国会事故調報告書の売れ行きは良好、民主制度は動くのか?

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国会事故調の報告書の売れ行きは悪くないという記事が出て、うれしくなりました。みんなが、チームとしてがんばった成果ですから。

皆さんの私たちへの評価はいかがでしょうか? 海外では信じられないほど評価が高いのです(1)。

皆さん一人ひとりが、選挙の時にも、また皆さんの選んだ国会議員さんたちに、この報告書に書いてある「提案」を実現しようとしているのか、日常的に問いかけてください。

そうして皆さんと議員さんの間に、なんとなく「その雰囲気」が浸透してくるのが、民主制度を機能させる、立法府を動かす、ということなのです。

この選挙というプロセスで、少しずつでも、あなたたちの将来を、日本を、変えていくのです。

選挙は、国の政治へ関与する、国民一人ひとりの大事な行為です。 

 

国連人権理事会の訪問

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2週間ほど前のことですが、国連の人権理事会の特別報告者 (Special Rapporteur) Anand Groverさんの一行が日本を訪問しました。今回のフクシマ原発とその被害の状況等についての調査の一部としてこられたのです。

フクシマの被災者や原発作業者などの状況についてよく調べておられ、約1時間にわたり多くの意見交換をしました。私たち国会事故調の報告書もよく読んでおられました。

日本政府の東北大震災・津波とともに、特にフクシマ原発の被害者対応についての報告プレスは、抑制的ではありますが、プラスも、また不十分なところも的確に指摘していると思います。

このプレス発表は日英語の両方で読むことができます。それほどは長くありませんので、時間のある時にでも目を通してください。以下にそれぞれのサイトをリンクしておきます。

日本語: http://unic.or.jp/unic/press_release/2869/

英 語: http://unic.or.jp/unic/press_release/2869/#entry-english

ビデオ: http://www.youtube.com/watch?v=ET2dVWgOmC4&feature=plcp

 

国際社会は注意深く、多角的に日本の対応から学ぼうとしていると思います。

これは国家の信頼に直結する問題です。

 

国会事故調の1周年

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1年前の12月8日、国会事故調が正式に発足しました。

それから1年たった今日、多くの事故調チームの皆さんと午後3時間ほど集まりました。みんな、あの出口の見えない、しかし、極めて「テンション」の高い、「ハイ」な6ヶ月の厳しい試練を通りぬけてきた「チーム」の「同志」の気持ちを共有して、いろいろな話題で楽しい時間を過ごしました。

私はチームの皆さんに記念品を用意し、お渡ししました、私の感謝の気持ちです。

私たちの国会事故調は、最近このブログでもお知らせしたように、世界ではきわめて高く評価されています1)。

では、日本国内での反応はどうなのでしょうか?

国会事故調チームは、1年前はほとんどがお互いに知らない人たちばかり。社会人になって、こんな気持ちを共有できた数か月を体験することは、一人ひとりにとって、これからの人生で大事な経験と自信になることでしょう。皆さんから、そのような言葉が繰り返し聞かれました。

あの1年前のこの日、国会での挨拶の冒頭の言葉、そして締めくくりの言葉を、私は思い出しています。あの日は真珠湾攻撃の70周年の日だったのです。これらの言葉が、私も、誰でも、いつでも聞ける、こんなところが「情報時代」のすごいことです。この言葉にこの国会事故調を引き受けるにあたっての私の気持ちが素直に出ていると、今でも思います。

この1年間で、いろいろなことは決定的に変わりました、世界でも、日本でも。

でも、フクシマの現状はどうでしょうか?昨日の夕方、かなり大きな地震が東北であり、小さいけれども津波が来ましたね。みなさんは何を思いましたか?

日本では、今また選挙ですね、例のごとく。でもあまり希望が見えないような、、、どこが変なのでしょう。

一人ひとりが考え、変わるときです。国会事故調の「はじめに」にもあるように。

 

St Gallen会議に参加しないか?

