国際赤十字の原子力災害対策会議

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10月27日、福島市で第3回の原子力災害対策関係国赤十字社会議が開催されました。

この会議は第3回となりますが、日本での開催は初めてです。私は基調講演をすることでお招きを頂きました。

私の講演の骨子は、急変する世界の状況、その背景、福島原発事故と「国会事故調」の意味とプロセス、そして「わかりやすい国会事故調」のビデオをお見せし、さらに放射能については、グローバル時代にふさわしい新しいシステムである「SafeCast」を紹介しました。最後に、政府、政治とは独立した「赤十字」という、世界の誰でもが知っている「ブランド」組織の国際ネットワークのできる役割の重要性について触れました。

私のあとは、この日の最後ですが、この「わかりやすい国会事故調」を見て、自分たち一人ひとりが何ができるのかを考え、行動しはじめた高校生7人のプレゼン。みんな、英語で素晴らしいプレゼン。皆さん、長い間、外国で生活したことはないそうです。すごい努力と準備をしたのでしょう。会議場がとても大きな感動に包まれた気がしました。

会議の後、国際赤十字を通じて、このような若者たちの国境をこえたネットワークを広げたいと、参加されていた赤十字の方々にお伝えしました。

この会議の様子は以下のURLからご覧いただくことができます。

日赤アーカイブ: http://ndrc.jrc.or.jp
国際会議トップページ: http://ndrc.jrc.or.jp/3rgm/
基調講演: http://ndrc.jrc.or.jp/special/3rgm-keynote/

会合のお知らせ

UCLA Westwood Reunion & Partyが11月7日に開催されます。
同窓生ではない方にもオープンな会ですので、参加してみませんか?

UCLA Westwood Reunion & Party
日時: 2014年11月7日(金)18:15開場
会場: 東京21cクラブ
スケジュール:
18:40 – 19:00 総会
19:00 – 20:30 講演と質疑、ディスカッション(今井氏・平氏と)
20:30 – 22:00 パーティー

スピーカーは環境デザイナーの今井澄子さんと決定しました。
司会は平智之さんです。同窓生ではない方にもオープンな会です。

パーティー費用:2,000円(20代のBruin)、4,000円(会員)、5,000円(非会員・ゲスト)
年会費の納付は会場でも承っております。(5,000円)

参加:当日参加も可能ですが、登録はこちらからどうぞ。
https://docs.google.com/forms/d/1ag2T5Hw8ay1evZM9T67SsizjQ6C_i8kHXh8Rsm3estQ/viewform?c=0&w=1

ご質問・お問い合わせは事務局の稲場さんまでご連絡ください。
http://www.uclajapan.gr.jp/upcoming.html

「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その8

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宇田左近さんの著書「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」に書かせていただいた「解説」その8です。

【解説】異論を唱える義務―――私たち一人ひとりが「今」やらねばならないこと
元国会事故調査委員会委員長 黒川 清

8.最後に

東日本大震災、そして福島第一原子力発電所事故のあと、若者の中からも多くの新しい動きが出てきた。その一例が、「社会的NPO」などの新しい活動であり、大学を出ても、従来の雇用形態にとらわれず、このような活動に参加する人たちである。彼ら、彼女らは多くの困難を乗り越えながら、「社会をよくしたい」という強い気持ちで活動している。

そして、国会事故調に参加した若者たちからも、そのような新しい動きに加わる人が出てきている。1人はこの経験からあえて国会を目指し、国会議員に選ばれ、地味ながらも奮闘している椎名毅君だ。また、せっかく大手新聞社に就職したにもかかわらず、2年で辞めてまでも国会事故調に参加し、その報告書提出のあとには、自分で被災者の状況を追跡調査し、一冊の本『避難弱者』(東洋経済新報社)を著した相川祐里奈さんという若い女性ジャーナリストもいる。

また、膨大な国会事故調の報告をわかりやすく国民に伝え、理解してもらいたいという思いを持った若者たちも集まり始めている。何人もの大学生が始めた「わかりやすいプロジェクト国会事故調編(註1)」は、各セクションを3分前後でまとめた素晴らしい映像である。英語版も完成し、世界に向かって発信する努力をしている。このような若者たちの活動をまとめているのが、国会事故調において宇田調査統括の右腕として活躍した石橋哲さんだ。最近では高校生たちも、このような活動に興味を示して、「何かできないか」と自発的な活動を始めている。

日本の将来を担う若者たちの自発的な活動が、そこかしこで発生していることは、とてもうれしいいことだ。皆さんの応援を期待している。


1. http://naiic.net/

→「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その1
→「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その2
→「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その3
→「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その4
→「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その5
→「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その6(1)
→「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その6(2)
→「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その7
→「なぜ、「異論」の出ない組織は間違うのか」、私の解説 その8