっと違うと思います。多くの若者達にとっての目標となるような、日本の社会でも広く受け入れられている「お手本 (role model)」があまりいなかったのではないかと思います。

時代を変えていくのはいつも「時代の異端者(misfits)」、「出る杭」です。40-50年前の日本で言えばSONYの井深さんと盛田さん、Hondaの本田宗一郎さん、クロネコヤマトの小倉さんなどなどです。皆さん、その時代では異端者、misfitsと思われていたことでしょう。

最近では、Uniqloの柳井さん、楽天の三木谷さん、SoftBankの孫さん、ローソン(LAWSON)の新浪さんなどなど。彼らも異端者misfitsとつい最近まで思われていたのではないでしょうか?MIT Media Lab所長のJoi Itoさんもそのような一人です。

今回の大震災でも、これらの方達の対応はとても思い切りのよい、また素早いものでしたね。

そうです、世界は広いのです。若いときに、自分が情熱を持って突き進みたいと感じるような、大きな目標を持てる、大好きなことを見つける機会を増やすことですね。大学生には例えば「休学のすすめ」 とか。

「3.11」は、「日本の第3の開国」 を、若者達こそが主導していく機会になる、と私は期待しているのです。

「第3の開国」は国民の自らの手で、新しい動きへ

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「3.11フクシマ」以来、日本国の信頼はかなり落ちていると感じている人は多いでしょう。信頼回復の兆候もあまり感じられないように思います。なぜなのでしょうね。TPP議論、Olympusなども、その一面をあらわしています。

「3.11」で見えたのは現場の人たちの素晴らしい力です。世界に日本人の芯の強い力を見せました。でも、ちょっとおとなしいのも気になります。これも同じことの裏側かもしれません。

しかし、「第3の開国」などのお題目を唱えていた政府に比べて、東日本震災の被害者たちは、それぞれが新しい頑張りを見せ始め、このような動きが「第3の開国」への道筋になっていくきっかけになるかもしれません。

こんな意見を書きました。

 

 

 

St Gallenへのお誘い、参加してみないか?

St Gallen会議 について、私もこの数年、参加する機会があり、このサイトでも(資料)紹介しています。

世界のリーダーや若者たちのとの交流、そしてすばらしい町の大学キャンパスでの充実した時間をすごすことができます。

来年2012年のSt Gallen会議 に参加を考えてみませんか?参加の要綱は「こちら」です。それなりに厳しいハードルがありますが、チャレンジしてください。

 

台北へ、国内でもいろいろと

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ソウル、沖縄の次の週末は台北へ。台湾内科学会での招請講演です。もう一人は米国内科学会の会長のVirginia Hood さん、今年の4月にSan Diego でもお会いしています。

日曜の午後、台北から車で40分ほどのところにあるJiufen (資料1)へ。映画「非情城市」のロケ地、また宮崎駿さんの「千と千尋の神隠し」のモデルにもなった建物や坂道の商店街など、話を伺いました。なかなか、面白いところで一度は訪問されるとよいところと思います。天気のよい日曜だったので、大勢の人、車で大変でしたが、、。  

あまり景気がよくないのでしょうか、昔に比べて、なんとなく台北も元気がないような気がしました。

この週末に前後して、例年の人間ドック検診、UCLAの同窓会、Canon財団の研究グラント審査、米国大使館での今年で2度目のThe Entrenpreneur Awards Japan 2011, Second Annual Awards Ceremonyなどに参加しました。Roos大使の肝いりのイヴェントのひとつです。

毎日があわただしく過ぎていきます、ちょっと困ったものです。

 

ソウルで日韓中の医薬品審査プロセス討論、そして日本の元気な若者たち

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医薬品の承認が、日本では欧米より遅れているという「Drug Lag」のあることが指摘されています。

20年ほど前に日米欧の3極で始まった「ICH -International Conference of Harmonization」が続いていますが、私もその一部にかかわりました。日韓英米の「ガンの治験」についても去年、検討の会議 (資料1)を開催しました。

成長する中韓などにもこのような制度の導入があるわけで、この辺を中心に議論しようと目的で「ある製薬企業」のおさそいで、私が1日半の会議の全体のmoderatorとして、14日(月)からソウルに出かけました。

到着してすぐに、今の韓国 Lee大統領が、この政権の最初の首相を務めたHan Seung-Soo資料1)さんをトップとして開設した「Global Green Growth Institute」をたずねました。事務局長を務めるRichard Samansさんに会うためです。彼がWorld Economic Forum で仕事をしていた頃からの知り合いのです。

翌日から1日半、製薬の審査についての、日韓中の審査制度を中心に色々な議論をしました。

ホテルでの夕食の後、ちょっと繁華街「ミョンドン」に行ってみました。たくさんの若者が多く、なかなかの活気です。ZARA、H&MのそばにUniQloが旗艦店を出しています。このような元気あふれる日本企業ががんばっているのを見るのはちょっと気持ちのいいものです。

1日半の会議では色々な方達に会えましたし、お互いにこれから交流が始まる予感がするのもいいことです。

金浦空港から2時間で羽田空港へ。そこから都心のSwiss大使館へ直行。先日も紹介した「Global Shapers Community」(資料1)とのレセプションです。元気に活躍する若者たちに会うのは楽しいことです、こちらも元気をもらいますし。その後、The Economistの記者と1時間ほど取材をかねて時間を過ごし、夜の11時ごろに帰宅しました。

