‘Be Movement’と私のインタビュー記事

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‘Be Movement’は、ウェブ時代の新しい形の「社会メディア」です。若い人たちが、グローバル時代の変化を受け取りながら、いろいろ試していることはうれしいことですね。
最近この「日本特集」が出ました。東北大震災+福島原発事故から3年を迎えたタイミングを意識した特集なのでしょう。

私も応援している“Table For Two”の小暮さんの記事が、私のインタビュー記事のすぐ後に
出ています。

このような時期ですから、国会事故調の問題も含めて、うまくまとめてくれています。

英語で数ページ、ちょっと長めかもしれませんが、時間のある時にちょっと目を通していただけると嬉しいです。

JAPAN’S SPIRIT -Strength through the Storm-
(be movement pp114-122)

Cassie Limさんとチームに感謝。

TEDxTokyo 2013

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5年目に入るのですが恒例のTEDxTokyoが渋谷の「ヒカリエ」で開催されました。私はこれにはじめからかかわっていますが、毎年TEDの注目度が上がり、多くの若者のボランティア、新しいスポンサーも加わり、充実した一日となりました。

毎年のことですが、Patrickの軽快な司会で楽しく進行するTEDxTokyoは、本当に楽しい一日です。

素晴らしい方たちのスピーチ、パフォーマンスのあるとても素晴らしいプログラム、それぞれがウェブで見ることができます。全く個人的な感想ですが、私の長い友人でもあり、その行動力からもいつも尊敬している建築家の坂茂(バンシゲル)さん(123)の話は、素晴らしい感動を皆さんに与えたと思います。それぞれの方たちの人生の生き方の「ものがたり」は、特に感動を呼ぶのだと思います。

Long Beachで開催されるTEDでもそうですが、スピーチの終わりの聴衆の拍手、特に「Standing Ovation」は、それぞれのスピーチへの反応としての一つの見方でしょう。

夕方からあいにくの雨。TEDがおわって、ここは失礼して順天堂大学の冨野教授が会長として主宰する日本腎臓学会のレセプションへご挨拶に。1997年、Sydneyでの素晴らしい国際腎臓学会で事務局長として大活躍したDavid Harrisにも久しぶりに会いました。久しぶりの、私の本職だった分野の昔の仲間たちはいいものです。

 

Steve Jobs特集と伝記出版

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 Bloomberg Newsweek TIME

Steve Jobs氏が亡くなって2週間が過ぎました。米国でNewsweek, Times, Bloombergなどの有数なWeekly magazineが彼の追悼特集を出したことは、20世紀後半でもJobs氏がそれだけ極めて傑出した人だったということでしょう。

特にNewsweekとBloombergは他の記事のない、全部がSteve Jobsのみの特別扱い、しかも広告もないのです。これはすごい扱いです。それだけ私達の社会を大きく変えた偉大な天才Artistという扱いでの追悼特集です。

Timesの頃からJobsとのお付き合いのあるWalter Isaacsonが、Timesの特集で付き合いのいきさつも書いていますが、彼の書く「Steve Jobs」の伝記が10月24日に出版されます。早速読んでみたい本、皆さんも本棚に入れておきたい一冊です。

Steve Jobsほど、私達の日常生活を、子供から大人まで、見える、触る、楽しむなど、色々な形で変えた人はいないでしょう。しかも、多くのファンのココロを掴まえて離さない、楽しい、うきうきした気持ちにさせながら、、。

Steve Jobs の生涯を短時間で、全体をまとめて想うにはこのビデオはいいよ。

 

 

Steve Jobsが逝く、淋しい。。そして若い人たちへ

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世界の多くの人が、Appleを愛している。そのAppleを創造し、建て直し、Appleをこの数年で米国一番の価値ある企業したその人、Steve Jobsが逝ってしまった。

彼のStanford大学での歴史に残るスピーチにあるように、誰にでも必ず訪れる「死」。でも、これだけ、その死が世界中から惜しまれた人は極めて少ない。 (資料

Steve Jobs(50)  

若い人たち、君たちの将来には広い世界があるのだ。日本社会の常識にばかり気をとられている必要などないのだ。他の人たちと違っていることはいいことなのだ。

あなたたち一人ひとりが、情熱を燃やせるもが必ずある。それは心の中に潜んでいる、でもまだ見つからない、気が付かないのかもしれない。グローバル世界に広がる多様な社会にあって、日本で生活しているだけでは、見つからないのかも知れない。

若いときは2度とこない。広い世界に出てみよう、目的は何でもいいのだ、勉強でも何でも、とにかく違う世界へ行ってみることだ。1, 2週間、1, 2ヶ月、数ヶ月、何年間でも、とにかく広い世界の空気を吸ってくる、生活する、色々な人たちに会ってこよう。そこから、君たちの道が見えてくるかもしれない。いつか、後になって、それらの実体験が、「1つ1つのDots」になることに気が付くときがくる、必ず来る。

