活気あふれる「Open Research Forum 2009」

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Dubaiから帰国して翌日は「SFC Open Research Forum 2009」という慶應義塾大学SFC研究所主催の研究成果発表会内で行われた「G-SEC第3回年次コンファレンス」の「グローバルアジェンダと日本」(資料1)、パネルに出ました。(リンクはビデオです。)会場では、いくつものプログラムが進行しているようで、若者がたくさん参加してとても活気のある雰囲気でした。

パネルは朝日新聞主筆の船橋洋一さんの素晴らしい基調講演の後、竹中平蔵さんの司会で、パネルは船橋さんのほかには前日までDubai、そして Fujairahへご一緒した田村さん、近藤さんとわたし。あっという間に時間が経ってしまった感じでした。予定された古川元久さんは公務「超」多忙で出席できず。

外から皆日本をよく見えている人たちばかりのパネルで、なかなか活発だったのですが、あっという間に時間が経ってしまった感じで、ちょっと物足りなかったでした。

たぶん、最近の私は基本的には殆ど同じ話(グローバルの変化、日本の「強み」と「弱み)などいついて)をしているのですが、会場に来ておられる方たちが違うと思いますので、くどい位にこの辺のことを話しているのです。

「戦略シフト」

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私の友人、石倉洋子さんの最新書「戦略シフト」については以前にも触れましたが、本書はビジネスリーダーの方々にとって必読書であると思いビジネスマン向けの週刊誌「週刊ダイアモンド」に書評を書きました。ご一読いただければ幸いです。

Global Agenda Council

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GEWから関空経由で早朝のDubaiに到着。World Economic Forum主催の「Global Agenda Council」(GAC),(資料1)に1日遅れで参加です。

空港から去年と同じJumeirah Al Qasr Hotel にcheck-in、シャワーを浴びて、早々に会場へ。GACには去年も参加 (資料1)しました。

世界の多彩なリーダーの参加する一種の「Brain Storming」を通したAgenda設定のプロセスは、ますますフラット化していくグローバル時代にあっては、次第に大事な意味を持ってくると思います。さらに、いろいろなCouncil自体に参加することは、とてもintenseで疲れますが、意見交換を通していろいろ学べ、啓発され、大いに刺激的です。

しかし、Future of Japan (FoJ; 竹中さんと私が委員長、今回のDubaiは竹中さん出席できず) はとても疲れました。東京で竹中平蔵さん、石倉洋子さんたち何人かと案を練っておいたのですが、朝の会合で相当に変化し、筋書きが変わり、書き直し。1月のDavosへのagendaにするべく知恵を絞りました。

その後は皆さん個々にとても忙しくCouncilに。私はInnovationなどのセッションに。さらに、FoJとFuture of China, Future of Koreaとの合同セッションもあり、この司会も石倉さんにお願い、なんと言ってもとても上手ですから。この合同委員会でも多くの皆さんが、お互いにDavosをはじめとするWEFが開催する会議で顔なじみです。

いくつもの写真も見れます

夕方、再度FoJ会議の再開。AflacのCharles LakeさんBCGの御立さん たちと事務局の土屋さん(石倉さんは、無理もないのですが、とてもお疲れ)たちが精力的に3時間ほどかけてようやく新しい原案が出来上ありました。石倉さんには1日中ずいぶん負担をかけてしまいました。皆さんのおかげですが、このプロセスをもっと工夫する必要があります。大いに反省です。

すっかり疲れて、これも去年と同じレストラン「鄭和 Zheng He」で皆さんのご苦労をねぎらいながら食事。これは楽しかったです。

翌日は、いくつかの総合討論セッションに参加、楽しかったですね。2時半頃に会議は終わりました。

西山田中わたし田村近藤さん写真1  Marco Poloi in JAL Hotel 写真2

写真1; FujairahのJAL Hotelのロビーで。左から西山さん、田中さん、私、多村さん、近藤さん

写真2; FujairahのJAL HotelのレストランMarco Poloで

翌朝Dubai空港0345出発まで時間があるので、いつもお付き合いしていただいている東大の田中明彦さん(2日前にお会いしたばかり、国際担当の副学長)、慶応義塾の田村治朗さん交渉学で第1人者の一人。Harvard Law School, Program on NegotiationDaniel Shapiro と一緒に仕事をしています。-若いけどとても切れる、いい人です)、空想空間(これがスゴイ会社)を立ち上げ活動する西山浩平さん、医療政策機構を引っ張る近藤Jamesさんの5人で車をチャーター。アラブ首長国連邦を形成する7つの首長国の1つ、ペルシャ湾ホルムズ海峡の要所に位置する軍事的にも大事な場所 Fujairahへ出かけました。

片道、約2時間の行程、町はあまり活気がありませんが、砂漠から砂漠の中の岩山を抜けて、夕暮れの海岸へ、石油基地など、そして古いモスクなどを尋ねました。なかなか立派なJAL Hotel があり、そこで夕食。皆さん1人ひとりの意外な面(政治学の田中さんが30年来のAppleオタクであるとか、iPhoneの中身がスゴイとか)を知ることもできて楽しい時間をすごしました。

夜中に空港に到着。ロビーで何人かの日本からの参加の方たちとお会いし、帰国の途に着きました。皆さん、お疲れさまでした。

GEW-2: メインイベント-グローバルに活躍する起業家

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GEWの今回の特別企画とも言うべきイヴェントが20日にGRIPSで開催されました。

