国境なき医師団

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国境なき医師団(MSF:Medecins San Frontieres)のことは皆さん聞いたことがあるでしょう。この医師団は1971年にできたのですが、もともとはその前からフランスにある救急医療制度(SAMU)から発展したもので、そのきっかけとなった一つがBiafra, Nigeriaの大飢餓だったそうです。1999年にはNobel Peace Prizeを受賞しています。立派な活動で、日本の医師たちも数多く参加しています。

2月1日のことですが、この医師団の立ち上げに関わったDr. Xavier Emmanuelliが、同僚のDr. Tartiere、そしてFrance大使館のY. Miauxさんたちとお見えになりました(写真1)。話題は、いろいろと広がりましたが、日本でのホームレスにも関心がおありで、山谷に行かれたそうです。

Msf04写真1 Dr. Xavier Emmanuelliと。左はDr. Tartiere、中央はMiauxさん、左にFrance大使館のスタッフ

私的なことで恐縮ですが、私の娘はアメリカで医師をしていますが、2006年4月から6ヶ月間、Liberiaの奥地へMSFの活動で行っていました。医師は彼女一人で、電気も1日2時間程度しか使えないのです。この国は2005年11月に選挙が行われ、初めての女性大統領 Madame Ellen Johnson-Sirleaf(2007年のダボス会議でお会いしました)が選出され、ようやく治安が回復し始めていた頃でした。MSFは現地の安全はある程度確認したうえで医師を派遣するのですが、娘もよくも行ったものですが、何事もなく無事に戻り、ひと安心。得がたい経験をしたといっていました。そこでは日本の若い人たちにも会うことがあったそうです。日本の若者も捨てたものではありません。

私もその年の6月にKenyaのNairobiに行きました。今、暴動で話題になっているNairobiのスラムKiberaに行ったのですが、その時は、ホテルから携帯電話で「Liberiaはどうか」と話し、メールのやり取りもしました。便利なものですね。