アブダビへ、そしてカタール王妃の日本訪問

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4月20日にアブダビへ。Khalifa Universityの理事会、そして卒業式への参加です。今年の卒業生は350人です。この大学は理工系だけの大学ですが、多くの優秀な学生が集まり始めています。

卒業式はEmirates Palaceという豪華版です。学長のTod Laursenも着任して4年、初めて自分の入学時の卒業生を送る式でした。アブダビの皇太子殿下もご列席。自ら卒業証書を一人ひとりに手渡されます。それだけの思いがおありでしょう。

私は、その夜遅く、といっても翌日の早朝3時にドバイ発で関空へ。ちょうど日本訪問中のQatar国のMoza王妃をお迎えして、Qatar財団の御一行に合流しました。翌日は京都大学へ、山中伸弥さんのiPS研究センターへの王妃のご訪問に同行。さらに翌日は神戸の理研へのご訪問にも同行し、野依理事長をはじめ、お出迎えと調印式に参加しました。

アブダビもカタールも日本との関係は石油、ガスなどでしたが、この10年ほどは科学研究などを通じた人材の育成に力を入れています。今年の初めにはアブダビの大学の首脳と、日本のいくつかの大学との交流の機会が本郷の東大で開催されました。また、3月にはアブダビ皇太子も訪日。その際、東海大学の高輪キャンパスも訪問され、山下泰裕副学長と柔道の交流、またソーラーカーの共同開発も始めています。

この様な機会を通じて、中東の人材育成への機会が増えることは、アラブ首長国、カタールというと、ついついビジネスばかり考えがちな日本の政府や企業にとっても素晴らしいことです。

世界を広く感じ取れる人材の育成は、将来にとって、日本ばかりでなくどこの国でも、大きな中心的課題です。

日本の大学もそれぞれの特徴を生かして、多彩な交流を世界へ広げてほしいものです。