Steve Jobsの歴史に残るStanford大学での14分のスピーチを時々聞いてみよう。 私も時々聞いている。 実にいいスピーチだ。 とても感動的だ。今になっては涙も出るけど。

本当に素晴らしい人だったね。私たちの、子供たちの生活を、この10年もしない間にすっかり変えてしまった。

何しろ、2, 3歳の子供がテレビにタッチして、画面を動かそうとするぐらいなのだから。

ドラゴン桜、さらなる奮闘、「休学のすすめ」

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このサイトで何回も紹介しているドラゴン桜、その始まりは3年前の12月でした。そのときに休学してダッカに行って来なさい、と私が勧めたのです。税所くんはそこですぐに決心したようでした。皆さんとても元気になって帰っていきました。そのあとは、三好くんたちの国内チームとGCMPを形成するなど、進展していったのです。

大変な苦労をしながら、そのインパクトが、急速に日本につたわることになりました。うれしいことです。

その税所くんの本、「前へ、前へ、前へ」 を皆さんご存知と思います。再度ご紹介しますが、現地でなかなかの苦労しているようです。早稲田でも、もちろんいろいろな苦労があるでしょうけど。

これは始まりで、この活動をさらに広げ、社会を変えるようになるまでには、とてつもない「壁」がいくつもあることでしょう。

粘り強く、みんなを巻き込んで進んでいく、多くの若者たちの「ロールモデル」の税所くん、今からがもっと大変だと思いますが、みんなと一緒に応援しているよ、、。

ところで、このサイトでも繰り返し叫んでいる「休学のすすめ」 ですが、いくつかの私立大学では、「休学中」にもかかわらず授業料などの「学費」を払わなくてはいけない、という教育機関では考えられないようなことがあるようです。

でも、学生さんたちのがんばりもあって、明治大学では休学中の学費を大きく減額していただいたようです。良かった、良かった。でも、これは帰ってからの学費の一部に取り込んで欲しいですね。

他の私立大学でも、このような対応をお願いします。学生さんたちも、もっと力を合わせてお願いしよう。

これはあなた達の将来を築くための権利なのだよ。

 

TEDxTokyo 2011

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2009年に始まったTEDxTokyo資料1)。今年で3年目を迎えました。

この親組織に当たるTEDについてもいくつか報告資料1)しています。

でも、今年は「3.11」の後なので、急遽、テーマを変更。素晴らしい集まりになりました。

参加していただいた皆さんも、とても楽しんでいただけたし、また、これからの日本への期待が、少しずつにでも出てきたのではないかと思います。

プログラムもウェブ(このサイトで’TEDxTokyo2011’ でサーチしてみるとか、、)で見ることが出来ます。皆さんのお好みはそれぞれだと思いますが、個人的な好みもありますが、私が特に楽しめたのは、例えば;

Black A Yo Yo
Dr Ueno
Gunter Pauli
Kathy Matsui
などなど。

皆さんも、一人ひとり楽しんでください。

企画、実行を預かるTodd and Patrick、この開催には100人を超える素晴らしいvolunteersの活躍がありました。

ありがとうみんな。

 

 

 

 

TED -5: サーチで出るサイトは誰が決めるか?iPad本の可能性

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タイトルは面白そうでしょう?いかにもTEDらしい話です。今年、私が楽しんだプレゼンからです。

あなたがGoogleでサーチするとき、どんなサイトが出てくるでしょうか?その問題は?その話です。

今回の大災害、原発についての報道、広報にも通じることです。Eli Pariser、9分のプレゼンです。

iPadを使うと、どんな本を作れる可能性があるでしょうか?Mike Mata、4分のプレゼンです。

楽しんでください。

自分たちで出来る「消エネ」をまず実践する; 新しい動きをおこそう

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福島原発以来、電力供給、計画停電などで見るように、エネルギーは社会すべてを巻き込む大事件です。エネルギー政策は国家の基盤です。原子力以上に、「省エネ」が大事です。

今回の事件をきっかけに、通常のメデイア、書物のほかにもFaceBook、blogなどいろいろな情報、アイデア、知恵、市井の知恵、技術者たちのいろいろな提案などがあります。今までの、電力にしても「供給側の論理」で進んできた社会が、CO2と気候変動の課題、石油の価格高騰もあり、さらによりフラットな「オープン、受益者側」対応可能な社会へ変換してきたところが「ミソ」、知恵のしぼりどころです。

今の状況で、すぐ出来る、簡単なアイデアがいくつも出てきます。米倉誠一郎さんのFBからHidefumi Nishigaさんの提案として、こんなのがありました。
「家庭での電力削減の第一歩、30A(アンペア)を超える契約をしている人は、30A契約に戻そう。ピーク電力を30A超えて使えなくなる。
まず、配電盤を見て、何アンペアになっているか確かめ、40A、50A、60Aだったら、早速電力会社に30Aにしたいと申し込もう。
30A契約のイノベーションを起こそう! ?
理由と効果; 居間にエアコン1台くらいなら30A契約で大丈夫(我が家)。ピークで40A以上使っている家庭が30Aにすると、ブレーカーが落ちないように気を使います。ピークで平均10A、1kW下げる家庭が100万世帯増えれば、原発一基分です。」

