講演スケジュール – 2017年1月

 
日本医療政策機構 第60回定例朝食会 「2017年の新たなビジョン」

日時: 2017年1月20日(金)8:00−9:15
場所: EGG Japan(東京都千代田区丸の内1−5−1 新丸の内ビル10階)

お申込みはこちら
http://www.hgpi.org/report_events.html?article=597

 

立命館西園寺塾にて講義
「これからの世界と、あなたの選択」

日時: 2017年1月28日(土)13:00−17:00
場所: サピアタワー 立命館東京キャンパス

※塾生の講義となりますので、関係者のみ聴講可能

 

HLABの6年 – 若者たちの未来を拓く、若者たちによる活動

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HLABは、その創設の時から応援している若者たちの活動123)です。

創設者の小林くんの素晴らしい決心と活躍で、6年の時間を経てほんとにここまで来たか、というほどの成長と、日本の若者たちへのインパクトを与えるプログラムになってきています。さらに広げるいろいろな工夫も凝らしています。

今年は、Good Design Awardを受賞1)しました。

戦略的にも限られた資金の中で、仲間たちのみんなが毎日をとても忙しくすごしているようです。

今年の夏には、多くの国内外の大学生と協力して、250人ほどの高校生たちに素晴らしい機会を提供しましたし、さらに恒常的に機能する実験的な小さな「ハウス」を立ち上げています。

HLABのWebサイトも日英語でとても充実しています。みなさんも時々このサイトを訪ねて、この活動を広げ、応援し、参加してくれる人たちの輪を広げてください。

また、広報にも気を配っていて、今年は海外の学生ジャーナリストを招いて、彼らから見た日本、そしてHLABに関する記事を書いてもらう、という面白い企画も実行しています。

私も、初めからかかわっていたご縁もあって、HLABについて寄稿させてもらいました。

このような若者たちの自発的な素晴らしいい活動を、若者たちばかりでなく、多くの大人たち、そして社会も支援し広げていくことが、日本社会の変革を未来に向けて広げていってくれるのです。

皆さんの応援もよろしく。

 

熊本と二人の漱石

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今年は夏目漱石の没後100年で、「漱石」をめぐるいろいろな企画が行われています。

その一つが、「アイラブくまもと、漱石の4年3か月」という創作劇で、夏目漱石が第五高等学校の教師として、熊本で過ごした四年三ヵ月の物語です。

まったくの偶然なのですが、熊本の地震と、英国ロイヤルバレー団の日本訪問、そして蒲島知事とのご縁で、私の曾祖父の黒川 脩(おさむ)「漱石」と夏目 金之助 「漱石」の二人の関係が復活し、10月に熊本、そしてこの12月に東京でこの創作劇が公演されることを知ったのです。

私の曾祖父は、細川藩の御典医でした。また細川幽斎公を元祖とするお家流の俳壇の第九世の宗匠で、「漱石」を名乗っていたのです。

私は東京公演の前夜祭にお招きを受け、いろいろな方とお会いすることができました。

翌日は漱石とは縁の深い「新宿」「四谷区民ホール」で行われた公演に行きました。主役の夏目漱石は浜畑賢吉さんです。

この舞台では、地元の名士「漱石」と、風邪で熱を出して臥せている若い日の夏目「漱石」との愉快なやり取りも出てくるのです。

この劇は実に楽しいものでした。さすが浜畑さんはすばらしかったです。さらに若い漱石をめぐっての皆さんがとても良いのです。

久しぶりに親戚の方たちや、いろいろな方との出会いもあって、和やかな一日を過ごすことになりました。

ご縁は不思議なものですね。

 

日本の新しい医学教育を、人材の育成を通して進める

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12月18日(日)の午前、東大の農学部キャンパスにある弥生講堂で日本臨床疫学会の発足記念講演会がありました。

日本でもようやくこのような学会ができたのですね。新しい時代の医師に必要な素養の一つです。

この学会は、この分野の活動を進めてきたリーダーの一人である福原俊一さん(京都大学教授)の企画に始まるものです。福原さんはこの分野での活動を通して、新しい時代の医師の育成に熱心に取り組んできました。

日本の医学教育、学会の在り方、専門医の作り方、認定の在り方など、世界の時代の流れに比して、日本では20年は遅れていると確信しています。

私が行った20年前の東京大学での最終講義学会での講演医学教育の在り方1)などを見ても、日本の大学の教育がいかに変わっていないことが浮き彫りになってくると思います。

この学会の発足記念講演会の冒頭、ご挨拶の場をいただきましたので、1980年ごろから欧米では始まっていた、しかし、日本では理解されない、いくつかのプログラムを私と仲間たちが始めたことなどをお話ししました。

私の講演のビデオはこちらから見ることができます。また、この時の私のスライドはこちらです。

 

巨大構造物を訪問する:浜岡原発、君津製鉄所・発電所

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12月11日(日)、一日がかりで中部電力の浜岡原子力発電所を、三人の友人と訪問する機会を持つことができました。

