Project Hope理事会でスピーチ、Washington DC

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東北再建支援で協力しているProject Hopeの理事会で、お礼のご挨拶とスピーチのためにAbu DhabiからWashington DCにきました。

Dubaiから早朝にWashington DCのDulles空港着。Mandarin Oriental Hotelへ。忙しく身支度を整えて、HGPIの乗竹くん、Project HopeのFred Garberさん(資料1)と合流して日本大使館へ、藤崎大使にご挨拶に向かいました。このProject Hopeと私達のImpact Japan - HGPIの作業は、「3.11」東北災害の後まもなく頂いたWashington DCの藤崎大使から私の携帯への電話から始まったのです。

大使館訪問の後、National Academy of Sciences、AAASの建物内にある、私も関与しているGlobal Knowledge Initiative へ。

Project Hopeの理事会は年4回ほど開催されるそうで、そのうちの2回はゲストをお招きして話をお聞きするのだそうです。Project Hopeは世界に展開する最大ともいえる災害医療チームですから、「どんな人たちがスピーチにきたのか?」と聞いたところ、最近では「James Jones 」だよ、といわれ気分としてチョッとあせりました。Jones氏はObama政権の安全保障の最高責任者National Security Advisorだったからです。また、Condoleezza Rice なども来たということです。

全部で40人ほど。カクテルのあとは同じテーブルの色々な方たちと話しながら、デザートの時間になり、Dr John Howeが私を紹介し、私の話しが始まります。私は20分ほど、東北の大災害とProject Hopeと藤崎大使と私達の活動、Operation Tomodachi、これからの計画、また日米関係の行方などについて話しました。ちょうど今年12月は「Pearl Harbor」から70年ですし、Washington DCの有名な桜の植樹から100年です。

いくつも質問が出て、盛り上がりました。あとで、Gerberさんから、「よかったよ、この理事会のスピーチで、こんなに質問がたくさん出ることはないのだけどね、、来てもらって本当によかった、、」と。

同じ時間にMandarin Oriental Hotel大会場では、訪米中の韓国Lee Mhung-Bak大統領歓迎会が開催されていました。こちらは多くの韓国の方達が集まっていたようで、夕方からロビーに、多くの嬉しそう、誇らしげな韓国の方達の長い列、大いに元気な様子でした。いいことですね。

Obama大統領も、Lee 大統領をState Visitの特別待遇 (資料1)でお迎えしたようですね。無理もないことです。うらやましいですね、この元気さは。勿論、問題はいくつもありますが。

韓国のお隣の日本は5年で6人の首相のありさまです、何をしたいのかさっぱりわかりませんし、大きなことは何の決断もできませんし、、、。 Lost Decadeは20年を過ぎ、EU, USに相当先行してはいますけど。

ちょうどその前の週にWashington DCでClinton国務長官がKeynote Remarksをされた、Daniel Inouye上院議員ほかが参加された日米の会議があったばかりですが、、、どんなものだったのでしょうか。

翌日は、朝早くからCSISとの共同Project  、そして11月にフクシマでの開催予定の会議など、今後の打ち合わせを済ませ、空港へ向かいました。

8日(土)の夜に成田空港出発、Abu DhabiとWashington DCでは一流ホテルで各一泊、機内で3泊して13日(木)成田着、という世界一周の旅でした。

機内ではよく眠りました。

 

GAC でAbu Dhabiへ、そしてWashington DC

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10日の夜、成田からAbu Dhabiへ、Etihadの直行便です。World Economic Forum主催のGlobal Agenda Councilへ参加です。この会議は過去3回、Dubaiで開催されています。Abu Dhabi行きの同じフライトに、この会議に日本から参加する方が何人もおられます。

Abu Dhabiに早朝に到着。10月7-9日に鈴鹿で開催されているF1 Formula Car Race (資料1)が11月に開催される会場のYAS Hotel にチェックイン。すごい施設。

会議は丸2日間に参加、会場はHotelに隣接したFormula 1の会場の一部の建物です。私は「Japan Council」のsub-Chairで出ずっぱりでしたが、Boston Consulting Groupの御立さんをはじめとした方達が、議論をうまくまとめてくれました。「3.11」からあまり発信できていない(何しろこの5年で6人の首相の国ですから、、)日本からの課題提供ですからつらいところで、皆さんとの討論に苦労しましたが、多くの方達といい議論が出来ました。

