ドラゴン桜、またまた快挙

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早稲田大学の税所くんが休学してがんばっているBangladeshで貧しい村の若者を、不可能と思われる高い目標へ挑戦する「ドラゴン桜」 (資料1)。

11月30日の日経新聞「挑む」という特集にも税所くんの挑戦が紹介されました。

ちょうどこの記事が出たとき、私はDubaiにいましたが、彼から記事の話は聞いていました。記事を読んだ人たちは、さすが早稲田大学、と思われたかもしれませんね。しかし、これは税所くんとその仲間たちの力です。早稲田大学を休学 (資料1)したこと、そして大いに悪戦苦闘したことが良かったこともあるでしょう。

このよう挑戦する学生、未来の「世界のリーダー」を輩出することこそ、グローバル時代の大学の大きな使命のひとつでもあるのです。このような人が「Human Capital、人財」になる可能性を秘めているのです。大きな「Impact」を社会に、世界に与えるのです。

今日、帰国したところへ税所くんから、以下の朗報が入りました。

「黒川先生

ドラゴン桜。 初の 女子生徒合格!ジェレン アクター 18歳 女性

国立第2位 ジョゴンナ大学に合格!!
7万人の受験生のうち、2,038位の順位での堂々合格です!!

村の女子生徒が、村のe-Educationで勉強して、日本でいう一橋大学に合格したのです!

ヘラルに引き続き第2の奇跡!!それにしても70,000人中 2,038番。

現地からはまたも、「信じられない!!!」の声が続出しています。

イスラム教の下、村の女子生徒は人生の選択において厳しい環境にいる女性が多い中、新しい希望のロールモデルが本日バングラデシュに誕生しました。

ジェレン アクター    革命をありがとう!

彼女はヘラルに引き続きこの国で2番目の映像授業による大学受験合格者になりました。

速報でした。」

熱いですねえ、、。彼の新しいサイトは「ここ」

これが今の「内向き」といわれる若者たちに対して、大人が出来ることなのです。若者一人ひとりの心の底にある熱い思い (資料1) に気づかせ、暖かく応援、支援することです。

これが教育の真髄と思います。

 

「内向き、鎖国マインド」の日本人はいつから?

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最近、日本人の内向き志向、鎖国マインドについて、多くのコメントがなぜか急速にメデイアで取り上げられています。

なにか変ですね、何かのサインなのでしょうか?そんなことは、私を含めて一部の人たちは以前から言っていたことです、「知の鎖国」(資料1)とかの言葉でね。この国の多くの「立派な立場」の人たちが、まじめに考えて、しかも気がついていなかったのか、一部では気がついていても認めたくなかったのでしょうか。

最近、日経朝刊の11月28日号で取り上げたそうですが、Dubaiに来ているので、直接は読んでいないのですが、「ニッポンこの20年;長期停滞から何を学ぶ」という特集の第3部の「薄れた存在感」(1)という1ページの特集記事です。「消えるグローバル人材: 語らぬトップ、内向く若者」という記事が出たそうです(論説副委員長の脇 祐三さん記事)。ほかに囲み記事で行天豊雄さん、山本 正さん、ダボス会議を運営するLee Howellさんのインタヴュー記事が出ています。日経On-lineでも読むことが出来るようですが、これは無料では読めないのです。(ちょっと一言、日経On-line版、先日「On-line」版が賞を取ったようですが、どこが新鮮なのでしょうかね?賞をとれた理由を知りたいものです)

まあ、当然といえば当然ですが。ちょうど11月27日付けで、同様の趣旨のことと私の提案をポストしたばかりでしたが、、。

なにかさびしいというか、情けないというか、今頃になって「なぜ?」、という感じです。

 

「医療制度」改革の課題、JBPress私の意見

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私は、もともとは臨床医ですし、日本と米国で医師としての生活を10年以上しています。当然のことですが、医療制度にはとても身近なところにいますし、いろいろ考えることもあり、またとても気になっている日本の大きな社会的課題です。

このサイトをはじめとして、以前から問題点を指摘していますし、「ナンのカンの」と多くの日本の「権威の方たち」に言われながら、出来るだけのことはしてきたつもりです。その成果も、あまり見えないかもしれませんが、出ていると思います。制度改革は、なんと言ってもグローバル時代に適応できる人材の育成に尽きます。

関係するキーワードを入れると、いくつものpostingを見ることが出来ますし、一般向けの本としても「大学病院革命」、「日本の医療風土への挑戦」、「医学生のお勉強」 ほかにいくつもの本も出し、紹介しています

