ロンドンへ ‐1

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去年12月、英国はG8サミットにおいて‘G8 Dementia Summit’を打ちだしました。高齢化社会を迎えて、これは世界的な大問題です。家族などで体験された方も多いでしょう。日本はこの課題でも世界の最先進国です。

英国大使館から突然の連絡がありました。このDementia Summitを進める中核として、政府から独立したGlobal Action Against Dementiaを作り、私にもCouncil memberになってほしいということなのです。他のメンバーについてはまだ公表できないということなのですが、第一回の会議を4月30日にロンドンで開催するというのです。

私はアブダビ・関西とまわったばかりでしたが、Virgin Atlanticが取れ、また在英日本大使館経由でホテルも取れたので、4月29日、成田から出発。

その日の夕方5時過ぎにホテルに到着。チェックインしようとすると、なんと「この予約番号は来週」です、というのです。何か手違いがあったのでしょう。何とか大使館の方に連絡を取り、1時間ほどで問題はまあ解決。ここで1泊、後の2泊は別のホテルに決まりました。やれやれ。大使館は安倍総理の来訪を控えてあわただしくしていました。

翌日は外務省の会議室へ。英国で最大サイズの政府の建築で、名前は“Foreign and Commonwealth Office”。建物の入口で、出てくる人とぶつかりそうになりました。お互いに顔を合わせると、お互いに「オヤッ、オヤッ」と一瞬怪訝に?なんと、David Kingさんではないですか。なんという偶然。彼が5月8日に来日するので在京英国大使館からお招きを受けていたのですが、わたしの都合がつかず、残念ながらお断りの連絡をしたばかりでした。彼は現在、英国政府の「気候変動の特使Envoy」なのです。こんな偶然の出会いがあるとは、本当の驚きです。

会議は5時間ほど。私も多くの資料に目を通してきましたが、2025年への目標、この1年は何を目指すのか、などの議論が中心でした。しばらくすると、ウェブサイトにも掲載されるでしょう。

そのあと、議会へ向かい、ちょっとした案内と、Jeremy Hunt 厚生大臣と30分ほどの会談が持たれました。

英国の議会の壮大な伝統を感じさせる内部、日本の国会にも似た構造もあるな、と感じる一方で、さすがに長い歴史の重さを感じさせる時間でした。

ホテルに戻り、以前、日本医療政策機構でも仕事をしていたDr. 佐原くんに落ち合い、近くのQueenswayを歩きながら、パブとレストランに立ち寄り、佐原くんのロンドンでの美術学校(4年制です)で、充実した時間を過ごしている話を聞きながら、快晴のロンドンの明るい夕暮れの時間を楽しみました。

充実した一日でした。