レセプションは、レースの直線コースを見下ろすRoyal Tower、UAEの首相はじめの首脳もこられました。

私は、2日目をフルに出席して、車でDubaiへ、そこから深夜の便でWashington DCへ向かいました。

とても、あわただしい2日でした。

Impact Japanの理事会

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Impact Japan を立ち上げて6ヶ月、「出る杭」の人、特に若者達のいろんな自発的な活動を支援し、東日本大震災ではProject Hopeとの共同作業を立ち上げて、またHarvard College Initiative Japanとの教育プログラムを開催し、みんなが力を合わせて、この6ヶ月が過ぎました。

これも、気の合う仲間達とTEDxTokyoの立ち上げの頃から始まったことですね。自然発展的に成長してきているのです。

Impact Japan で「Google」してください。また、このサイトでも「Impact Japan」で「サーチ」していただけるとたくさんのpostsを見ることができます。

これらのサイトを見ていただければ、私達が何をしているのかどんな活動に力を入れようとしているのか、ご理解いただけると思います。

正式の組織となって6ヶ月たちました。正式の理事会を開催しました。名誉会長の駐日大使Roosさんも、1時間ほど参加して下さり、色々な提案をいただきました。

多くの課題を乗り越えて、Impact Japanが、若者達を元気づけ、「出る杭たち」を激励し、多様な力を組み合わせ、日本を変える力になることを応援していきたいですね。

Impact Japanにかかわる皆さんの支援と活動に心からお礼の気持ちで一杯です。これからもご支援よろしく。

 

 

 

最近の活動サマリー: Singapore、広島、SoftBank、そして金沢工業大学

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最近も、相も変わらず、忙しくしています。カラムの掲載が遅れがちですが、最近の活動のサマリーを。

SydneyからSingaporeへ。私なりに相互の関係を推進しようと、日本からの友人と連れ立って、TemasekNational Research FoundationEDB (Economic Development Board)A*STAR SPRINGなどの政府機関を訪問。このサイトの中で「Singapore」で「search」すればお分かりのように、私も何年もお付き合いがあるので、面会等はスムーズです。またいくつかのPrivateの起業家や企業の方達とも面会や会食に時間を使いました。とにかく、何でもあちらは話が早い、理解が早い、前向き、こちら側のフォローのスピードが心配だ、というぐらいです。大変化の時代、何よりも個人的信頼とネットワークとスピードは大事です。

会食はいつものことですが、A*STARの伊藤教授、そして今回は米国でPhD、UCSDでポスドクのあと、National University of SingaporeにAssistant Professorとして今年から研究活動を始めたShigeki Sugii くんと。またLee Kuan YewとともにSingaporeを立ち上げた1人Goh Keng Sweeさんの義理の娘のTan Siok Sunさん、などと。

10日は広島に出かけました。今年の春、広島大学医学部教授を退任した腎臓関係の長い友人、頼岡さんの3月に予定されていた会へ出席。大震災で延期になり、この時期になったのです。1時間ほどの講演をしました。このところの講演は、時期的にも世界の大変化のときでもありますし、「Age of Uncertainty」を中心に話しています。このテーマは特に教育関係の方たちにとっては、分野を超えて大事なテーマだと考えているからです。久しぶりに多くの友人に会え、楽しい時間をすごしました。

翌日11日(日)は、もとUNITARの所長をしていたAzimiさん(資料1)と久しぶりにお会いしました。ここでも話題が尽きませんが、時間切れで東京へ向かいました。

この日はまさに「9.11」、10年の日。世界中が注目する中、皆さんが10年前のその日を思いつつ、この10年で世界の様相がどんなに大きく変わったのかを実感したのではないかと思います。そして、この日は私の誕生日。わたしは10年前と確か同じ場所で身内で食事へ出かけました。たくさんのHappy Birthdayメールをいただきました。この返事で夜中までかかってしまいました。