21世紀になり世界の様相はすっかり変化しました。医療制度関係では、根本的な問題が「高齢社会」、「慢性疾患、特に生活習慣病の増加」、さらにグローバル市場経済になったこの20年で「貧富の差の拡大」、そしてリーマンショック以降は「国の借金の急増」という課題です。

わが国の課題はどうでしょうか?先進国の中でも、高齢化は最も進んでいますし、とても問題が多いですね。

私どもの主宰する「医療政策機構」 (資料1)、「WHO」 などの活動も通して発言し、改革に微力は貢献したいとは思いますが、多くの利害関係者(抵抗勢力です)の力関係で、どこの国でも大きな政治課題であり、実行が難しいのです。

最近でもいくつも活動を報告し意見を述べていますが、最近は「e-Health革命 ITで変わる日本の健康と医療の未来」 、またOn-lineでもJBPressなど(資料1)でも始めています。

時間のあるときなどに、注目していただけるとうれしいです。

その点では10月のSeattleでの会議 から出た「12のアイデイア」 は大事と思います。

どのようにこの政治的プロセスを可能にできるのか、ここが課題です。以前紹介した本が参考になるでしょう。

基本的には「医療制度」ではなく、今の社会では「健康・医療政策」(資料1)とでも改名しないと、実情に沿った制度改革は結構、むずかしいと思います。

政策の命名は大事です。

 

 

活気のあるORF2010

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去年も参加した慶応義塾湘南キャンパス(SFC)の「ORF2010」 が、今年も三田祭の期間中に六本木のアカデミーヒルズで22日、23日に開催されました。去年のORF2009にも参加しましたが、今年はさらに会場の熱気、多くの研究の成果の展示、実演など、実に活気があふれ、多くの学生の作品が展示されています。いろいろな試作品に触ったり、学生さんに説明を受けたりとても楽しい時間をすごしました。

SFCについてはこのタイミングで中西 茂さん著「異端の系譜」 (中公新書クラレ、756円)という本が出版され、大変な異才、起業家などが数多く出ていることに感銘しました。先生の学生につかう時間、学生同士が教えあう制度もすばらしいと思います。また、設立最初の学部長の加藤 寛先生資料1)が始めての卒業生を送る素晴らしい、愛情のこもった言葉「ミネルバの森からの旅立ち」など、本当に教育に打ちこむ教員の姿も、学生の活動も素晴らしいものがあります。

SFC設立の中心的役割を果たされた加藤 寛先生に、久しぶりにお会いできてとてもうれしかったです。

23日の最後のパネル「これからのKEIOを考えるー慶応義塾大学SFCのゆくえ」に北城恪太郎さん、藤原 洋さん、そして私3人で登壇、SFC第1期生で今はAbu Dhabiで仕事をしているYogo Mariaさんの司会で進みました。

実にいろいろな意見が出ましたが、皆さん、SFCが海外との学生や教員相互交流をもっともっと推進しなければならない、という結論になったと思います。私は、いつもながらの自分自身で「外を見る、知る、感じとる」の「休学のすすめ」です。

終わった後のレセプションでは多くの方に喜んでもらえたようでした。課題は一人ひとりの行動です。

GEW2010@GRIPS、 全部ブロークン英語

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去年も報告資料1) したGEW (Global Entrepreneurship Week)  。今年は11月15-20日です。世界100カ国 で同時開催の週間イベントです。わが国でもいろいろな企画が開催されています。

GRIPSでは日本経済新聞と「Design Thinking」  というテーマを取り上げました(資料1)。このサイトでも紹介 している TEDxTokyoD-Lab Japan See-DSoketKopernik などを中心に活躍している「進取の気性にあふれる」(=entrepreneurship) 若者たちがGRIPSにあつまり、16日夜に実践的Workshopを開催。7時から3時間を越えて盛り上がりました。

お客さんにはTully’s Coffeeを日本で立ち上げた 松田公太さん(今は参議院議員)、空想生活Elephant Designの西山浩平さん、Magnus Jonssonさんなど、若い起業家の情熱あふれる「ロールモデル」をお迎えしました。

今週の各種関連企画はImpactJapan  などが中心に企画しています。

これらの活動は「出る杭」「進取の気性にあふれる」(entrepreneurs)若者たちの活動を、日本の国内はいうまでもないことですが、世界へとつなぎ、広げようという、24時間、365日の継続的な試みなのです。ウェブは人をつなげるツールですが、一人ひとりが共通の価値を目指して実際の時間やスペースを共有することはとても大事な実体験なのです。実体験とその繰り返し、そしてウェブ活用のインパクトは足し算ではなく、掛け算的に広がる可能性を秘めているのです。

