2013年8月

Nature Cafe
第12回変われるか、ニッポン? ~改革を迫られる大学・研究機関~
日時: 2013年8月9日(金)18:00-20:00
場所: 株式会社ソニーコンピューターサイエンス研究所東京都品川区東五反田3-14-3高輪ミューズビル)
お申込みはこちらから  *締切8月2日(金)17:00

 

東北大学女子学生入学100周年記念事業
記念シンポジウム ~リケジョの100年から未来の女性リーダー育成に向けて~
日時: 2013年8月8日(木)13:00-17:20
場所: 東北大学 川内キャンパス マルチメディア教育研究棟2階 マルチメディアホール
事前登録はこちらから
お問い合わせ
東北大学 男女共同参画委員会
東北大学 女性研究者育成支援推進室
東北大学 総務課
TEL: 022-217-4811  mail: danjyo@bureau.tohoku.ac.jp

 

アジアユース人材育成プログラム(AYDPO)2013
日時: 2013年8月5日(月)14:00-16:00
場所: 万国津梁館 サミットホール
演題: 「世界の行方;あなたの選択」

 

第18回国際女性ビジネス会議
日時: 2013年8月4日(日)10:00-20:00 ※11:50からのトークショーに出席
場所: ホテルグランパシフィック LE DAIBA東京都港区台場2-6-1)
プログラムはこちらから
お申込みはこちらから

沖縄から -2

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8月10日(土)、再度沖縄へ。宮城征四郎先生の始めた、これからの医療に対応する、ある意味では「最先端」を行っているともいえる「群星(ムリブシと読みます)臨床研修プログラム」の10周年記念のお祝いです。私もご挨拶をさせていただきました。10年前、このプログラム発足の時には講演をさせていただきました。

ここからは、その先輩の県立中部病院の時代から、臨床研修医のOB/OGのかなりの方たちが米国で臨床研修を受け、日本でも、世界でも、グローバル時代にふさわしい活躍をしています。

この10年、医療の現場に対応する医師の能力のニーズはかなり変化してきていると思います。ACP日本支部12)の開設、New York Beth Israel病院の臨床研修プログラムのOB/OGたちなど、世界に通用する臨床医の活躍は目覚ましいものがあります。

私は、挨拶でこのような臨床研修を受けた人たちが、後輩に優れた教育を伝えていく好循環“Virtuous Cycle”を生んでいくことに触れ、ちょうど沖縄に来ていた私のUCLA時代のフェローだったDr Harry Wardをみなさんに紹介しました。これも好循環の一例です。

11日の午後はBirdLife Internationalの市田さんに案内していただきながら、沖縄の北部へ。沖縄の蝶(註1)の観察ができる「秘密の場所」へ連れていっていただき、ヤンバルクイナを見に行きました。今年、道路で車にぶつかって死んだヤンバルクイナは今日現在で28羽。以前は、年に10羽程度だったそうです。

脚注: 写真に出てくる順番に 1)コノハチョウ(表 オモテ) Orange Oakleaf、必ず下を向いて止まる、沖縄以南のアジアに分布、コノハチョウ(裏 ウラ) 枯れ葉に似せている; 2)ルリタテハ Blue Admiral、翅の両脇にブルーのライン; 3)ツマベニチョウ Great Orange Tip、白い大きなチョウ、前翅の先端がオレンジ色、鹿児島以南のアジアに分布。

3日目の12日は、OISTで、この全く新しい研究大学院の将来計画を皆さんと考える集まりに参加しました。丸一日、いろいろな課題について議論が続きます。

これが日本の研究制度の変革に役立つことを祈っています。

沖縄へ、週に2回訪れる -1

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Other photos: https://picasaweb.google.com/101937154598536516246/Aug5Day04?authkey=Gv1sRgCOrRi5ry9tOHfw

8月4日からの週は沖縄に2度伺います。

5日の月曜日、この日は日帰りです。ここでも何度か紹介している沖縄でのアジア青年の家プログラム1)です。沖縄で14~16歳の若者50数名が約3週間の合宿をするのです。大学生も10数人が参加しますが、何人かのOB/OGも参加します。

私が安倍総理の特別顧問をしているときの内閣の企画で、もう6回目になるでしょうか。今までの参加者はFaceBookでつながっていて、いつもこの時期になると盛り上がっています。第1回、第2回に大学生のチューターとして参加していたインドネシアのOBと先日お会いして、彼の進めている母国での事業の相談にものりました。

