お知らせ

先日、このブログでも紹介した福島での「『シン・ゴジラ』映画鑑賞後トークイベント」(ゴジラvsガチリン)の様子が毎日新聞福島版(2016年10月24日26・29面)に掲載されました。

記事はこちらです。
http://mainichi.jp/articles/20161024/ddl/k07/040/020000c

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「漱石、熊本、牛込、そしてわたし」、不思議な偶然

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先日7月8日のブログでもちょっと書きましたが、偶然のご縁で英国のロイヤルバレーの仲間たちが、災害の中の熊本を慰問されました。ブログでも書いたように、熊本でのちょっと明るいニュースがいくつかのメディアでも報道されました。

それから一週間ほどして、蒲島熊本県知事から電話があり、記者会見で「ロイヤルバレーの訪問は友人の黒川さんからの紹介で・・・」といった発言について、一人の記者の方から「その黒川さんとは、黒川漱石の関係者なのですか?」と聞かれたというのです。

「それは、私の曾祖父です。私もこの”もう一人の漱石”についてもっと知りたいと思っていたので、その質問をされた方を紹介してもらえないですか?」とお願いしました。

数日後に、お手紙と資料が届き、実は10月、12月に、熊本と東京で舞台劇「アイラブくまもと、漱石の四年三ヵ月」がある、ついてはプログラムに掲載するので、私に何か「短い文を書いてくれないか?」ということでした。プログラムに掲載されている私の一文はこちら

「漱石、熊本、牛込、わたし」と、不思議な偶然がいくつもあるものですね。

今年は夏目漱石の没100年ということで、NHKでは「夏目漱石の妻」というシリーズが放映されたばかりですし、「夏目漱石」に関する企画が他にもいろいろとあるようです。12月の東京公演はこちらに案内されています1)。この舞台でも、「二人の「漱石」の出会い」が描かれています。

もし、ご興味、お時間があったら、お出かけいただけるとうれしいです。

がんばれ!熊本。

お知らせ

6月10日に東大にて開催された「平成28 年度 第1 回東京大学医学部教育総合的改革FD」について、医学教育国際研究センター「Center News No.30」に孫大輔先生が報告を掲載されていますので、紹介します。

”平成28年度第1回東京大学医学部教育総合的改革FD”
 
関係するコラムはこちら。

「東大の医学教育「改革」はどこへ?イヌイ教授の思い」(2016/6/20)
 

いろいろな会合

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9月の終わりから10月の初めは、沖縄科学技術大学院大学の理事会、東京でUCLAのBlock学長をお迎えしての同窓会、次いで京都でのSTS Forum(セッションのサマリーはこちらここで大隅先生のノーベル賞受賞のニュースでインタビューが入りました。)、GRIPSに戻って米国国務省の主任科学顧問だったColglazier氏のセミナーなど、いろいろとありました。

次いで、GHIT Fundの理事会の議長としてシンガポール経由でHyderabadへ。理事会では、現地の医療の現場の視察もあり、いろいろ参考になることが多かったです。この街は初めてですが、10年ほど前のニューデリーと比べても、活気もあるし、道路の整備状態も格段に良くなっています。また、公共鉄道の建築も見ることができました。

医療の現場はまだまだのようですが、ASHAなどの保健師さんのボトムアップの活動や、水道、携帯電話などが広く普及してきたこともあって、保健衛生のインフラは随分と整備されて来ているようでした。現地の医療関係者との会合や、研究所の視察もありましたが、まだまだとはいえ、随分と変わって来ています。

最終日の晩餐はTaj Falaknuma Palace1)でした。超豪華で、世界最長とかいう101人を迎えての晩さんテーブルなどもあります。

周囲とは、あまりの格差ですが、この建造物には大英帝国のしるしがここかしこにあります。帝国を運営する能力というか、歴史のありさまを見る思いがします。そこから空港へ、シンガポール経由で羽田に帰りました。

