日英米韓国、ガン臨床治験会議 ?その報告

→English

5月29日付けで日英米韓国のガン臨床治験会議を開催したことを報告しました。

その報告が「医療政策機構」のホームページ に出ています。

どのセッションも充実していましたが、日本側からすると注目したいのは、韓国の臨床治験のこの数年での急速な国際化と急成長です。プレナリーセッション の3番目 (最初が厚生労働省の宮田さん、ついでPMDAの近藤理事長) の韓国のソウル大学のYung-Je Bang教授のスライド (特に後半に出てくる図、#7以下です)で見て取ることができます。特にガンの治験は治験の主力になっています。

これらの急速な変化は、政府、大学、医療界、企業等々の関係者の協力と思い切った集中と選択、さらに国際化(国際システムの導入)などの決断と実行力に負うところが大きいように思います。

日本もどんどん国際的な治験に、早期のフェーズから同時進行の形で積極的に参加するのが一番早そうです。これを推進するのには患者さんと家族の理解と協力と圧力が大事でしょう。

いわゆる「Drug Lag」は審査機構ばかりでなく、企業の決断と臨床治験でのスピードも大事な要因です。