最後のSpace Shuttle、私のアメリカ

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最後のSpace Shuttle ‘Endeavor’ 打ち上げが成功しました。

ひとつの時代の終わりですね。皆さんの一人ひとりに色々な思い出があるでしょう。

私達の世代ならばApollo 11でしょうね。1969年7月20日に月面へ。それらの一部はライブでテレビを見ていたのです。初めて人間Neil Armstrongが母船から離れたEagle号に乗って月面に降りて、歩いたのをテレビで見ていたのです。はるか月面からです。そして帰ってくるのですから。7月16日Florida 13:32:00 lift off出発、20日20:17:39 Lunar landing月面着陸

あんな興奮する時間はめったにないでしょうね。前人未到のことです。それをテレビで見せている。日本人の一人として、こんな初めての大冒険、失敗するかもしれないのに、これらのシーンを世界にライブで見せるなんて、アメリカという国を思いつつ見ていたものです。

すごいことをするものだと世界の多くの人たちが見ていたでしょう。アメリカの科学技術の絶頂期ですね。日本は東京Olympicの5年後、かなり自信がついてきたころです。

日本は「1$=360円」、ドル海外持ち出しが500$から700$になったころ。大学卒の初任月給が3万円程度、という時代です。

この頃、フクシマの原発第1号が建設中で、翌年1970年に核燃料が入ったのです。

一方で、米国ではJFKの暗殺 (Nov 1963)後6年、ヴェトナム戦争でのトンキン湾事件・北爆(Aug 1964)とヴェトナム戦線拡大、国内ではMartin Ruther King Jr、Robert Kennedyの暗殺(それぞれApr and June 1968年)、公民権運動と暴動などの真最中でした。

1969年7月、テレビのApollo11の快挙を見てから、私は米国への留学へと出発したのです。初めての海外。羽田からハワイにホノルル空港到着、そのときもらったパインアップルジュースのおいしかったこと。

その日、24日16:50:35にハワイ沖にApollo11が無事に着水、無事に帰還したのです。歴史に残る人類の大冒険でした。私にとってもなんというタイミングだったのでしょう。思い出しても、まったくの偶然ですが、忘れられない日です。

この時から私の15年にわたる米国生活の初めになるなど、これも想像もつかないことでした。

皆さんが「最後のシャトル」から思いをはせるのはなんでしょう。