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Swissの美しい街、St GallenにあるSt Gallen大学の学生さんたちが主催する会議があります。

政財界の多くのTop方が集まる、素晴らしい会です。私も、この何年か参加しています12)。

来年は5月の初めに開催されます。従来は学生が対象でしたが、3年前から、大学院生、Post-Docなど30歳以下の若者を招待します。ぜひ、参加しませんか?応募要稿については、St Gallen会議のサイト1)などを見てください。

素晴らしい機会です。私も来年もまた参加します。

St Gallenで会いましょう。

 

2013年1月

地球システムガバナンス東京会議: 複雑な制度設計と多様な主体
Plenary ー Nuclear Governance
日時: 2013年1月31日(木)9:00-10:30 
     *うち、基調講演30分(質疑応答含む)とパネルディスカッション(使用言語:英語)
場所: 国連大学 5階 エリザベス・ローズ国際会議場
        東京都渋谷区神宮前5-53-70
連絡先: e-mailのみ  TokyoESG2013@ias.unu.edu 
お申し込みはこちら
 

第5回アフリカ開発会議(TICAD Ⅴ)パートナー事業
アフリカ経済成長の鍵 グローバルヘルス
第1回 「アフリカにおける健康への投資と新市場開拓」
日時: 2013年1月29日(火)19:00-21:00
場所: 日本創生ビレッジ
     東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング10F 
お問い合わせ先:
   (特活)日本医療政策機構 Tel: 03-5511-8521
   (公財)日本国際交流センター Tel: 03-3446-7781
参加のお申し込みはこちらから

 

持続可能な社会のための科学と技術に関する国際会議 
    -災害復興とリスク対応のための知-
日時: 2013年1月17日(木)10:20-11:10(基調講演)
場所: 日本学術会議 講堂
      東京都港区六本木7-22-34
お問い合わせ先:
「持続可能な社会のための科学と技術に関する国際会議2012」事務局
       (エクスカリバー㈱内)
  TEL: 03-6215-8506   FAX: 03-6215-8700
  E-mail: support@exjp.co.jpr

 

アゴス・ジャパン
【新春特別セミナー】世界級キャリアへのスタート~国際は人材へのススメ~
日時: 2013年1月14日(月)14:30-16:30
場所: アゴス・ジャパン
       東京都渋谷区桜丘町18-4 二宮ビル
*35分ほどの基調講演と横山アゴス・ジャパン代表取締役とのパネルセッションを予定
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第2回トポス会議
ソーシャル・イノベーションと21世紀の資本主義
~コミュニティ・デザインが企業と社会の未来を拓く~
日時: 2013年1月28日(月)13:00-19:00(その後、懇親会あり(~20:30))
場所: 六本木ヒルズ森タワー49階 アカデミーヒルズ内タワーホール
      東京都港区六本木6-10-1 TEL:03-6406-6649
参加セッション: ダイアローグ・セッション3
        「ソーシャル・イノベーションの「イネブラー」としてのテクノロジー」にパネリストとして出席
お問い合わせ先: 
   【トポス会議全般に関するお問い合わせ】
      w3i設立準備委員会事務局 (株)富士通総研 経済研究所
         E-mail:fri-w3i@cs.jp.fujitsu.com
   【参加登録に関するお問い合わせ】
      w3i主催 トポス会議事務局
          電話: 070-5438-4820/070-5658-9834
                  (ご利用時間:平日10時~17時)
         E-mail:w3i_topos@officepolaris.co.jp
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MIT Media Lab @Tokyo 2013    → 急遽、Panel Discussionに不参加となりました。
日時: 2013年1月18日(土)*会合は1/18,19と2日間開催
     18:00-18:30 Panel Discussionに出席
場所: デジタルガレージ
      東京都渋谷区恵比寿南3-5-7代官山DGビル(デジタルゲートビル)
お問い合わせ: e-mailにてお願いします。
        team-mljapan@media.mit.edu (一般)
        press-mljapan@media.mit.edu (プレス関係)
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International Symposium on Sustainability Science:
Towards a Mature & Sustainable Society
日時: 2013年1月7日(月)14:45-15:15 (講演)
                   17:00-17:45 (パネルディスカッション)
        *会議は13:00-17:45
場所: ウ・タント国際会議場(国際連合大学内)
             東京都渋谷区神宮前5-53-70
演題名: "Uncertain Times: Changing Principals"
お問い合わせ先: (株)プライムインターナショナル 
          TEL:03-6277-0117、FAX:03-6277-0118
          E-mail:international_symposium2013_107@prime-pco.com
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AAASのScientific Freedom and Responsibility 受賞の知らせ

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AAAS (American Association of Advancement of Science) は全米、というか世界の科学者の会員を擁する最大ともいえる科学者の組織です。その活動は多岐にわたりますが、世界でよく知られているのは、毎週発行する「Science」という科学誌で、編集長は米国科学アカデミーを12年間にわたって率いたBruce Alberts1)です。