みなさんも、応援をお願いします。若者たちの将来への道を開いていくことが国の将来の根幹を形成していくのです。

ところで、この日の使用言語は全部「broken English」、通訳なし。皆さんやるやる、そうです、やれば出来るではないですか。皆さん素晴らしかったですよ、本当に。

最後に、セルビアからの参加者でIT entrepreneur、 Sinisa Rudanさんの言葉をご紹介します: “We are taught to take business rationally, to focus on profit. However, I suggest that if you feel a particular project is good for you ? even a non-commercial one ? take it, because it will advance your skills or expand your network, possibly bringing you other, more-profitable projects. Choose projects you love. Do your business from the heart, and business comes to you!” (GEW website http://www.unleashingideas.org/より)

 

「休学して学ぶ」、Ghanaからのメール

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休学してGhanaに行った学生さん資料1)は、100カ国を超える学生たちの国際交流ネットワークAIESEC資料1)を通じて紹介されたGhanaでのプログラムに参加する目的で現地に行ったようです。Ghanaの首都Accraに10日ほど滞在しましたが、この間に感じたこと、得たことは想像を超えるほど大きかった、とメールで教えてくれました。このあと、3週間ほどGhanaの北部へむかい、またAccraに帰ってメールをくれました。私の経験資料1)でもAccraで一流のhotelでもネットのつながりは不十分なのです。

彼からのメールは以下のような内容でした。
●ガーナ北部の農村に滞在して、現在はアクラにいます。もっとガーナを知りたいと思い、恐らく最も所得が低いであろう農村で生活してみると、行ってみないとわからない途上国、援助の姿が見えました。

●ガーナで貧困地帯というくらいだから、NGOの援助を頼りにしているのだろうと思っていました。しかし彼らは自給自足で生きています。村中を歩いているにわとりを捕まえ、とうもろこし、ヤム、野菜、豆などを栽培して食べ物には全く困っていません。お金はどこから調達するのかといえば、たまに通りかかるバスの乗客に売ったりして得ています。男性は働かずに、ボードゲームに熱中したり、ボーとして1日を過ごします。女性は畑仕事や食事作り、洗濯で忙しそうなのですが、、。

●小学校は村の中にあるのですが、2人の先生で6学年分を教えているので大変そうです。学校に通う為の経費は微々たるものらしいのですが、学校に行かない子供たちも中にはいます。本当にお金がなくて学校に行けない子供は少数で、家の手伝い(ほとんどが洗濯) が忙しくて行かない子が多いようです。外からきたよそ者の私には、「学校で公用語の英語を学ばないと村の外に出れず将来の可能性がなくなってしまうのでは」と思えたのですが、昔から自給自足で村で一生を、という暮らしをしている彼らにとっては、村の言葉さえわかれば問題ないだろうと思っているようです。

●この現場体験を通して最も衝撃だったことは、僕がお世話になったNGOが村人からあまり感謝されていないと感じた事でした。このNGOの資金源は、全て創設者のポケットマネーから出ています。ローカルスタッフもポケットマネーで雇用しています。

●活動としては、農業を通じて自立を図るというもので、今は稲作に力を入れています。今後は村人を巻き込んで稲作をしようとしています。中古の農業機材を寄付したり、学校に教科書や制服の支給もしています。

●これだけ多くの援助をしているのに、どの村人も心の底からNGOに感謝しているとは思えませんでした。「特に生活に困っているわけではないが、何かくれるならもらおう」といった状況です。というのも、オーナーがポケットマネーで経営している為、オーナーが外から見て必要だと思う事を自由に援助しているからだと思います。本当に村人に必要で、外国人がすべきことは何か、という視点が欠けているような気がしてなりませんでした。実際に、現地NGOスタッフや村人に「NGOはとってもいいことをしているね!」、と話しかけても笑うだけでほとんどの人が同意してくれませんでした。

●先進国の人間が途上国に足りないものを見出すのは簡単だが、彼らの価値観に照らし合わせてすべきことをするということの難しさを痛烈に感じました。先進国の人間が途上国と関わる以上、「宣教師的態度」になっていないか、いつでも顧みる必要があると学びました。

●あと1つ、現場体験をして気づいた事があります。アフリカ人は「違い」を否定的にとらえないということです。日本にいると「そんなこともできないのか、情けない」だとか、自分が出来る事は他人にも出来るものだとおもいこみ、出来ないと否定的にとらえる風潮があると思います。「自分達と違う」=「マイナス」というイメージが付きまといます。しかし、アフリカ人はいつでも涼しい木陰を探して僕に教えてくれたり、食べ物のこともよく気にかけてくれます。「君は日本人で、アフリカとは食べ物も気候も全然違う。」と口にし、違いを認めたうえで、外国人と付き合ってくれます。決してその違いを否定的にはとりませんでした。