気候変動についてCopenhagenでの「COP15」開催を3週間後に控え、さらに日本では新政権で「2020年までにCO2排出マイナス25%」という画期的目標を掲げたことを受け、さらにObama米国大統領訪日の1週間後というタイミングでの企画です。プログラムを見ていただければ、目的は明確と思います。

まず、開会は駐日Denmark大使による「京都からCopenhagenへ; Copenhagenのスマートな取り組み」というとても素晴らしい講演。日本への期待と強烈なメッセージがありました。

米倉誠一郎先生の司会によるパネルのあと、Dr Gunter Pauli によるまったく発想を違えたこれも素敵な新産業のあり方と理論と実例を示しながらのいつもながらの素晴らしい講演。

昼はHillary Clinton米国国務長官のビデオメッセージに続いて駐日Roos米国大使とNHKの道傳愛子さんとの「Entrepreneurship」をめぐる会話、そして菅 直人副総理からのビデオメッセージです。

内容の一部は「Japan Times」に掲載、また米国大使館ウェブサイトの11月24日付けで報告されています。

午後の3つのセッションでは、特に「日本についての外国人起業家の見解」が、参加者の皆さんにとっても新鮮な見方も多く、とても面白かったと思いました。日本をよく知り、しかもかなり違った見方は、「Japan Times」 が取りあげているように、多くの日本の方にとってはとても刺激的だったと思います。日本人には、このような違いを直感的に感じとる能力が欠けて(資料1)います。これこそが、グローバル時代のイノベーションにとても大事な「異質」、「多様性」の基本なのです。大相撲のもと大関、「小錦Konishiki」さんがおられたので、私も持論の「大学の大相撲化」 (資料1)についてコメントしました。

最後は駐日Norway大使によるRhapsody in Green」という素敵な講演でした。でも、私はドバイDubaiに行くためにこの講演の途中で失礼し、会場を後にし、羽田空港に向かいました。

ところで、このblog の「GEW-1」、「GEW-2」で紹介するGRIPSの16日、20日のプログラムの1部は いずれ日経新聞に出る予定ですので、そのときにまた報告します。楽しみにしていてください。

GEW -1: 「Entrepreneur = Change Agent」

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Global Entrepreneurship Week (GEW) は、英国Brown首相の提案で始まり、Kauffman財団が推進する、この時期に世界で同時に開催しながら世界にEntrepreneurshipを広げようというものです。Entrepreneurshipこそがイノベーションを起こす原動力ですから、私も協力しています。去年から本格的になり77カ国で開催、本田財団、GRIPSなどが核になって、日経などいくつかの団体などの支援、協力をえながら、多くの方たちとお手伝いしていますが、今年は88カ国が参加とか。11月16-23日の週とその前後にいろいろな企画が開催されました。

16日、GRIPSでのプログラムは私の基調講演「Entrepreneur = Change Agent」 (上の写真)で始まりました。私の言いたいことは、「Entrepreneurship」は日本にも昔からある行動様式のはず、ではそれに相当する日本語もあるはず、それは「進取の気性」だと。これは「シリコンバレー精神」などを書いている梅田望夫さんが考え出したことですが、まさにその通りと思います。ですから「Entrepreneur = Change Agent」とは:

「進取の気性に溢れる人」 = 「変革者」

これが私のGEW基調講演のメッセージ、ということです。なにもビジネス「起業」する人たちだけではなく、社会やすべての組織で「進取の気性に溢れる人」たちこそが、変革を起こすのだ、ということです。企業、政治、大学、政府、どこでも同じことです。前例にこだわり、できない理由がまず頭に浮かんでくる人は、「進取の気性」の対極にある人たちです。これは歴史的にもいつも正しいのです。

最近の日本は、何故か社会のどこかしこに「進取の気性があふれている感じがしない」ということです。概略が片貝さんのblog にも出ていました。

大企業でも、政府でも、大学でも、組織の多くの人たちに「進取の気性」を植え付け、そのような環境つくりこそが経営者、トップに求められるのです。「進取の気性に溢れる人」が多い、「進取の気性に溢れる組織」、「進取の気性に溢れる社会」、これらがイノベーションを生み出す組織、企業、地域なのです。そして「進取の気性に溢れる国」になれるのです。この100年でも、優良企業といわれているのは常にそのようなものです。どんどん変化する、だから環境の変化に対応できるのです。

10年前に企業のトップだった人の名前を何人挙げられますか?つまり記憶に残るようなトップということですが。なぜ名前を覚えているのでしょうか?これは最近のThe Economistに出ていた記事ですが、特にこの難しい時代にイノベーションを起こす企業リーダーの本質を突いているのでしょうね。

基調講演の後、近くのカナダ大使館へ駆けつけ、この日から2日間にわたって開催される、日本カナダ通商80周年の事業の一つとして開催する「GRIPS- Toronto大学」主催のイノベーションに関するシンポジウムの第1日目へ。そして昼にはGRIPSへとんぼ返り。

GRIPS昼のセッションは石倉洋子さん司会の「デザイン」がテーマで2人のデザイン界の「巨人」、坂井直樹さん奥山清行さんの対談パネル。イノベーションというと「技術革新」などと誤解する傾向の多い、「ものづくり」信仰と技術志向の強い日本の方たちにはとても刺激的なセッションだったと思います。

続いて、この11月19日がPeter Druckerの生誕100年を記念して、野中郁次郎先生の講演があり、その後のプログラムへと進みました。現代史的にもDruckerは特別の存在のようですね。私は、ここからまたカナダ大使館へ戻り、パネルへ。

夜は、GRIPSでのGEW、Canada大使館、そしてUCLA日本同窓会総会の掛け持ち。あわただしい一日でした。