このAAASにはいくつかの賞があります。
先日、事務局から電話連絡があり、私が受賞者の一人となり、“Scientific Freedom and Responsibility”を受賞することになりました。まったく「想定外」のことです。

受賞の理由がAAASの公式サイトに掲載されました。Richard Meserveさん1)、Sunil Chackoさん1)のコメントもあります。うれしいことです。

Sunil Chackoさんは、この受賞についてもHuffingpostに投稿もしてくれています。

GRIPSのホームページにも掲載されています。

年次総会で授賞式が行われるのですが、今年は2月中旬にBostonです。なんだか、思いがけなくうれしいことが続きました。

国会事故調で一緒に活動し、また支援してくれた多くの国内外の皆さんのおかげです。ありがとう。

 

11月後半、日々の出来事

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私のブログを訪ねてくださる皆さん、いつも応援をありがとうございます。

ところで、最近の1、2週間で何度か石倉洋子さんとご一緒する機会がありました。そのたびに、石倉さんは素早くblogやtwitterで発信しているのですが、私のほうはこれがとても遅れていているのです。ほぼ1ヵ月遅れですね。

そこで、この間に私の参加していたことごとにちょっとまとめて触れておきます。

11月15日(木)にDubaiから帰国。これが2週間遅れでこのブログに出ていますが、帰国してからもほぼ毎日、朝から晩までとても忙しくしています。主なことだけですが、以下のような活動がありました。

16日(金)、Impact Japanの会議、GEW1)も終わりになりつつありますが、そのうちの“Venturing Overseas”(なかなか面白いセッションで、夜だけの3時間ほどの集まり)に参加。

17日(土)、これもいろいろな打ち合わせ等でしたが夜からSingaporeへ出発。

18日(日)~20日(火)までSingaporeでいろいろな方たちとお会いし、またNanyan Technological Univesityを訪問しました。活気がありますね、キャンパスも。3日間の訪問はなかなか良かったです。そのうちまた報告しましょう。

21日(水)早朝、成田に到着。昼からBBCの取材面会、午後は東京大学先端科学技術研究センター(一時「客員教授」で在籍していました)の理事会へ(この日は新所長の選考が主要案件でした)、夕方からFabCafeでMIT Media LabのJoi Itoさんと若者たちとのセッション(これは7月にも国会事故調の報告書提出直後にも、ここでJoi Itoさんと対談をしたのですが、、、このことは報告しませんでしたが、、)、そこからSwiss大使館へ向かいWEFのGlobal Shapers CommunitySt Gallen Symposium1)合同のレセプションへ、わたしもご挨拶。

22日(木)は、WEFの企画のJapan Gender Parity Task Forceに参加。私も一つのフォーカスとして発信している日本の最大の課題の一つですが、WEFの今年のGender Parity 報告書では、日本は世界130数か国のうちで102位なのです。最悪ですね。なぜでしょうか?よく考えてください。一人ひとりの次への行動です。

そのあと、国連のHuman RightsGroverさん他の訪問を受け、特に事故調の報告を受けて、フクシマの被災者、労働者たちへの政府の対応についての討議。よく現地なども調べておられ、厳しい質問がいくつもありました。Groverさんの報告書がいずれ出ることでしょう。記者会見もあったようですが、、。

その後は、日本学術会議のアジア学術会議の立ち位置についての面会、夜は、もとSONYの出井さんの75歳のお誕生日のお祝いの会に駆けつけ、それから別の夕食へ。

23日(金)は休日。久しぶりに友人たちと、今年2回目のゴルフへ。ちょっと雨でしたが、午後には雨もやみました。カートのないコースなので、コース全部を歩くわけで久しぶりでした。翌日にはなぜか足首が痛くなりました。

25日(日)は、石倉さんの主宰するGASの同窓会へ。私は2次会にも参加しました。

26日(月)は、朝がTeach For Japanの理事会。松田悠介くんたち本当に頑張っているのですが、まだまだ道は険しいです。皆さんの応援、支援、参加をよろしくお願いします。それから、Tokyo American Clubのインタビュー、外務省からの相談ごと、そして午後は米国議会による米国科学アカデミーのフクシマ事故調査委員会の訪問で、私がまず90分ほど、国会事故調の報告、そして“Q&A”でした。

これについてはまた別に報告しますが、この訪問自体からも、日本にとって画期的なことがいくつも明確に提示されました。

ちょっと追いつきました、まだまだです。