●多様な価値観を理解し、人と付き合うという点では、日本人はまだまだアフリカ人にはかなわないと感じました。

この学生さんは、こんなことを感じてくれて、メールをくれたのです。多くのODAでは、この様なことを検討した上で活動を推進していることも多いと思いますが、現場の感覚が最終的にどこまで理解されて実施されるのか、いろいろ課題があるのが現実です。

ODAについては山本敏晴さんがたくさんのとても貴重な情報、現場の課題等々を発信しています。この学生さんが感じたようなこともいくつも記載されています。しかし、最後は、現地を知っているかどうか、現場感があるのかどうか、実行するのか、これがいずれ自分の勝負を決める時がくると思います。

若いときにこのような現場感を体得することは、この学生さんの将来のキャリアに大いに役に立つことでしょう。勿論もっともっと調べてから現地に行くことも可能でしょう。なんでも「詳細に検討してから動く」ということも大事ですが、これは慎重になりすぎて結局は何もしないことになることが多いのです。この学生さんの行動力、これが今の日本には決定的にかけているのだと思います。

自分で行動してみて感じ取れることの価値の大きさ、特に若い人たちにはこのような行
動を起こすことが大事だと思います。このような現場感、現地感はなかなか身につくものではありません。いつの間にか、この若者も、自分の世界観が変わり、違った視点で自分の目標を探りつつ、大きく成長していくでしょう。

Ghanaに到着して1週間して、この学生さんからメールをもらいました。「たった1週間で、自分が多くの人と知り合いになり、繋がり、世界が違ってくるような感じがする、本当に不思議です」と。

このようなウェブの時代だからこそ感じられるメールや携帯電話の便利さ、すばらしいです。まさに世界は1つにつながっています。

慶応SFCクラス、所 眞理雄さんを迎える

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私の慶応SFCのクラス前回の10月29日は西山浩平さんをお迎えして、 とても楽しいユニークな「空想空間、Elephant Design」というビジネスの話をお聞きしました。

10月27日はSony Computer Science Laboratory の創設者であり社長、そして慶応大学の教授でもある所 眞理雄(Marioとつい言ってしまいますが、、)さんを お迎えしました。所さんは慶応義塾の矢上キャンパスでの大学院生のコースを持っていて、私も参加させていただきました。

トピックスは「Open Systems Science」というもので、所さんがこの何年か、これからの科学研究の課題を考えていた成果といえましょう。「オープンシステムサイエンス-原理解明の科学から問題解決の科学へ」というタイトルの著書を日本語 、英語で出版されています。

また 「天才・異才が飛び出すソニーの不思議な研究所」という本も出ています。この研究所の特徴とユニークな人財の話です、とても面白い本で、ぜひ読んでください。現所長の北野宏明さんは、去年Nature誌のMentor Awardで受賞した2人のうちの1人、とてもユニークな、私も大好きな「Crazy Ones」です。

ちょうど、この講義の1月前にStanford大学で同じテーマのセミナーを(これは英語で)されているので、今回は日本語で話をすることになりました。

クラスのサイトで楽しんでください。近代科学の歴史の背景から、これからの科学のあり方について、とても示唆に富む話です。私もいくつか補足的なのコメントさせてもらいました。

これからの科学研究のあり方と、科学教育のあり方にも関係することです。

Dhakaから、ドラゴン桜の大快挙!

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昨日の夜中にBangladesh「ドラゴン桜」 の税所くん  (資料1)からメールが来ました。

「村からの電話が鳴り止まず殺到しています。多くは驚き!!!とおめでとう!!!の電話で、村中で大騒ぎしているようです。

「今回はダッカ大学Bコース(文系)、全受験者は3万6千人 合格者は3000名。ドラゴン桜からは13人受験しました。そのうちボラン・ウディン・ヘラル1名が1276位で合格!

「ダッカの名だたる名門校の子が2300位、ダッカの名だたる有名予備校の生徒が1500位で合格のところ、村出身のヘラルは1276位での合格!快挙です!

「われらがドラゴンは13名が受けて1人合格。
大手予備校UACは1000人受けて50名合格。
大手予備校UCCは2000人受けて180名合格。
大手予備校からみてもまったくひけをとらない合格率です。

「ダッカ大学受験
Cコース(11月26日)
Dコース(12月3日)
それぞれドラゴン生徒がチャレンジします!