私は第1回から参加しています。今年は開会式での講演です。アジアの将来を担っていく若者たちといろいろ議論が広がり、大いに盛り上がりました。

日本からの参加者は、第1回から大体2:1で女性が多いのですが、今年の沖縄からの参加者は全員女性でした。男子も頑張って参加してほしいですね。みんな楽しい時間を過ごし、OB/OGたちは大きく成長しています。アジア各国からの参加者は、送り出す国の推薦で、男女1:1です。

このようなプログラムが、日本のいろいろな地域で、学校から、町から、できる範囲でよいので、ホームステイとか、どれだけ小さくてもよいので始まることを期待します。

日本の将来は若者にかかっています。

女性の活躍に期待する、2つのパネルに

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東北大学女子学生入学100周年記念シンポジウムの写真はこちら:https://plus.google.com/photos/105840412439031950380/albums/5910115686676869777?authkey=CKPXlJPgwpSp-QE

日本の一つの問題に女性の活躍の場が、ほかの国に比べて、まだまだということがあります。いわゆる男女参画社会、Gender Development、とかGender Empowermentなどとかいろいろ言われる社会的課題です。

わたしは、これについても“問題”発言をしているので(このサイトの中でも「検索」してみてください)、この問題に関係する機会にも時々お招きを受けます。

8月4日、ewomanの佐々木さんの企画、第18回国際女性ビジネス会議で翁百合さんとの対談です。翁さんとは経済同友会でのパネル以来ですし、この会議では2年前に石倉洋子さんとの対談にお招きを受けました。

大勢の、特に若い女性が多く、一日中の充実したプログラムです。主催の佐々木さんの挨拶に始まり、キャシー松井さん、二人の女性大臣で弁護士、子育ての森さんと稲田さん、横浜市長の林さんの説得力あるお話などのあと私の翁さんの対談。午後もいろいろなセッションがありました。

そして、フェンシングのオリンピック銀メダリスト太田さん、さすがに「超世界級」は、お話も、感覚も、すごいです。

私は、石倉さんとの共著「世界級キャリアの作り方」を私のサイン入りで50部ほど購入していただきましたが、中にはご自分で持ってこられ、私のサインをもらいに来た方もいて、これはうれしかったです。

8月8日は東北大学へ。100年前に3人の女学生を入学させた初めての帝国大学の記念行事の一環のシンポジウムに参加です。皆さん、元気の出る発言、特に英米国のお客様、Drs ColwellとHaynigenの話も素敵でしたし、久保さん、辻村さん、向井さん、小谷さん、2人の高橋さん、元村さん、小谷さん、2人の黒田さん、原山さん、植木さん、みんなよかった。

このイベントの報告も、トップの写真とは別に、いずれ東北大学のサイトにでも掲載されるかもしれません。何しろ大隅典子さんが企画担当ですから。

第18回 国際女性ビジネス会議
全体リポート(会議当日のダイジェスト版)はこちら
トークショーリポートはこちら

そして、最後に里見学長から「約束」とはいかないけど、何かやってもらえそうな気分のお話しがありました。いつまでに実現するのか、これが課題でしょうか。

Rita Colwellさんとは今年これで4回目ですし、そして翌日は元村さんとNature Caféで2日連続でのご一緒となりました。

忙しいですが、それなりに楽しい時間も続きます。

Nature Café 「変われるか、ニッポン?」

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このブログでも案内していましたが、科学誌としてよく知られたNatureで、「Nature Café」という企画をしています。

今回は第12回で、沖縄科学技術大学院大学(OIST)との企画。日本ではどちらかといえば「Crazy Ones、変人」らしい科学者のパネルを企画しました。タイトルが「変われるか、ニッポン?~変化を迫られる大学、研究機関~」というタイトルです。

場所はSONY CSL「天才、異人」1)を生み出してきた小さな研究所です。

パネルは、この研究所の所長の北野宏明さん1)、東大で天文学と数学のコラボを試みる機構のリーダーをしている村山斉さん(たくさんのビデオがあります)、OIST の杉山(矢崎)陽子さん、そして私です。司会は毎日新聞の元村有希子さん

大部分が学生さん、いいね。パネルの皆さんが10分ずつ、元気のよい「変な話」をして、そこからパネル。そこへ、MIT Media Lab 所長のJoi Itoさん(1)が参入してくるサプライズ。

参加の若者たちと、大いに、大いに盛り上がった夕べでした。

刺激的で、よかった。