大学のバイオ知財を生かす、生かせるか

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いろいろ課題はありますが、大学などの研究所に集積しているような知財を生かそうという試みが始まります。いいことです、企業サイドから見て魅力的に組み立てようという試みです、課題は頭が痛くなるほどたくさんありますが、、。

私も当日(8月6日)の記者会見にお付き合いしました。

研究者や、技術者はえてして自分の成果や発明の成果を、その延長上で直線的に感じ取って、大きな期待を膨らませるものです。それで当然ですし、それでいいのです。

しかし、他人から見ると、ほかの「ネタ」をあわせたりして考えるので、この合体でもっといい「ネタ」になる可能性も見えてくるものです。「岡目八目」でもありますし、それは歴史上も良くあることです。

何しろ、発明、発見を何かの「かたち」で市場に届ける、市場を開拓するのは企業です。研究者、技術者にできることではありません、ビジネスで成功する研究者・技術者も居るでしょうが、これは例外です。

Schumpeterの言っている新結合「Neues Kombinazion」が、まさに新しい価値を作りだすのです。これがSchumpeterの言うinnovationなのです。

Clayton Christensenは現在のInnovationの大御所ですね、特に「Disruptive Innovation」です。彼の分析から、考察、見解にいたるまで、彼の著書は皆、実にすばらしいです。最近では、教育、医療についても書いています。

ちょっと古いですが、彼の有名な「イノベーターのジレンマ」など、ビジネス関係の方はよく読んでいると思いますが、、、。