12日(月)は、大いに話題になっているSoftBankの孫 正義さんの立ち上げた「自然エネルギー財団」設立の国際会議」 に出席。孫さんの基調講演はなかなか好評資料1)のようでした。世界から多くのお客様もお招きして、なかなかのプログラムでした。3日間の会議です。

夕方から、金沢工業大学 が主催する企業の方々をお招きしての講演会で、ここでも「Age of Uncertainly」の話。広島とは同じタイトルですが、筋書きはちょっと変えていますが、大枠は同様の趣旨での話です。広い会場に多くの方がこられました。企業の方々、また特に主催の大学の皆さんにとても喜んでいただけたようです。この大学は、1学年1000以上の定員の大学で就職率は95%を超え、就職ランキング(色々のがありますが、、)でも相当に高い、ある調査では全国9位ということを知っていましたので、この辺の背景・意味・企業の課題などについてもコメントしました。

多くの方にお会いし、とても忙しく、色々なことが後手に回りがちなこの1、2週間です。

 

アジアの若者の繋がりを作る沖縄の‘AYDPO’

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3 年前に沖縄で始まった「アジア青年の家 Asian Youth Exchange Program in Okinawa」 (資料)。 15歳前後の若者達が3週間ほど沖縄で一緒に過ごす「Summer Camp」です。みんな本当に楽しい時間を共有します。

今年は4回目。プログラムのタイトルがAsia Youth Development Program in Okinawa (AYDPO)になりました。沖縄が開催主体になったのです。この2008-2010年の3年間の参加の皆さん、Tutorsの大学生さんたちの熱い思いと友情のきずなはFaceBookなどで強く結ばれています。

例年のことですが私も閉会式に参加、今年のみんなの発表は水問題。でも、発表にもいろいろ工夫が凝らされていて、とても感動的な時間を共有しました。

今年のプログラムの日記、写真、最後の日の皆さんの作品、みんなで作った歌などをココで見ることができます。若者達の楽しい時間が感じ取れますね。将来が楽しみです。

このような活動を、学校単位でも、地域単位でも、出来る範囲で、自発的にでいいのでドンドン広げていって欲しいですね。

若いときこそ、将来の仲間づくりの場を作ってあげる、これが日本にとっても、アジアの若者にとっても、これからの世界にとっても大事な課題なのですから。

AYDPO閉会式での講演のほかに、この機会に私は午前は琉球大学へお邪魔して「MOT」などで活躍している方々と講演と懇談(ちょっと時間が足りなくなりました、すみません)、夜は沖縄科学技術大学院大学のDorfan学長資料1)(大学院になって正式に学長就任予定)ご夫妻、Vice President and Executive DirectorのBaughman  さんと会食の機会を持つことが出来ました。

沖縄で、このような「開国」への動きが進んでいるのです。皆さんの応援をお願いします。

 

「3.11」からの日本の信用失墜へすることは: 日本記者クラブで講演

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日本記者クラブ ではいろいろなゲストをお迎えして講演会を開催しています。最近では米国議会の大物、ダニエルイノウエ議員が来日されましたが、この方の講演も聞くことが出来ます。

私ですが、5月20日にお招きを受け、前日に民主党議員の集まり(これはメデイアには公開でしたので、、)で配布した資料をお渡しして講演しました。ここに記載してある講演の内容はここでは簡単にまとめてあります。

この講演はOn-lineで公開 されるということで、控え目に、出来るだけおとなしく話をしました。

質疑応答になると、やはりもともとはほとんどが記者さんたちですし、お互いに知らないわけでもないし、皆さんも私の背景をよくご存知の方も多いので、質問もそのような背景を反映したものが多かったと思います。

でも、それなりに私もきついことを言いますので、まあこの辺はビデオを見てください。

また、別にこのとき参加していた小岩井さんもこの講演の要旨をScience Portalに掲載してくれましたので、こちらも紹介します。こちらでは、私が報道機関も批判の対象にしていることも書いてくれています。これはほかでも繰り返し発信資料1)していることですけどね、、。

「時代刺激人(シゲキビト)」を自称するジャーナリスト牧野さんも参加でしたが(いろいろよくお会いするのですよね、、)、彼のblogにも「G8サミットで原発事故不信の解消を日本が世界に表明する最後チャンス」というタイトルで書いていただきました。