福島原発事故をうけて、新しく整備された5つの発電所、津波防壁、かさ上げされたいろいろな器具・構造物、電源車や消火車などを見てきました。

1、2号機は廃炉へ、3~5号機は再稼働に向けて、真面目に安全対策を進めていることころです。

3、4号機の中に行ってみると、これもさらに補強がしてあり、中には複雑な修理のための補強物などがあり、内部を見て回るにも、下から上へ、また下へと、狭い階段と種々なパイプなどがあり、これは本当に大変です。

建屋のトップから使用済燃料棒のタンクの水を見ながら、なぜ最近の福島第二原発で60ガル程度の地震でこの水が減ってしまったのか、などの質問もしました。

しかし、この巨大構造物と、複雑極まりなく縦横斜めにつながりあう器具、チューブなどを見ていると、停電、地震、火事、津波、雨、台風、夜中など、条件の悪いところで、それなりの大きな事故が起きた時に、この巨大で複雑な内部構造の中で、果たして多くの人たちがうまく機能するのか?直感的にでも考えてしまいます。

昔から、人間は巨大構造物を作り、人々を驚かせ、治めてきました。ピラミッド、万里の長城、東大寺の大仏と大仏殿、ヴェルサイユ宮殿、紫禁城などなどです。

この原発のような複雑な機能と巨大構造物を、人間がいざというときに制御できるのか?と直感的に感じてしまうのは普通の感情でしょう。まさに、”畏れ”、”Awesome, Stunning”でした。

Facebookにも「とき放たれたプロテウスを人間がコントロールできるのか、という「根源的な問い」なのだろうか?」と記しましたが...。

13日(火)は、これも一日がかりで、駐日UAE大使のHis Excellency Mr Khaled Omran Sqait Alameri大使たちと、千葉県の君津にある新日鉄住金の製鉄所と、その隣にある東電の火力発電所を訪問しました。これらも巨大建造物です。すごいものです。

ところで、Alameri大使は、私が医学部長をしていた頃に、東海大学工学部電気工学科に留学していた方なのです。うれしいですね、このような関係は。

 

Xiborgの遠藤さん、為末さん、おめでとう

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最近いろいろなところで取り上げられている、Xiborg遠藤 謙さん123)。彼とは、彼がMITの大学院生のころからのお付き合い。PhDを取るまでガンバって、帰国してSONY Computer Science Laboratory(CSL)に。為末 大さんたちと会社を立ち上げ、今度はついに、小池都知事就任で初めて真相が分かってきた話題の豊洲で、素敵な実験的運動場 Brillia Running Stadiumを立ち上げました。所長は為末さん、12月10日の開場式に行ってきました。

東京オリンピックでも使用される材料でできているトラックもあり、障がい者をスーパーマンにしようという高い目標も視野に入れています。

大きな目標で世界を目指して、何年もかけながら、苦しさを乗り越えて活動している若者たち。素敵です、いつも元気と感動をもらっています。

このような若者たちが、停滞する日本を変える力です。東京オリンピックでメダルを目指そう!もちろん、ですよね。

 

日本の農業の情けなさ vs 活躍する若者たち 

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農業改革はTTPとは関係なく日本の大きな課題です。なにしろ、日本農業の価値、可能性はとても高いのですから。

にもかかわらず、農業産物の輸出で稼ぐ力は、アメリカ、オランダ、ドイツ、ブラジル、フランスの順で、日本はなんと世界で「45位」あたりですから、何かおかしいと思いませんか?良いものに価値をつけて、世界に売ることができない日本の弱さの代表例です。

小泉進次郎さんの頑張りで進み始めてはいますが、最近でも農協(JA)の抵抗や、自民党の大きな票田ということで、一時的にせよ腰砕けになるとか、いろいろです。

内閣府の担当からこの問題について意見を聞かせてほしいというので、2日間にわたってヒアリングに参加しました。

農業の現場の方たちは皆さんがんばっているのですが、農家の時給は450~500円程度なのが結構多いようです。これはちょっとひどい状況ですね。

ヒアリングの2日目は、Oisixの高島さんと、Seak「ゆる野菜」の栗田くんといった農業出身ではない方たちの農業事業のヒアリング。「ゆる野菜」モデルは、創業まだ2年半ほどですが、参加の農家の時給は、すでに2,000円近くになっていて、3年目には2,500円ほどを目標にしているそうです。

日本の農業という素晴らしいアセットを生かそうと頑張っている方たちです。

陪席した役所の方たちにも、この2人のプレゼンはインパクトがあったようでした。高島さんは以前から知っており、上場まで果たしている起業家です。栗田くんは私が連れて行きました。

栗田くんはWHILLの経営にかかわっていた頃に知りあったのですが、最近この農業の新しいモデル事業を始めたのです。素敵なビジネスモデルです。

このような若者たちが、停滞する日本を変える力です。みんなで応援しましょう。