お正月のいろいろ

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おくればせながら、あけましておめでとうございます。

新春は3日まで休日、4~6日は仕事回りのご挨拶、7~9日は週末でまた休み。

休みが続くのは、なんとなく本を読んだりして、それなりに充実してはいるけど、なんとなしに疲れる。

その間にも認知症の世界審議会に対応して、日本の政策を作る作業でHGPIのチームは大忙し。参加をお願いする要人、関係者へのご挨拶、連絡など。チームの一人は年末年始にかけてロンドンに3日間で往復する強行軍。

そして、HGPIの新春初めの恒例の私のセミナー。多くの皆さんに来ていただき、感謝です。

オーストラリアのミラー大使がいよいよ帰国で、レセプション。カナダ大使館では新春のレセプション。

その間に大相撲初場所の切符をいただき、2度も出かける幸運。

そして、SafeCast1)の新春レセプション。世界に広がる素晴らしい活動で、福島は言うまでもなく、日本中ばかりか、世界にひろがる市民による科学的アプローチ、Citizen-Scienceの信頼は世界に広がっているし、またIAEAにも高く評価されています。

その他にも、新しい時代を開いていく何人もの若者たちといろいろ相談事もあって、応援団としては、これがまた楽しい。

今年はどんな年になるのでしょう。「Post-Truth」とかで、トランプ大統領の就任式を見ているとちょっと心配です。

最近は、私もFacebookにいろいろ書くようにしています。

みなさん、今年もよろしく。

 

日本の新しい医学教育を、人材の育成を通して進める

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12月18日(日)の午前、東大の農学部キャンパスにある弥生講堂で日本臨床疫学会の発足記念講演会がありました。

日本でもようやくこのような学会ができたのですね。新しい時代の医師に必要な素養の一つです。

この学会は、この分野の活動を進めてきたリーダーの一人である福原俊一さん(京都大学教授)の企画に始まるものです。福原さんはこの分野での活動を通して、新しい時代の医師の育成に熱心に取り組んできました。

日本の医学教育、学会の在り方、専門医の作り方、認定の在り方など、世界の時代の流れに比して、日本では20年は遅れていると確信しています。

私が行った20年前の東京大学での最終講義学会での講演医学教育の在り方1)などを見ても、日本の大学の教育がいかに変わっていないことが浮き彫りになってくると思います。

この学会の発足記念講演会の冒頭、ご挨拶の場をいただきましたので、1980年ごろから欧米では始まっていた、しかし、日本では理解されない、いくつかのプログラムを私と仲間たちが始めたことなどをお話ししました。

私の講演のビデオはこちらから見ることができます。また、この時の私のスライドはこちらです。

 

ベルツ先生の教え

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今年は、日本に近代医学、医学教育の基礎を築くのに指導的な立場で貢献してくれた医学者、ベルツ先生が来日して140年になります。

そして、1901年(明治34年)11月22日はベルツ先生の滞在25周年を記念した大祝賀会が行われた日なのです。

この11月22日のことは「ベルツの日記」にも記述があり、多くの人に引用される大事なメッセージが残されています。

偶然なのですが、「医学界新聞」という医学関係の方たちに広く読まれている週刊新聞の11月21日号に、ベルツの先生について非常に詳しい自治医大学長の永井良三さん、ベルツ先生の弟のひ孫のモリツ・ベルツさんと私の鼎談PDF)が掲載されました。そしてこの出版日が、ちょうどこの講演の115年の日だったのです。偶然ですね。

この企画は、1年前から始まり、今年の春ごろから具体化したものなので、この発行日が11月21日になったのはまったくの偶然なのですが、何か不思議な気持ちになります。

特に医学、臨床医学、診療、そして医学研究など、広く社会で医学、医療に関係している方たち、そして多くの医学生たちにも、ぜひぜひ読んでもらいたいので、ここに掲載します。

この鼎談について何か感想などあったら、お寄せください。

人生には、ベルツさんとの出会い、この鼎談の出版日など、本当にいろいろな偶然があるものですね。

いろいろな会合

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9月の終わりから10月の初めは、沖縄科学技術大学院大学の理事会、東京でUCLAのBlock学長をお迎えしての同窓会、次いで京都でのSTS Forum (ここで大隅先生のノーベル賞受賞のニュースでインタビューが入りました)、GRIPSに戻って米国国務省の主任科学顧問だったColglazier氏のセミナーなど、いろいろとありました。

次いで、GHIT Fundの理事会の議長としてシンガポール経由でHyderabadへ。理事会では、現地の医療の現場の視察もあり、いろいろ参考になることが多かったです。この街は初めてですが、10年ほど前のニューデリーと比べても、活気もあるし、道路の整備状態も格段に良くなっています。また、公共鉄道の建築も見ることができました。

医療の現場はまだまだのようですが、ASHAなどの保健師さんのボトムアップの活動や、水道、携帯電話などが広く普及してきたこともあって、保健衛生のインフラは随分と整備されて来ているようでした。現地の医療関係者との会合や、研究所の視察もありましたが、まだまだとはいえ、随分と変わって来ています。

最終日の晩餐はTaj Falaknuma Palace1)でした。超豪華で、世界最長とかいう101人を迎えての晩さんテーブルなどもあります。

周囲とは、あまりの格差ですが、この建造物には大英帝国のしるしがここかしこにあります。帝国を運営する能力というか、歴史のありさまを見る思いがします。そこから空港へ、シンガポール経由で羽田に帰りました。

他にもいろいろと面談、会議、セミナーなどがあり、あれよあれよの2週間でした。

2016年のノーベル医学生理学賞、大隅先生が単独受賞

10月3日の夜に、去年の大村さんに続いて、大隅先生が2016年のノーベル医学賞を単独受賞されたと発表されました。とてもうれしいです。

私は京都で行われていたSTSフォーラムに出席していて、レセプションの時のニュースでした。

日経新聞の4日の朝刊に大隅先生と江崎先生と私の電話鼎談が、また、共同通信の配信した大隅先生と私のインタビューが毎日新聞に出ています。

とてもうれしいです。みなさんも同じと思いますが、若手の育成については、大隅先生も私も、共通した懸念を持っています。