さまよう医療政策改革、「プリンシプル」のない日本の政策

医療崩壊とか医師の定員増といい、卒後臨床研修もご都合で後退し、この国の政策はどんな目的で、何をしようとしているのかさっぱり分かりませんね。皆さんもそう感じているのではありませんか?

皆さんが、それぞれいろいろな立場で、多様な意見をお持ちなのは当然です。しかし、政策というのは大きな流れとその背景を踏まえて、基本的な認識があり、その手段としてあるべきものです。手続きは「民主的なプロセス」のはずですが、わが国では必ずしもよく機能しているわけではありません。

最近の医療制度対策といわれるもののどこに問題があるのでしょうか?それをテーマにした木村健先生との対談記事「プリンシプルのない日本:"医療崩壊"の打開策とは」 が出ましたので、紹介します。

このブログでも繰り返し述べていることですが、日本の政策の多くは手段としての議論であり、いつの間にか、本来の大きな目標がどこかに行ってしまう。つまり、「原理、原則=プリンシプル」がない。あるいはいつの間にか「手段」が「目標」になってしまうのです。これは「外」から見るとよく見えるのですね(「岡目八目」とかね)。

以前もある書評でこのことについて触れましたね。