仙台市とFinlandは姉妹都市/国、高齢社会を討論、そして日本では女性の活躍は未だし

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11月12日の週は、13日(火)にFuture Innovation Forum、14日(水)は英国大使館でSir Martin Wood賞授与式、15日(木)は生活習慣病について、連日講演する機会がありました。

仙台市はFinland国と連携しており、16日(金)には仙台で、両者主催による「高齢社会」をテーマにしたシンポジウムが行なわれました。お互いに悩みは大きいようです。在日Finland大使、仙台市長の梅原克彦さん(元経済産業省)もご挨拶にこられました。副市長の一人(3人いて、2人が女性です)の岩崎恵美子さん(医師で、Africaなどへも出かけていたそうです。市長がリクルートしたとか、素晴らしいですね)の司会で、私とFinlandの方が基調講演を行いました。日本では少子化、そして女性の社会進出も大きな問題なのですが、ちっとも動きがありません。女性の活躍に関しては、Finlandと日本は対照的です。

午後は東京で朝日新聞科学部50周年の講演会「科学技術と国家」に向かいました。立花隆さん基調講演「前門の虎、後門の狼」の後、パネルに参加。

翌日はまたまた仙台へ。東北大学が主催する「第6回男女共同参画シンポジウム」で、大隅典子さんのお招きですが、今までで男性の基調講演は初めてとのことです。パネルはそうそうたる方たちでした。有本建男さん(JST社会技術研究開発センター長)によると、東北大学初代学長の沢柳政太郎は、前例のなかった女性入学を認めるなどして、開学に当たって文部省からクレームもついたことがあったそうです。

東北大学では、Science Angelsなどといった女性研究者の応援プログラムがあります。今回もまた「第5回沢柳賞(東北大学男女共同参画奨励賞)」の発表と授賞式、そして第3回受賞者の発表などがありました。皆さん、素晴らしいお仕事をされていますし、晴れやかでした。皆さんおめでとうございます。このときの雰囲気は東北大学のサイトで紹介されています。楽しんでみてください。

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写真1 沢柳賞受賞の方々と

日本は人間開発(Human Development Index)、女性開発指数(Gender Development Index)はともに世界でもTop10(UNDPなど)に入るほど高いのですが、Gender Empowerment Indexになると、UNDPでは75ヵ国中43位。最近のWorld Economic Forumでは128ヵ国中91位なのです。女性の能力を生かせていないのは、本当に残念なことです