他にもいろいろと面談、会議、セミナーなどがあり、あれよあれよの2週間でした。

お知らせ

10/23(日) 『シン・ゴジラ』映画鑑賞後トークイベントのお知らせ。

わかりやすいプロジェクト「国会事故調編」高校生チームが、福島県/フォーラム福島3(福島市曽根田町6-4)でイベントを開催致します。

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日時: 10/23(日)映画上映 13:00~ 対話(ガチリン)15:10~17:00 予定
場所: フォーラム福島3(福島市曽根田町6-4)

「対話テーマを募集します」
「映画」を出発点に「世代を超えて考えあう対話」の「テーマ」を50文字前後でお送りください。当日予定する「超世代ダイアログ」テーマの参考にさせていただきます。

送信に当たっては、県内の方か、県外の方かの明記をお願い致します。

募集締め切り: 10月20日深夜0時受信分まで。
送信先e-mail: kyosaitai161023@gmail.com

 

2016年のノーベル医学生理学賞、大隅先生が単独受賞

10月3日の夜に、去年の大村さんに続いて、大隅先生が2016年のノーベル医学賞を単独受賞されたと発表されました。とてもうれしいです。

私は京都で行われていたSTS Forum(セッションのサマリーはこちら)に出席していて、レセプションの時のニュースでした。

日経新聞の4日の朝刊に大隅先生と江崎先生と私の電話鼎談が、また、共同通信の配信した大隅先生と私のインタビューが毎日新聞に出ています。

とてもうれしいです。みなさんも同じと思いますが、若手の育成については、大隅先生も私も、共通した懸念を持っています。

講演スケジュール – 2016年10月

 
BioJapan 2016 セミナー
「我が国のバイオベンチャー発展の道標」 ※コーディネーターを務めます。

日時: 2016年10月14日(金)11:30-13:00
場所: パシフィコ横浜 アネックスホール F205/F206

お問い合わせ:
BioJapan事務局((株)JTBコミュニケーションデザイン)
TEL: 03-5657-0758 FAX:03-5657-0645
E‐MAIL: biojapan@jtbcom.co.jp

※プログラムはこちら:http://www.ics-expo.jp/biojapan/main/outline.html
※参加登録はこちらから:https://biojapan2016.icsbizmatch.jp/jp/Login

 

ケンブリッジ大学ペンブルック校のシェイクスピア劇 - 成蹊学園の国際活動

ケンブリッジ大学ペンブルック校の学生さんたちが中心になって、毎年、私の母校でもある成蹊学園をはじめとしたいくつかの大学を回ってシェイクスピア劇を演ずる行事があります

なかなか素敵な企画ではないですか。今年で10年を迎えました。

去年も観に行ったのですが、前日の土曜日には、関係のあるテーマの講演などもあって、成蹊学園のこのような活動を支援してくださる方たちもお集まりになられていました。

成蹊の学生さんたちも、夏にはケンブリッジ大学に出かけていくプログラムもあったりで、こんなところもいいですね。

今年の出し物は「ロミオとジュリエット」。今年もまた出かけることにしました。

簡素ですが、なかなかしゃれた舞台で テンポよく進みます。成蹊学園では、高校でも、大学でも海外からの交換留学生が何人かいるので、時々笑い声が出るものいいところです。先日はExter高校の生徒さんが6人ほど3か月ほどの交換留学で来られていました。

英語ですから、多くの生徒さんや、ご来場の方たちには分からないところも多いと思いますが、だいたいの筋書きを知っていれば、なんとなくわかるような気分になる、これでいいのです。オペラも同じですね。

9月の終わりに、私も理事を務めている沖縄科学技術大学院大学へ行きました。ケンブリッジ大学ペンブルック校の夏のツアーは、成蹊訪問の直前には、ここにも訪問されて「ロミオとジュリエット」を演じてくれていました。

こういう国際交流もいいものですね。

臨床研修の評価を推進すること、自律した「プロ」の責任を

例えばですが、医師になるには「国家試験」を受けて医師の資格を取得する必要があります。この試験は厚生労働省が所管し、問題の作成などは、主として医学部の先生たちなどの「専門家」が行います。ではこれらの試験問題の適正さ、評価はどうするのでしょうか?