「ヘラルはこの世界に不可能はないと証明しました。来年以降の村の子供たちのロールモデルになり、数千、数万人の学生が彼に続くでしょう。

「ヘラルはバングラデシュで初の映像授業による勉強でのダッカ大学合格者です!パートナーのマヒンは「e-education change human life!!!!!!!!」と興奮しています!」、と。

● この受験競争の背景は

「現地大学生チームと大手新聞の教育担当記者と会ってきました。
バングラデシュでは高校卒業試験HSCを受験する生徒が73万人、
卒業試験を合格し、大学にチャレンジできるのは53万人、
53万人のうち成績優秀A取得者は29万人、
しかし、大学のキャパは10万7千人分しかないことがわかりました。

「この10万7千のうち、7万人分は私立大学。学費が高く農村の生徒は通えません。

「非常に多くの優秀な生徒が、国立大学の少ない席を取り合っていることがわかりました。

「以上ダッカより報告!税所です。」

2年前に私を訪ねてから、早稲田大学を2年間休学、その間にいろいろ苦悩し、試行錯誤 してでの大快挙。

この世界に不可能はないことを、税所くんは、その熱い思いを、実践して証明しました。

若い人たち、決して捨てたものではないのです。

 

See-D、D-Labの活動続く

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MITのD-Lab, Kopernik などで活躍する学生たち が中心となって7月に開催された「現地に適切な技術が世界を救う」というタイトルのSee-Dを紹介しました

この活動はその後、東チモールへの派遣などから現地の様子、現場感などを感じ取り、それぞれの課題を探り、解決への一歩の可能性を探る企画、立案、そして紹介、試作品の展示とプレゼンが、私の所属しているGRIPSで, 10月22日、開催されました。

皆さんに聞くと、東チモールという現場に行って見たこと、知ったこと、感じたことがいかに驚きだったのか、これが共通の感想でした。その上で、何とかしたい、出来ないか、という熱い思いをこめた「計画」を発表し、皆で議論しようというものです。

テーマ、コメントを頂く方々、またこのような学生さんたちの活動をいつも応援している一橋大学の米倉さん (資料1)などの参加もあり、大いに盛り上がり、一方で皆さん大きな勉強をしたと思います。

この集会のあらすじはKopernik から、あるいは、「ここ」 、そして「ここ」でも見ることができます。

建設的に厳しく分析し、建設的に批判し、自分たちで考えさせ、静かに応援していく、これらが若者たちを育てる大人の役割なのです。大人たちは、決して若者の気持ちや情熱を冷えさせないこと、励まし、静かに応援することです。若者にこそ将来があるのです。

ここに集まった若者たち、一人ひとりが熱く燃えています。

 

「GLOBE Live 2010」イヴェント

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朝日新聞には毎月2回月曜日の朝刊にはさまれて発行される「GLOBE」という8ページの特集があります。とてもしゃれていて、世界を見るすばらしい特集で、私も記事を書くようお招きを受けましたし、このサイトでも何回か紹介しています。(資料1

私の書いた記事は「なぜ東大からノーベル賞が出にくいかー 「4行教授」のぬるま湯の罪」 というものです。ここでは「4行教授」という造語が読者の話題を呼んだようで、たくさんの返事が編集室に届いたと聞いています。これは「人財を生かせ」という、私のこのサイトに繰り返し出てくる主要なテーマです。

特に「GLOBE」は、On-line でその全部を見ることができるのも素敵な点です。

10月17日の日曜日、この2周年を記念した「GLOBE LIVE 2010」 というイヴェントが東京で開催され(1周年のときは関西の西宮で開催したとのことです、、)、私もお招きを受けました。会場はいっぱいお客様でした。

このイヴェントはとても素敵なプログラムで、対談形式でパネルと合間合間に村松祟継さん (資料1)のピアノ、坂本美雨さんの歌を入れたものでした。対談パネルは私から始まり、映画監督等で多才な緒方 篤さん 、作曲家の藤倉 大さん (資料1)、山口ステイーヴさん (資料1)、秋山咲江さん (資料1)、渡辺博史さん  (先日も「7人のサムライ」の1人としてご紹介)という、私は別として、「すごい」リストです。皆さん、GLOBEに出ていますから、検索してください。司会はテレビ朝日の野村真季さんと朝日新聞GLOBE編集の方々です。

全体のプロデュースはテンポも良く、とても素敵でした、とても楽しめました。関係者の皆様、ありがとう、ご苦労様でした。

以下のいくつかのblogにも書いてありました。
1. http://legendokiki001.at.webry.info/201010/article_1.html 
2. http://changemylife.blog.so-net.ne.jp/2010-10-17

この「GLOBE LIVE 2010」、別途英語版On-lineが出るといいのですけど、期待していますが、、、。