女性の活躍はまだまだ

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前回は、国際化に際しての日本企業に内在する「女性への偏見?恐れ?」 があることに言及しました。でも、これは日本では一般的なことで、私もこのサイトでもしばしば発言しているところです。サイト内で「女性」、「男女」、「男女共同」などで「サーチ」してみてください。

これは、男性中心のタテ社会からの変化を、男性、特に社会の上のほうの方々が精神的に抵抗することも理由のひとつでしょう。女性と比べられるのに自信がないのでしょうか?

しかし、経済、購買力の50%以上は女性が担っているのです。しかも日本の人口減といいますが、高齢者とともに、女性の社会進出を促進しない手はありません。これで経済がますます内向き、成長しない、というのは偏見です。キャシー松井さん「Womanomics」と、女性の社会進出と経済成長の関係を分析しています。あくまでも大事なのは、社会制度改革、つまり社会イノベーションです。

また、男性と女性は、基本的にものの見方、価値感もちがうのです。どんな世界になるか、男性中心とは確かに違った社会へと変化 していくでしょう。これは世界の趨勢で、一概に悪いとはいえません。よい例はたくさんあるのです。

大企業の女性トップはだんだん増えてきました。Pepsiは K. Nooyiさん 、Xerox は大転換を指揮したMs Mulcahyさん が退任、会長になり、後任のCEOも Ms U Burns とまた女性、Avonなどなどです。みな好調のようです。中東でも女性の進出が進んでいきますね。

ところで新年早々、アブダビの原子力での韓国の勝利について4回書きましたが、本命フランスの大手Arevaの社長も Ann Leuvergeon (資料1)、女性です。

衆議院選挙で民主と勝利で女性議員数は増えましたが、まだまだ全議員の20%にもいかないのではないでしょうか。

草食系男性と、活躍できる女性の活躍しにくい国、日本はどこへ行くのでしょう。