沖縄科学技術大学院大学の開校式

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このカラムでも何回か紹介している「OIST」(資料1)。政府の承認を経て、11月1日からいよいよ正式に大学院大学 になりました。

日本でも大学のあり方、研究のありかたの議論はされてきましたが、私に言わせれば、基本的に変わることはありませんでした。この件については、このサイトでも時に応じて繰り返しコメントしているところです。

18日に大学としての最初の理事会。私もこのプロジェクトをはじめから支援していましたし、理事の一人として19日午前中、4人の研究者によるセミナーに出席しました。この4人のプレゼンは、本当にinterdisciplinaryな、しかも大きなスコープを持った研究のあり方を見せたようなもので、参加した世界の研究者もその研究のあり方に感心していました。このようなユニークな研究のあり方をさらに推進し、地球課題への貢献が出来るであろうこと、またそのような意識と実行力を持つ次の世代の研究者を育てて行きたいものです。

午後には設立記念式典 が行われました。川端達夫現沖縄担当大臣、このプロジェクトの提案者でもある尾身幸次、また小池百合子元大臣もご参加。仲井真沖縄県知事、稲嶺前知事など内外の方々の参加を得ることが出来ました。主要参加の方々のリストは「OIST」ウェブサイトで見ることができると思います。

4人の方のスピーチがありましたが、その中でも14年間MIT学長を務められ、現在National Academy of Engineering会長、Charles Vest氏による、特にこの新しい研究大学へ向けたメッセージとして「21世紀の大学について」のスピーチはよかったです。これらはすぐにOISTのサイトに掲載されると思います。

あいにくの雨で、この式典は素晴らしい中庭で開催される予定が、講堂での開催に変更になりましたが、幸い午後に雨は少しやみ、記念祝賀の踊りなどが20分ほどですが、中庭で開催されました。