これで、それぞれが自分たちで電力の使い方を工夫できる。

些細なことでも、実行してみることです。[チリも積もれば山となる」、「継続はちから」など、世界共通のことわざですね。

このような「省エネ」は世界共通の問題ですから、対策への知恵、選択肢は世界でも通用することです。いいアイデイアはせめて半分ぐらいは英語で発信し、また探して欲しいものです。他の国で、都市で、社会で、すでに行われている「省エネ」政策の現状、そして同じような知恵が実践されているところもいくつもあるのです。皆さんが、世界との交流の輪を広げることが可能になっているのです。そのような広がりこそが、社会を、世界を動かす原動力になりうるのです。日本語、英語用の「App」も作れるかも。

この4ヶ月で起こっている変化、Tunisia, Egypt, Bahrain, Syria, Libyaなどなど、日本を変えるきっかけがきているのです。これを逃してはいけません。
まずあなたの家の配電盤を見て見ましょう。

 

日本の強さと弱さ; 危機のときに浮き上がる本当の姿

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今回の地震津波の大災害、そしてその被害を拡大している福島原子力事故。こういう、予期しないことが起こったときに、国でも、組織でも、本当の姿が浮かび上がり、それぞれの本当の強さ,弱さが浮かび上がります。情報を隠せない世界で、これは世界中に隠せないのです。

皆さんはどのように感じましたか?

最初の1、2週間、日本のテレビ、新聞などを見ている人たちには、現地の惨状が次々と繰り返し出てきます。今のネット時代、利用しないと本当の姿、有様を想像することも出来ないような状態でした。ありていに言えば、戦時中の「大本営発表」とほとんど違わないのです。最初は新聞もテレビもどこでも同じ、「専門家」の意見もその背後が見え見えです。枝野さんの記者会見が政府の公式見解です。がんばって会見していますが、いろいろ事情はあるのでしょうが、何しろ内容と政府の意思がはっきりしていないためでしょう、わかりにくいのです。そして東京電力、保安院などの記者会見も世界中で見られているのです。

メデイアもひどいものです。基本的に横並び。「記者クラブ制度」も時代遅れのひどいものですが、限られた時間で場違いな質問も結構あって、記者会見では質問するほうへもテレビカメラを向けるべきです。

政府の対応も世界中に丸見えです。元来、日本語がロジカルでなくわかりにくいことは知られていますが、内容が貧弱というのが世界の見方。

世界は日本の原発対処をとても気にしていますが、日本の対応は透明性が低く、理解不可能とあきれている、というところでしょうか。私は国家の信用がメルトダウンという状況になりつつあるのでは、と危惧しています。

政治の「リーダーシップ」はどこに行ってしまったのでしょうか。

日本の弱さと強さは?現場の人たちは強い、「リーダー」たちは秀才かもしれないが修羅場をくぐっていないので危機には弱い、ということでしょう。

以前から言っているように、私はもっぱら「The Economist」など、さらに今回は「New York Times」などをフォローしています。たくさんの意見が出ていますが、一般の国民や消防、自衛隊などの現場の方達の強さ、NGOの活躍、創業者達のすばやい行動には賞賛の声が多いのです。世界中の注目は政府、東電、保安院など日本の組織トップたちの危機管理能力です。
1.http://www.voanews.com/english/news/asia/VOA-Reporters-Reflection-on-Japanese-Tragedy-119013669.html
2. http://www.economist.com/node/18441143?story_id=18441143
3.http://www.economist.com/blogs/babbage/2011/03/post-earthquake_nuclear_crisis&fsrc=nwl 

皆さんと力を合わせて、「失われた20年」から新しい日本を創生することこそが、お亡くなりになった方達へ報いるために私達がするべきことです。

 

 

悲しみをこえて、韓国から「歌」の贈り物

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今回の大惨事、本当になんと表現したらよいのか、そしてウェブ時代の新しい力をひしひしと感じる 2週間でした。

私の友人の出口さん、いつも素晴らしい記事をメルマガに書いてくれています。元はといえばジャーナリスト新聞記者ですから、取材と調査、文章はお手のもの。さすがプロです。この3年ほど前から韓国の近代医学史の件でもお世話になっています。

Twitterでも、このようなときには「歌」がいいという意見がいくつも飛び交っていました。テレビの報道があまりにも画一的であったこともあるでしょう。

今回の悲劇に韓国からの美しい歌とビデオがありました。すぐに出口さんに送ったところ歌詞の意味を、といわれました。韓国の友人にすぐに翻訳してもらいました。日本語訳のあるビデオもありました。出口さんの美しい文章と一緒に「その部分」お送りします。

ここからですが、

「■映像に涙、歌手のチョ・ソンモさんの歌が心に響く」 の一節です。