私も何年かにわたって医師国家試験問題検討委員会にも参加し、また改革委員会の委員長も務めました。そこでは、私の米国での体験などを含めていくつも問題を提起していました。委員の皆さんには、なかなか理解されないというか、そんな体験をしました。

当時から進んだことは、問題のプール化などがありますが、例えばデータの集積や「質の評価」といったことについてはまだ不十分です。常に試験問題の「質」をチェックしている米国の試験(USMLE)の問題などを、英語のままで全問題の10%ほど採用する、といった提案もしてきましたが、当然ですが、そんな提案はなぜか「ダメ」なのですね。委員の方たちが理解できないのです。

私も関わっている日本医療教育プログラム推進機構(JAMEP)というNPOがあります。ここでは、医学部卒業とともに臨床研修が義務化されたことを受けて、研修の成果を広く評価していくことを目的とした、「基本的臨床能力評価試験」という「自主的」な試みを行っています。

臨床研修病院における研修医の成長はどうでしょうか?病院の研修プログラムそのものの評価はどうでしょうか?

このような目的で出来たのがこの「自主的」な試験です。試験問題を作成する、問題の回答を分析する、フィードバックする、問題の趣旨を生かす工夫をする、といったプロセスが入ってくるので、より質の高い試験問題となってくるのです。

まだ、5年目の成長途中ですが、科学的に問題の質、適性も向上させていこうと取り組んでいます。

この試験プログラムに参加している臨床研修病院群の研修医は、まだ全体の20数%ほどですが、参加している病院の熱意は相当なものです。もっともっと多くの研修病院に参加してほしいと思います。

この日曜日(9月18日)、試験に参加している研修病院の多くの方たちが集まる会合で、基調講演をする機会をいただきました。一方で、みなさんの発表を聞いているとその熱意、努力に頭が下がりました。

ここでは、試験のデータを集め、分析し、フィードバックして、「試験問題の質」を向上させていくことが、いかに大事なのか、について話をしました。私の講演資料はこちらです。

このような医師臨床研修という「プロ」の世界での試みは、決して「国家」に依存してはいけません。自分たちで自主的に、自律した制度の構築こそが、「プロ」社会では大事な基本的姿勢なのです。このようなプロセスが「国家試験」にも導入されてくることが大事なのです。

それにしても福沢諭吉はすごいですね。明治8年の「文明論の概略」で、いかに統計が大事なのか、を説いています。当時は日本にはそんな概念がなかったので、該当する日本語がなく、そのまま「スタチスチク」(講演資料参照)と書いて、注釈をつけています。なお、資料のベルカーブなどの図はチャ‐ルス・マレイの作成によるものです。

福沢の時代では英語の本を読んで理解していくのですから、この本を読むと感動的でさえあります。

今の時代の人は邦訳本で済ませていることが多いのを考えると、ずいぶんと楽をしている、その割に物事の本質をどれだけ理解しているのか、大変に不安でもあります。

「国家試験」などと言って他人事のように考えていては、「お上頼み」の精神です。これはよろしくないのです。

神戸、G7保健・厚生大臣サミット、サイドイベントへ

孫さんの自然エネルギー財団の翌日は、神戸に向かいました。G7保健・厚生大臣サミットの関連イベントに参加するのです。

一つは、認知症関係でWHOと厚生労働省の共催によるものです。WDCメンバーのAlzheimer’s Societyの Jeremy HughさんAlzheimer’s Disease InternationalMarc Wortmannさんなど、WDC “仲間” としておなじみの方が何人もおられます。

このパネルでは、「WDCと日本のチャレンジ」というようなテーマで10分ほどのプレゼン。今回は認知症の患者さんとサポートとしている家族、NGO、自治体などの参加もあり、皆さんのご苦労をシェアできるような時間でした。

本当に、本当に重い政治的課題です。

その後、場所を移してWorld Economic Forum Tokyo Officeが開催する長寿・高齢社会についてのセッションに参加しました。GHITも参加です。

高齢社会も難題ですね。いろいろな意見の交換は、いい”ブレスト”になります。

夜は、塩崎厚生労働大臣の主宰によるディナー。WHOのMargaret Chang事務局長(このお二人とはナイロビでもお会いしたばかりですが…)の他、数か国の厚生・保健大臣もご参加でした。

翌日は早々に帰京の途に就きました。