国会議員の中にも私の有用な提案への動きがあります。健全な立法府と行政府の関係構築にも良い機会でしょう。

 

WEFのRisk Response Network: 世界が注目する日本の対応

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World Economic Forum (ダボス会議) は、ますます相互依存を深めつつ、一方で多くのリスクの広がりが進む世界での「危険」について議論し、その対応を構築しようと「Risk Response Network (RRN)」 資料1)の会合を続けています。

私も参加しているのですが、なんと今回の「3.11」の大震災と原発事故は、そのような大事件が、まさに日本で起こったのです。

4月にNew Yorkで会合があり、5月18日には、特別に今回の大災害の日本の対応にフォーカスしたWorkshopが、東京で開催されました。

多くの方の参加、まだ枝野官房長官の挨拶等がありました。会議の要約 、また関連資料資料1)、などいろいろと見ることが出来ます。RRNのCOOであるKevin Steinbergのサマリー も見ることが出来ます。

この3日間に、この公開の会合に加えて、いろいろな主要人物との面談、議論の場がもたれました。

日本の対応は世界注目の的です。

 

自分たちで出来る「消エネ」をまず実践する; 新しい動きをおこそう

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福島原発以来、電力供給、計画停電などで見るように、エネルギーは社会すべてを巻き込む大事件です。エネルギー政策は国家の基盤です。原子力以上に、「省エネ」が大事です。

今回の事件をきっかけに、通常のメデイア、書物のほかにもFaceBook、blogなどいろいろな情報、アイデア、知恵、市井の知恵、技術者たちのいろいろな提案などがあります。今までの、電力にしても「供給側の論理」で進んできた社会が、CO2と気候変動の課題、石油の価格高騰もあり、さらによりフラットな「オープン、受益者側」対応可能な社会へ変換してきたところが「ミソ」、知恵のしぼりどころです。

今の状況で、すぐ出来る、簡単なアイデアがいくつも出てきます。米倉誠一郎さんのFBからHidefumi Nishigaさんの提案として、こんなのがありました。
「家庭での電力削減の第一歩、30A(アンペア)を超える契約をしている人は、30A契約に戻そう。ピーク電力を30A超えて使えなくなる。
まず、配電盤を見て、何アンペアになっているか確かめ、40A、50A、60Aだったら、早速電力会社に30Aにしたいと申し込もう。
30A契約のイノベーションを起こそう! ?
理由と効果; 居間にエアコン1台くらいなら30A契約で大丈夫(我が家)。ピークで40A以上使っている家庭が30Aにすると、ブレーカーが落ちないように気を使います。ピークで平均10A、1kW下げる家庭が100万世帯増えれば、原発一基分です。」

これで、それぞれが自分たちで電力の使い方を工夫できる。

些細なことでも、実行してみることです。[チリも積もれば山となる」、「継続はちから」など、世界共通のことわざですね。

このような「省エネ」は世界共通の問題ですから、対策への知恵、選択肢は世界でも通用することです。いいアイデイアはせめて半分ぐらいは英語で発信し、また探して欲しいものです。他の国で、都市で、社会で、すでに行われている「省エネ」政策の現状、そして同じような知恵が実践されているところもいくつもあるのです。皆さんが、世界との交流の輪を広げることが可能になっているのです。そのような広がりこそが、社会を、世界を動かす原動力になりうるのです。日本語、英語用の「App」も作れるかも。

この4ヶ月で起こっている変化、Tunisia, Egypt, Bahrain, Syria, Libyaなどなど、日本を変えるきっかけがきているのです。これを逃してはいけません。
まずあなたの家の配電盤を見て見ましょう。

 

女性の活躍を期待して講演

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San Diegoから早朝、羽田着。結局、1日はProject Hopeの連絡等の仕事にかかることになりました。

災害地のほうは、徐々に対応の整備なども進み、不完全ながら援助も進んでいる様子です。医療関係の現地の様相はかなり変化しています。急性期よりは慢性疾患への対応、また子供や高齢者などの精神面への対応も大事なテーマになっているようです。

