バンコクでグローバルヘルス会議

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1月28日からBangkokへ向かいました。1992年から始まったPrince Mahidol Awards1)(MedicineとPublic Health)に伴って開催される会議です。今年の受賞者の一人はコレステロールの特効薬スタチンを発見した遠藤 章さんです。遠藤さんは日本賞、Lasker賞も受賞されています。私は授賞式には参加できず、お祝いの機会を逃してしまいましたが、とてもうれしいです。

授賞式に続いて、「PMAC 2015」(Prince Mahidol Award Conference)が開催されるのですが、今年のテーマは「Global Health Post-2015, Accelerating Equity」で、1日目には、武見敬三議員がUniversal Health Coverageについて、とても内容のある、力強い講演をされました。

私は2日目、会議の最後のPlenary Panel 3;「Global Health Financing – What Lies Ahead?」に、世界銀行のTim Evans、VietnamのMai Oanh Global、UCSFのHealth Sciences senior fellowのDean Jamisonと参加、司会はRockefeller財団のAriel Pablos-Mendesです。

会議では皆さんのお話がODA、WHO、国連、世界銀行などになりがちだったので、私は「Global」といっているのに、議論の単位が「国家」「国際」なっていること、今は世界の大変化の移行期であること、また「イノベーション」と皆さん言うけど、その定義はなんなのか?と問いかけ、「日本の企業+Gates財団+日本政府」の共同出資によるGHIT Fundを紹介しました。結構、受けていました。

夜は、タイの腎臓学会のリーダーたちとの会食。その後、久しぶりにお会いした杉下先生林さん、JICA 関係の方たちと合流、さらにそのあとは会場になったCentara Grand Hotelの最上階にあるRed Skyで話がさらに弾みました。

Bangkokはこの20数年、国際腎臓学会、JICAなどで何回も来ていますが、変わったところ、変わらないところ、いろいろ。でも活気がありました。