長い1日でしたが、充実感のあった1日でした。

 

Botswanaとの交流

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去年の初めにBotswana政府の要請で現地を訪問 (資料)、政府各省高官等と会合、視察の機会がありました。そのときの私の提出した「科学技術とイノベーション政策」に関する報告書の提案を受けて、先日、大統領ご一行の来日のときに、外務大臣とお会いする機会がありました。

今回、BotswanaのKedikilwe大臣が旭日大綬章の受勲を受けられ、Botswana大使館主催のレセプションがありました。こじんまりとした、しかしうれしい会でした。

大臣ご滞在中に、ご同行の何人かの局長クラスの方達と1時間ほどの会談の機会を持つことが出来ました。去年の私の提案が議会を通過したので、その報告と今後の相談も、というお話です。できることは、政府レベル以外にも、色々な角度で協力することは大事です。そのような世界になってきているのです。

日本もアフリカ支援を積極的に始めています。特に2,3年前から始まったODAを担当するJICAと、科学技術政策を担当するJSTの協力 (資料)などはなかなかいい政策です。

多層的な人材の交流 はグローバル世界ではとても大事な外交手段の基本です。

 

Global Entrepreneurship Week (GEW) のお誘い

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この3年にわたって11月半ばの1週間、GEW (資料1)が世界で同時開催されています。今年の参加国とそれぞれの主なイベント (資料1)をご参考まで。

わたしのサイトでも紹介 (資料)していますが、日本でも私たちをはじめとして全国的に、もっともっと広げたいのです。

このような活動の仲間たちがこのサイトでも紹介している「Impact Japan」 の設立の背景にもあるのです。

この3年は本田財団  が、このグローバルな活動の中心になっているKauffman財団 の日本側のホストをしていましたが、来年からImpact Japanが対応する予定です。

今年のGEWは11月14-20日にわたって開催されます。東京と京都で、皆さんも参加できる多くのプログラム (資料)があります。ぜひ問い合わせて、よかったら参加を考えてみませんか?素晴らしい仲間達に会えると思います。

来年へ向けて、もっと全国展開を、そして世界へ繋がりを広げる活動です。

日曜日の仙台、TEDxTohokuへ

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秋晴れのすがすがしい日曜日。朝から仙台へ出発。TEDxTohokuに参加です。

ImpactJapanは3年前からTEDxTokyoを主催していますが、チームのPatrick、Toddも久しぶり。今回の大震災を受けて、多くの若者が主催して、特別にTEDxTohokuとして開催されたものです。会場は仙台、東北大学の川内萩ホール。立派なホールです。

新幹線の中で、安倍元総理にばったりお会いしました。岩手の海岸のほうへ講演をかねてお出かけとのこと。「もし帰りがけに時間があれば、仙台にお寄りになり、チョッとお話しませんか?」とお誘いしましたが、いささか無理のようでした、当然ですね、でも残念。

それぞれの演者がすばらしい物語を語ってくださいました。これもライヴで皆さんUstreamで流しました。これらは、あとでネット上で皆さんも見れるようになると思います。皆さん「かたり」がお上手なのですね。特に、気仙沼のオイカワデニムの及川秀子女性社長さんと息子さん3人の話はとても胸を打たれる内容で、さらに話し方がトツトツとしてとてもよかったのです。最後は、Californiaから参加のIDEOのPaul Bennettさんの話。4つの動物のメタフォーで日本へのメッセージでした。パワポの具合がスムーズでなくてチョッと残念でした。

さすが杜の街、仙台。ホールの外は秋らしい天気でとても気持ちのよいものでした。レセプションに参加し、お先に退席し、東京へ。

多くの元気で、日本を災害の現場から変えようという若者との1日はとても楽しいものでした。

 

GOLDで、2つの基調講演

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建部博子さん(資料1)が主宰する第4回GOLD会議が東京のアメリカンクラブで開催されました。今年のテーマは ‘Turning Strategies into Action through 3Cs, Creativity, Collaboration and Connection’です。

基調講演は、オープニングが私、クロージングはアメリカのRoos大使夫人ということで、喜んでお受けしました。Roos夫人はご多忙にも関わらずわざわざ午前中の私のスピーチを聞きに会場までお越し下さり、大変恐縮しました。

私の講演のタイトルは ‘Turn Crisis into Opportunity: Time to Shape and Create New Generation Diversity’ (講演原稿はこちら)。皆さん喜んでくださったようです。講演を終えたあとはしばらくGRIPSの私のオフィスに戻りましたが、Roos夫人の講演 ‘Women’s Leadership: From ‘I can’t’ to ‘I will’ の時間にはもちろん会場に戻って拝聴しました。大変素晴らしいスピーチでした。

会場の80%は女性、しかも多くの外国の方々。皆さん熱心に聞いていらっしゃいましたが、これもGOLDの趣旨を思えば当然でしょう。会議全般の評判も良く、沢山の良いコメントを耳にしました。私のスピーチについてもポジティブな反応が多かったと聞き、とても嬉しかったです。

本当に良い一日でした。