結局、翌日に現地の方へ、さらに福島方面にも行くことになり、各方面への連絡など、皆さん本当に一生懸命です。

UCLAに戻ったDr Shimabukuroも再度、日本へ戻ることになり、各方面への連絡も大変です。彼女はその間にUSA Today にも寄稿しています。がんばり屋さんです。

私とは言えば、翌日はTokyo American Club (TAC)、「Women’s Committee」主催の昼食会で「Women Empowerment in Japan」をめぐる講演をすることになっていましたので、残念ながら災害地方面へは行くことができませんでした。残念な機会を逃しました。

この講演会では駐日米国大使夫人Mrs Roosが私のお隣でした。今回のことでいろいろお話することが出来ました。大使のご活躍はtwitterなどでもよくわかります。出席者は全員が女性で男性は私のもう1人、TACのPresdient、Mr Leeでした。

私の講演といえば「Thank you for inviting me to TAC luncheon seminar to discuss ‘Gender Empowerment here in Japan.’ But, I must say that I am disappointed because today my audience consists of only women except for me and TAC president and what I speak to you today must be addressed rather mainly to men and you women know well many issues I will be talking about」、で始めました。出席者には参考文献を配布しました。

従来からの社会システムで既得権のある「男性社会」が、どのように「男女同権」社会へ、女性の活動を可能にするのか、支援できるか、が問題なのです。実際、日本社会がもっと女性が活躍することを可能にすると、経済は15%向上するという分析が再三にわたってGoldman SachsのKathy Matsuiさんから「Womenomics」として発表されています。文献リストを参照してください。

この問題についてはこのサイトの中でも何回も指摘し、議論しているところです。

 

「Design Thinking」、新しい時代の動き

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明けましておめでとうございます。

2011年こそは、日本ももう少し活性が感じられるといいですね、期待したいですが、、。

この2,3年のことでしょうか、「Design Thinking」という言葉が広がりはじめたように思います。人によってその解釈は違うと思いますが、グローバル世界になって、問題の複雑さへの多くの知恵の結晶かもしれません。

私のサイトでも、紹介していると思いますが、「Design」という言葉が、単なる、物や形のDesignという次元を超えて、多様で、異質な考えなどを広く、多角的に取り入れながら、複雑な問題 complex problemsを分析、理解し、「現実的な解」 practical solutionsを提示するという考え方がその背景にあるように思います。「Design Thinking」というプロセスと理解するとでも言うところでしょうか。

これは多くの分野で見られる現象だと私は感じていて、科学研究のアプローチから言えばSonyの所マリオさんの「Open Systems Science」 という考えかた、Harvard, Stanford大学などのGraduate School of Design, dSchool、また東京大学の「i.School」が出てきた背景なのだと思います。

さらに問題を整理するうえで、しばしば図示するプロセスが取り入れられます。World Economic ForumでのIdeasLabもそんな感覚でしょうか、また最近Dubaiで参加した「Global Redesign Summit」(資料1)「Global Risk Response Network」(資料1)などでも「Design、Innovation」 などのCouncilが素敵なヴィジュアルのデモを作成してくれているのも、複雑な問題の「見せる」、「見える化」することの大事さを示しています。

ここ数年、いわゆるdesignerという方達のビジネスでの活躍が目立っているのも、時代の流れと情報を図示化してみせる技法が、デジタル技術の発達で多様になっていることにも関係しているのかもしれません。奥山清行さん (資料1)、三宅一生さん 資料1)、佐藤可士和さん 資料1)などの方達です。

皆さん国際派でもあり、人間の心の本質をいつも考えているからこそ、「Open- and Demand-driven Innovation、新しい価値の創造」という時代に要請にこたえるべき視点が、自然に身に染みついているからなのかもしれません。

2009年に続いて開催した2010年のGlobal Entrepreneurship Week (GEW)でも「Impact Japan : Design Thinking」(資料1)をテーマに、若い人たちのグループをお招きしてWorkshopを開催したものそのような意図があったからです。ここから始まって「Impact Japan」という組織を立ち上げましたが、このGEW企画の活動「Design Thinking」が日経新聞の年末12月29日朝刊に、広告記事として掲載されました。

新しい時代へ対応すべく、世界の知恵が動いているように感じます。今年の日本はどうなのでしょうか。